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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 コマンドリファレンス(Windows(R)用)


7.7.5 注意事項

  1. RDエリアの移動中のUAP,ユティリティなどの実行について次に示します。

    • オンライン中のRDエリア移動機能を使用しない場合(norestartオペランドを指定しない場合)

      RDエリアの移動開始からHiRDBの再起動完了までの間は,UAP,ユティリティなどを実行しないでください。また,RDエリアの移動完了後にHiRDBを再起動しないで運用した場合は,動作は保証されません。

    • オンライン中のRDエリア移動機能を使用する場合(norestartオペランドを指定する場合)

      RDエリアの移動中にUAP,ユティリティなどを実行した場合の動作を次の図に示します。

      図7‒12 RDエリアの移動中の表アクセス時の動作

      [図データ]

  2. 移動元のRDエリアを構成するHiRDBファイルの削除,及び移動先のRDエリアを構成するHiRDBファイルの作成は,ユーザがする必要があります。また,移動先のRDエリアを構成するHiRDBファイルのパス名は,移動元と同じでなければなりません。

  3. RDエリアを移動した場合,そのRDエリアの表を使用するルーチンがあると,ルーチンは無効となります。この場合,SQLのALTER ROUTINEで再作成する必要があります。

  4. RDエリアの移動後は,pdcopyで移動したRDエリア,マスタディレクトリ用RDエリア,及びデータディクショナリ用RDエリアのバックアップを取得する必要があります。

  5. インメモリRDエリアは移動できません。いったんインメモリ化を解除してからRDエリアを移動してください。

  6. 順序数生成子を格納しているRDエリアを移動する場合,順序数生成子を使用する表格納用RDエリアも同時に移動してください。これらのRDエリアを異なるサーバに配置すると,順序数生成子を使用するたびに通信処理が発生し,処理性能が低下します。

  7. globalbufferオペランドで割り当てたグローバルバッファは,次回HiRDBの正常開始,又は計画停止後の再開始のときに無効となります。開始するときには,システム共通定義で指定したグローバルバッファが割り当てられます。なお,globalbufferオペランドにはLOB用グローバルバッファを指定できません。移動先のサーバでLOB用グローバルバッファを割り当てる必要がある場合は,HiRDBの正常停止及び正常開始による割り当てを行ってください。LOB用グローバルバッファの割り当てについては,マニュアル「HiRDB Version 9 システム導入・設計ガイド」を参照してください。

  8. RDエリアの移動がエラー終了した場合,制御文に指定したRDエリアはすべて移動前の状態となります。

  9. HiRDB Datareplicatorの連動対象表が存在するRDエリアを移動する場合は,マニュアル「HiRDB Datareplicator Version 8」の「連動対象表の定義変更」を参照してください。