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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 コマンドリファレンス(Windows(R)用)


8.14.2 リロード時

リロード中にエラーが発生したときの,データベースの状態とその回復方法を次の表に示します。pdrorg実行時のオプションの指定によって回復方法が異なります。リロード中にエラーが発生したときは,そのときに指定したオプションとエラー発生直前に出力されたメッセージを次の表で調べて,回復してください。

表8‒48 リロード中にエラーが発生したときのデータベースの状態とその回復方法

オプション

区分

エラー発生直前の出力メッセージ

-l

指定

-i

指定

なし

KFPL00721-I

KFPL00712-I,KFPL00732-I

KFPL00714-I,KFPL00734-I

KFPL00715-I

KFPL00716-I

行データ削除完了

リロード開始

リロード完了

インデクス作成開始

インデクス作成完了

a

s

状態

実行前状態

※2

※2※4

表作成完了

回復

再実行

リロード再実行※1

リロード再実行※1

不要

c

状態

実行前状態

※2

※2※4

表作成完了

インデクス未作成

インデクス作成完了

回復

再実行

リロード再実行※1

リロード再実行※1

インデクス作成

インデクス作成

不要

p

s

状態

実行前状態

※2

※2※4

表作成完了

回復

再実行

リロード再実行※1

リロード再実行※1

不要

c

状態

実行前状態

※2

※2※4

表作成完了

インデクス未作成

インデクス作成完了

回復

再実行

リロード再実行※1

リロード再実行※1

インデクス作成

インデクス作成

不要

n

s

状態

保証なし

※2

保証なし

表作成完了

回復

DB回復後再実行

DB回復後リロード再実行

DB回復後リロード再実行

不要

c

状態

保証なし

※2

保証なし

表作成完了

インデクス未作成

インデクス作成完了

回復

DB回復後再実行

DB回復後リロード再実行

DB回復後リロード再実行

DB回復後リロード再実行※3

DB回復後リロード再実行※3

不要

(凡例)

−:

該当しません。

区分:

状態 エラー発生時のデータベースの状態

回復 回復方法

注※1

ログ取得モード又は更新前ログ取得モード実行時にエラーが発生した場合,表データが空になっている場合があるので注意してください。この場合,アンロードから再実行すると空のデータをアンロードするため,表データがなくなります。したがって,この場合はリロードだけ再実行してください。

また,-jオプションなしでunload文及びlobunld文を指定して再編成をしている場合に,リロード再実行となったときは,次の手順で実行してください。

  1. unload文だけを指定してLOB列構成基表へリロードをする。

  2. lobunld文だけを指定して表の再編成をする。

注※2

KFPL00721-Iメッセージで出力されたRDエリアだけデータが空になります。

注※3

表格納用RDエリアとインデクス格納用RDエリアが異なる場合,表格納用RDエリアの閉塞を解除した後,インデクス格納用RDエリアを再初期化して,インデクスの再作成(-k ixrc)だけ実行する方法もあります。詳細については,マニュアル「HiRDB Version 9 システム運用ガイド」のインデクスの一括作成処理中にエラーが発生したときの対処方法を参照してください。

注※4

同期点指定の場合,KFPL00800-Iメッセージに出力されている行数までデータは格納されます。