Hitachi

ノンストップデータベース HiRDB Version 9 コマンドリファレンス(Windows(R)用)


7.7.3 制御文(move rdarea文)

move rdarea 〔norestart〕
      RDエリア名
       〔globalbuffer バッファ名〕
      〔,RDエリア名 
         〔globalbuffer バッファ名〕…〕
      to サーバ名
 ;
〈この項の構成〉

(1) norestart

RDエリアの移動完了後,HiRDBを再起動しないでRDエリアを使用する場合に指定します。オンライン中にRDエリアを移動できます。

(2) RDエリア名

   〜<識別子>((1〜30))

移動するRDエリアの名称を指定します。

RDエリアを複数指定する場合,同一サーバ内のRDエリアでなければなりません。

RDエリア名には関連するRDエリアをすべて指定しなければなりません。関連するRDエリアについては,「機能」を参照してください。

RDエリア名にALLは指定できません。RDエリア名を引用符(")で囲んだ場合は,英字の大文字と小文字が区別されますが,引用符で囲まない場合はすべて大文字として扱われます。また,RDエリア名に空白が含まれる場合は,引用符で囲んでください。

(3) globalbuffer バッファ名

   〜<識別子>((1〜16))

移動するRDエリアに一時的にグローバルバッファを割り当てたい場合,移動先のバックエンドサーバにあるグローバルバッファの名称を指定します。

グローバルバッファについては,pdbuflsコマンドで確認できます。

<規則>
  1. このオペランドを指定する場合は,norestartオペランドの指定が必要です。norestartオペランドの指定がない場合,このオペランドを指定したときにはエラーとなります。

  2. インデクス用,又はLOB用のグローバルバッファは指定できません。

  3. 指定するグローバルバッファのグローバルバッファ長は,移動対象RDエリアのページ長以上でなければなりません。グローバルバッファ長は,pdbuflsコマンドで確認できます。

  4. ここで指定したグローバルバッファの割り当ては,次回のHiRDBの正常開始時,又は計画停止後の再開始時には無効となります。そのため,次回のHiRDBの正常開始時,又は計画停止後の再開始時には,システム共通定義のグローバルバッファを割り当てます。

  5. このオペランドを省略した場合,移動したRDエリアにはグローバルバッファを割り当てません。そのため,移動したRDエリアは次回HiRDBの正常開始後に使用できます。

  6. このオペランドを指定して,HiRDBがグローバルバッファの割り当てに失敗した場合,RDエリアの移動はエラーとなります。

(4) to サーバ名

   〜<識別子>((1〜8))

移動先のサーバ名(バックエンドサーバ)を指定します。

バックエンドサーバ以外のサーバ名,又はHiRDBにないサーバ名を指定した場合,エラーとなります。