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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 コマンドリファレンス(Windows(R)用)


7.4.3 制御文(expand rdarea文)

expand rdarea RDエリア名
      〔extension {use 増分セグメント数 segments|nouse}〕
       file name "HiRDBファイルシステム領域名\HiRDBファイル名"
         initial HiRDBファイル内セグメント数 segments
       〔file name "HiRDBファイルシステム領域名\HiRDBファイル名"
          initial HiRDBファイル内セグメント数 segments〕…
 ;

file nameオペランド,initialオペランドは,必ずexpand rdarea文の最後に指定してください。

〈この項の構成〉

(1) RDエリア名

   〜<識別子>((1〜30))

拡張するRDエリアの名称を指定します。

RDエリア名にALLは指定できません。RDエリア名を引用符(")で囲んだ場合は,英字の大文字と小文字が区別されますが,引用符で囲まない場合はすべて大文字として扱われます。RDエリア名に空白が含まれる場合は,引用符で囲んでください。

(2) extension {use 増分セグメント数 segments|nouse}

拡張するRDエリアに自動増分を適用するかどうかを指定します。このオペランドを省略した場合,拡張する前の指定を引き継ぎます。

RDエリアの自動増分については,マニュアル「HiRDB Version 9 システム運用ガイド」を参照してください。

<前提条件>

RDエリアがあるHiRDBファイルシステム領域に-eオプション又は-aオプションが指定されている必要があります。

use 増分セグメント数 segments:

RDエリアの自動増分を適用します。

RDエリアの自動増分は,データディクショナリ用RDエリア,データディクショナリLOB用RDエリア,ユーザ用RDエリア,ユーザLOB用RDエリア,レジストリ用RDエリア,及びレジストリLOB用RDエリアの場合に有効となります。ほかのRDエリアにuseを指定しても,nouseが仮定されます。

自動増分の契機は,RDエリア内の空きセグメント数が自動増分契機に達したときです。pd_rdarea_extension_timingオペランドで指定できます。

増分セグメント数 〜<符号なし整数>((1〜64000))

増分セグメント数を指定します。

  • pdfmkfs -eを指定したHiRDBファイルシステム領域の場合

    HiRDBファイルのエクステント数は最大24で,これを超えるとエラーとなります。また,HiRDBファイルシステム領域の空きが不足したり,使用する領域がHiRDBファイルサイズの上限を超えたりすると,エラーとなります。

    HiRDBファイルシステム領域当たりの最大増分回数は,HiRDBファイルシステム領域作成時の指定値で決まるため,HiRDBファイルシステム領域内のファイル数,増分頻度を考慮し最大増分回数を定義しておく必要があります。

  • pdfmkfs -aを指定したHiRDBファイルシステム領域の場合

    HiRDBファイルを格納しているディスクに,必要なHiRDBファイルシステム領域を確保する容量が不足していたり,使用する領域がHiRDBファイルサイズの上限を超えたりすると,エラーとなります。

nouse:

RDエリアの自動増分機能を適用しません。

<注意事項>
  1. 新たに追加される未使用セグメントは,RDエリアを構成するHiRDBファイルの最終ファイルに追加されます。

  2. HiRDBファイルシステム領域の容量不足によって,未使用セグメントを確保できない場合,RDエリアの拡張又は再初期化をするか,データベース再編成ユティリティで表の再編成をしてください。

  3. エクステントの数が上限値を超えた場合は,RDエリアがあるHiRDBファイルシステム領域のエクステントを統合するか,又はRDエリアに別のHiRDBファイルシステム領域のHiRDBファイルを追加してください。

    エクステントを統合するには,pdfbkupでバックアップを取得し,pdfmkfsでHiRDBファイルシステム領域の初期設定をし,pdfrstrでバックアップから回復します。

  4. RDエリア自動増分処理の開始から終了までの間,最終ファイルに対して排他が掛かります。

(3) file name "HiRDBファイルシステム領域名¥HiRDBファイル名"

   〜((167文字以内))

RDエリアに対して追加する,HiRDBファイルシステム領域の名称とHiRDBファイルの名称を指定します。

<規則>
  1. HiRDBファイルシステム領域名\HiRDBファイル名は引用符(")で囲んで指定してください。

  2. 引用符内に改行文字を含まないようにしてください。

  3. 一つのRDエリアに対して,最大16個のHiRDBファイルを割り当てられます。

  4. 指定したHiRDBファイルシステム領域に,pdmodがHiRDBファイルを作成します。

  5. HiRDBファイルシステム領域名\HiRDBファイル名は,HiRDBシステム内で重複しないようにしてください。

  6. リスト用RDエリアの場合は,使用目的がWORKのHiRDBファイルシステム領域を使用してください。

  7. セクタ長を指定したHiRDBファイルシステム領域に拡張する場合,RDエリアのページ長は,セクタ長の整数倍でなければなりません。

  8. HiRDBファイルシステム領域名までは大文字,小文字を区別しませんが,HiRDBファイル名は大文字,小文字を区別します。

HiRDBファイルシステム領域名 〜<パス名>

HiRDBファイルシステム領域の名称を指定します。

HiRDBファイル名 〜<HiRDBファイル名>((1〜30文字))

HiRDBファイルの名称を指定します。plで始まる名称は指定できません。

(4) initial HiRDBファイル内セグメント数 segments

   〜<符号なし整数>

HiRDBファイルのセグメント数を指定します。

セグメント数は,データページ部分の総ページ数÷セグメントサイズで求めてください。データページ部分の総ページ数の見積もり式については,マニュアル「HiRDB Version 9 システム導入・設計ガイド」を参照してください。また,HiRDBファイルの大きさが64ギガバイトを超えるようなセグメント数は指定できません。