Hitachi

ノンストップデータベース HiRDB Version 9 コマンドリファレンス(Windows(R)用)


7.4.1 機能

RDエリアの拡張は,データの追加などによって,当初見積もったRDエリアの容量が足りなくなった場合に,RDエリアを構成するHiRDBファイルを追加する機能です。RDエリアを構成するHiRDBファイルを追加することで,RDエリアを拡張します。

追加できるHiRDBファイル数は,RDエリアを構成するHiRDBファイルの個数(16個)までです。

ほかのユーザが,RDエリア内の表又はインデクスを参照中であっても,RDエリアは拡張できます。RDエリアを拡張した場合でも,RDエリア内のデータには影響はありません。

RDエリアの拡張の概要を次の図に示します。

図7‒2 RDエリアの拡張の概要

[図データ]

RDエリアを拡張した場合,必ずそのRDエリアと,同時にバックアップを取得する必要があるRDエリアのバックアップを取得してください。同時にバックアップを取得する必要があるRDエリアについては,マニュアル「HiRDB Version 9 システム運用ガイド」を参照してください。

●前提条件

  1. RDエリアを拡張する場合は,HiRDBファイルを作成するためのHiRDBファイルシステム領域を,あらかじめ初期設定しておく必要があります。

  2. RDエリアを拡張する場合,RDエリアは次の状態でなければなりません。

    • マスタディレクトリ用RDエリア

      閉塞解除の状態かつオープン状態

    • データディレクトリ用RDエリア,データディクショナリ用RDエリア,データディクショナリLOB用RDエリア,ユーザ用RDエリア,ユーザLOB用RDエリア,レジストリ用RDエリア,及びレジストリLOB用RDエリア

    <RDエリアのオープン契機がINITIALの場合>

    閉塞解除の状態,又はコマンドによる閉塞中でかつオープン状態

    <RDエリアのオープン契機がDEFER又はSCHEDULEの場合>

    閉塞解除の状態,コマンドによる閉塞中でかつオープン状態,又は閉塞解除かつクローズ状態

    RDエリアのオープン契機は,システム共通定義のpd_rdarea_open_attributeオペランド及びpd_rdarea_open_attribute_useオペランドで指定します。これらの詳細については,マニュアル「HiRDB Version 9 システム定義」を参照してください。また,RDエリアのオープン契機は,pddblsコマンドで確認できます。

  3. RDエリアを拡張する場合は,システム共通定義の最大RDエリア構成ファイル数(pd_max_file_no)を超えないようにしてください。超える場合は,pdchgconfコマンドでシステム共通定義を変更するか,又はHiRDBシステムを正常終了させてから,システム共通定義を変更する必要があります。

  4. 共用RDエリアを拡張する場合,そのRDエリアはすべてのバックエンドサーバで拡張したものとしてカウントされます(共用RDエリアを拡張していないバックエンドサーバも,RDエリアを拡張したとみなされます)。したがって,どれかのバックエンドサーバがRDエリアを構成するHiRDBファイルの最大数を超える場合,共用RDエリアは拡張できません。