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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 コマンドリファレンス(Windows(R)用)


9.3.1 規則

  1. ディクショナリ搬出入ユティリティは,HiRDBが稼働中のときだけ実行できます。ただし,HiRDB/シングルサーバの場合,シングルサーバが起動していなければなりません。また,HiRDB/パラレルサーバの場合は,次に示すサーバが起動していなければなりません。

    <表定義情報の搬出入の場合>

    搬出時:フロントエンドサーバ,ディクショナリサーバ,及びすべてのバックエンドサーバ

    搬入時:フロントエンドサーバ,ディクショナリサーバ,及び対象となるバックエンドサーバ

    搬出時及び搬入時のマスタディレクトリ用RDエリア,データディレクトリ用RDエリア,及びデータディクショナリ用RDエリア,オープン状態,かつ閉塞解除でなければなりません。

    <ストアドプロシジャ情報及びトリガ情報の搬出入の場合>

    搬出時:フロントエンドサーバ,及びディクショナリサーバ

    搬入時:フロントエンドサーバ,及びディクショナリサーバ

    搬入時には,データディクショナリLOB用RDエリアを定義しておく必要があります。

  2. ディクショナリ搬出入ユティリティは,シングルサーバ又はシステムマネジャがあるサーバマシンで実行してください。

  3. ディクショナリ搬出入ユティリティ実行後,パスワード入力要求の応答付きメッセージが表示された場合,パスワードを入力してください(入力したパスワードは表示されません)。パスワードに英小文字を含む場合は,「\""」と「"\"」で囲んでください。

  4. ディクショナリ搬出入ユティリティを実行する場合のRDエリアの状態については,「コマンド実行時のRDエリアの状態」を参照してください。

  5. 搬出時,指定した搬出ファイルがない場合,HiRDBの起動者のものとして新規に作成します。そのため,HiRDBの起動者にはファイルの作成権限が必要です。

  6. 搬入時は,搬出処理で正常に作成した搬出ファイルを指定してください。また,HiRDB管理者には,その搬出ファイルの参照権限が必要です。

  7. HiRDB/パラレルサーバの場合,サーバとRDエリアの対応を搬出前システムと搬入後システムとで同じにしてください。

  8. 異なるバイトオーダのシステム間,及び異なる文字体系のシステム間での搬出入はできません。

  9. SQL予約語削除機能を使用している場合,コマンド実行画面でクライアント環境定義PDDELRSVWDFILEを設定してから,ディクショナリ搬出入ユティリティを実行してください。なお,PDDELRSVWDFILEの設定値の長さが9バイト以上の場合は,PDDELRSVWDFILEの設定が無視されます。また,次の条件を満たしていないと,搬入時にSQLの文法エラーになることがあります。

    • クライアント環境定義PDDELRSVWDFILEの値が,表などを定義したときの値と同じである。

    • 搬出側と搬入側の,システム共通定義pd_delete_reserved_word_fileオペランドの指定値が同じである。

    • 搬出側と搬入側の,%PDDIR%\conf\pdrsvwd以下のファイルが同じである。

  10. 搬出時,搬出側システムで定義系SQLを発行しないでください。