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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 コマンドリファレンス(Windows(R)用)


8.12.2 改竄防止表

〈この項の構成〉

(1) 制限事項

行削除禁止期間が指定されていても,pdrorgはデータの再配置をするため,行データはいったん削除されます。アンロード処理とリロード処理とを連続して行うことで,データの改竄を防止します。したがって,改竄防止表に対しては,表の再編成(-k rorg)だけ実行できます。表のアンロード(-k unld),及び表へのリロード(-k reld)は,ある条件下でだけ実行できます。

(a) 表の再編成(-k rorg)の場合

表の再編成をする場合に,使用できない機能を次に示します。

  • UOCを利用した再編成

  • 同期点指定の再編成

(b) 表のアンロード(-k unld)の場合

基本的には,改竄防止表に対して表のアンロードはできません。ただし,-Wオプションを指定した表のアンロードはできます。

(c) 表のリロード(-k reld)の場合

基本的には,改竄防止表に対して表へのリロードはできません。ただし,表の再編成(-k rorg)のリロード処理が異常終了した場合,それを再実行するためのリロード(-k reld)は実行できます。なお,再実行する場合,-kオプション以外のオプション,及び制御文は変更しないでください(unload文とlobunld文を同時に指定してエラーとなった場合は,unload文又はlobunld文のどちらか一つを指定して再実行してください)。

(2) 実行条件

表の再編成(-k rorg),及び表へのリロード(-k reld)をする場合,改竄防止表を格納しているRDエリアをpdholdコマンドで閉塞しておく必要があります(データの改竄を防止するため)。

(3) データ未完状態

改竄防止表に対して表の再編成をする場合,エラーなどによってリロード処理が完了していない状態のことをデータ未完状態といいます。

RDエリアがデータ未完状態かどうかを調べるには,pddbstでのRDエリアの論理的解析,又は表単位の解析の実行結果で確認できます。RDエリアがデータ未完状態の場合は,表へのリロード(-k reld)を実行する必要があります。RDエリアがデータ未完状態だと,pdrorgの次の機能を実行できません。