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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 コマンドリファレンス(Windows(R)用)


8.11.2 オプションと制御文の関係

〈この項の構成〉

(1) UOCを利用した再編成で指定するオプション及び制御文

UOCを利用した再編成で指定するオプション及び制御文を次の表に示します。

表8‒29 UOCを利用した再編成で指定するオプション及び制御文

種別

オプション

制御文

ファイルへの出力

-k

-W

unload文

unlduoc文

pdrorg

UOC

不要データの削除※1

表の再編成

rorg

×

※3

出力します。

任意です。

表のアンロード+リロード

アンロード

unld

※3

出力します。

任意です。

リロード

reld

※3

アプリケーション向けデータ更新※2

pdrorgがファイルを出力

unld

※3

出力します。

任意です。

UOCがファイルを出力

unld

×

※4

該当しません。

必要です。

(凡例)

○:指定してください。

×:指定できません(エラーとなります)。

−:指定しても無視されます。

注※1

表に抽象データ型の列がある場合,unld_func文にコンストラクタパラメタ逆生成関数を指定した抽象データ型の列だけ,UOCにデータが渡ります。unld_func文の指定がない抽象データ型の列については,ナル値のデータが渡ります。この場合,UOCにはナル値を渡しますが,アンロードデータファイルには検索したデータを格納します。したがって,UOCでのデータ要否判定はできません。

注※2

表に抽象データ型の列がある場合,すべての抽象データ型の列に対してunld_func文を指定してください。指定しないとエラーになります。

注※3

unload文にアンロードデータファイル名を指定します。

注※4

unload文に(uoc)を指定します。

(2) UOCを利用した再編成でのオプション指定規則

UOCを利用した再編成でのオプション指定規則を次に示します。

  1. UOCを利用した再編成は,表の再編成(-k rorg),又は表のアンロード(-k unld)のときに実行できます。

  2. 表に長大データ型の列,又は長大データ属性を持つ抽象データ型の列がある場合,-jオプションを指定する必要があります。-jオプションを指定しないとエラーになります。

  3. -cオプションに,dic(処理対象がディクショナリ表)は指定できません。指定するとエラーになります。

  4. unload文に(uoc)を指定した場合,-Wオプションは指定できません。指定するとエラーになります。

  5. unload文に(uoc)を指定した場合,-fオプションを指定するとエラーになります。

(3) UOCを利用した再編成での制御文指定規則

UOCを利用した再編成での制御文指定規則を次に示します。

  1. UOCを利用した再編成では,次の二つの制御文を必ず指定する必要があります。

    • unlduoc文

    • unload文

  2. lobunld文は指定できません。

(4) UOCを呼び出すサーバとホストの関係

UOCを呼び出すサーバとホストの関係を次の表に示します。UOCを格納しているダイナミックリンクライブラリを,次の表の該当するホストに用意してください。

表8‒30 UOCを呼び出すサーバとホストの関係

実行環境

サーバ

ホスト

HiRDB/シングルサーバ

-gなし

シングルサーバ

シングルサーバがあるホスト

-gあり

ユティリティサーバ(pdrorgm)

unload文で指定したホスト

HiRDB/パラレルサーバ

-gなし

表単位

非分割表

バックエンドサーバ

表が格納されているサーバがあるホスト

分割表

unload文で指定したサーバがあるすべてのホスト

RDエリア単位

指定したRDエリアを持つサーバがあるホスト

-gあり

ユティリティサーバ(pdrorgm)

unload文で指定したホスト

(5) UOCに渡すデータとpdrorgのデータ変換契機

pdrorgには,オプション及び制御文の指定でデータ変換をする機能があります。UOCを利用した再編成でも,この機能を使用できます。なお,データ変換は,UOCに変換しないデータを渡して,アンロードデータファイル出力前にデータの変換をします。UOCに渡すデータとpdrorgのデータ変換契機を次の表に示します。

表8‒31 UOCに渡すデータとpdrorgのデータ変換契機

種別

データ変換ができるオプション又は制御文

UOCに渡すデータ

データ変換契機

不要データの削除(表の再編成)

-S

空白を取り除いていないデータ

アンロードデータファイル出力時

-W

-W dat,sup又は

-W extdat,sup

option文のspacelvl

空白変換していないデータ

表のリロード時

blobtovarchar文

不要データの削除(表のアンロード+リロード)

-S

空白を取り除いていないデータ

アンロードデータファイル出力時

-W

-W dat,sup又は

-W extdat,sup

option文のspacelvl

空白変換していないデータ

表のリロード時

blobtovarchar文

アプリケーション向けデータ更新(pdrorgがファイルを出力)

-S

-W

DAT形式又はバイナリ形式に変換する前のデータ

アンロードデータファイル出力時

-W dat,sup又は

-W extdat,sup

空白を取り除いていないデータ

アンロードデータファイル出力時

option文のspacelvl

空白変換していないデータ

アンロードデータファイル出力時

blobtovarchar文

BLOB形式のデータ

アンロードデータファイル出力時

アプリケーション向けデータ更新(UOCがファイルを出力)

-S

空白を取り除いていないデータ

-W

-W dat,sup又は

-W extdat,sup

option文のspacelvl

空白変換していないデータ

blobtovarchar文

文字コード変換

option文のcharset

指定した文字コードに変換したデータ

アンロードデータ取得時(UOCコール前)

(凡例)−:該当しません。

表定義時にSUPPRESS指定のDECIMAL型の列がある場合,UOCには拡張後のデータを渡します。また,データ変換契機はリロード時となります。

注※

UOCの編集後のデータに対して,データ変換をします。