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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 コマンドリファレンス(Windows(R)用)


10.1.1 リバランスユティリティの機能

ハッシュ分割表のデータ量が増加した場合にRDエリアを追加すると,既存のRDエリアと追加したRDエリアとの間でデータ量の偏りが生じます。リバランスユティリティ(pdrbal)は,このデータ量の偏りを修正するためのユティリティです。リバランスユティリティを実行してハッシュ分割表のデータ量の偏りを修正することを,ハッシュ分割表のリバランス機能といいます。

リバランスユティリティを実行すると,ハッシュグループ単位にデータを再配置します。これを表のリバランスといいます。また,ハッシュ関数(HASHA〜HASHF)で分割した表のことをリバランス表といいます。

リバランスユティリティの概要とリバランスの概念を次の図に示します。

図10‒1 リバランスユティリティの概要

[図データ]

図10‒2 リバランスの概念

[図データ]

[説明]

リバランス開始:

リバランス表に対して,RDエリアの追加(ALTER TABLE ADD RDAREA)をした後,最初にpdrbalを実行した時点をいいます。

リバランス初期化処理:

RDエリア追加後,最初にpdrbalを実行したときの初期化処理をいいます。

リバランス完了処理:

pdrbalがリターンコード0で終了したときの完了処理をいいます。

リバランス終了:

すべての表データのリバランスが完了(pdrbalがリターンコード0で終了)した時点をいいます。

リバランス中:

リバランス開始からリバランス終了までの間のことをいいます。