Hitachi

ノンストップデータベース HiRDB Version 9 コマンドリファレンス(Windows(R)用)


5.12.1 規則

〈この項の構成〉

(1) ユティリティの実行について

(2) ユティリティの実行可否について

データロードする表,インデクス,及びLOB列が格納されているRDエリアのオープン属性,RDエリアの状態によって,pdloadの実行可否が変わります。pdloadの実行可否については,「コマンド実行時のRDエリアの状態」を参照してください。

(3) ユティリティの最大同時実行数

pdloadの最大同時実行数は,システム共通定義のpd_utl_exec_modeオペランドの指定値によって異なります。

pd_utl_exec_mode=0の場合:

最大同時実行数は32です。

pd_utl_exec_mode=1の場合:

最大同時実行数はpd_max_usersオペランドの指定値です。

(4) ユティリティで処理中の表,インデクスについて

(5) CREATE TABLE,CREATE INDEXのPCTFREEとの関係

(6) データロード中のシンクポイントについて

通常のデータロード時はシンクポイントを取得しません。このため,データロード中にほかのUAPなどを実行してシステム障害が発生した場合など,再開始に要する時間が増大するため,できるだけデータロードとほかのUAPなどは同時に実行しないようにしてください。

同期点指定のデータロードの場合は,任意の行数単位にシンクポイントを取得できます。このため,通常のシンクポイントを取得しないデータロードに比べると,異常終了時の再開始に要する時間は短くなります。

(7) 各国文字データのチェックについて

各国文字データとして格納する入力データの値については,データがマルチバイトコードかどうかのチェックはしません。

(8) DECIMAL型の符号正規化機能について

DECIMAL型の符号正規化機能を使用している場合,DECIMAL型の符号部は次のように扱われます。DECIMAL型の符号正規化機能については,マニュアル「HiRDB Version 9 システム運用ガイド」を参照してください。

HiRDBでの,DECIMAL型の符号部の仕様を次に示します。

符号部

意味

X'C'

正の値を示しています。

X'D'

負の値を示しています。

X'F'

正の値を示しています。

DECIMAL型の符号正規化機能を使用すると,データを挿入したときにDECIMAL型の符号部を次の規則に従って変換します。

このように,0データの正規化を実施すると,−0のデータが+0に変換されます。

なお,文字データを変換するDAT形式の入力データファイルの場合は,システム定義の指定に関係なく,正規化された値(正の値,0データの場合は符号部がX'C',又は負の値の場合は符号部がX'D')を格納します。

DECIMAL型の符号正規化機能を使用した場合,エラー情報ファイルに出力されるエラーデータのダンプイメージリスト,及びエラーデータファイルに出力される入力データ中のDECIMAL列は,pdloadがエラーを検知した列までは正規化された値で出力されます。

(9) 抽象データ型がある表へのデータロード

プラグインが提供する抽象データ型列がある表の場合は,コンストラクタ関数を呼び出して,該当する列へ格納する値を生成しデータロードできます。ただし,コンストラクタ関数が共用ライブラリで作成されていない場合はデータロードできません。

ユーザが定義した抽象データ型列がある表の場合は,該当する列へ格納する値の生成ができないため,データロードできません。

抽象データ型列がある表にバイナリ形式の入力データファイルを使ってデータロードする場合は,UOCを利用したデータロードはできません。

(10) リバランス表へのデータロード

リバランス表にRDエリアを追加した場合,そのリバランス表に対してpdrbalを実行(リターンコード=0)していないと,追加したRDエリアへのデータロード(RDエリア単位のデータロード)はできません。

また,フレキシブルハッシュ分割表にデータロードする場合,ハッシュグループを無視して格納するため,pdrbalで再配置するデータがハッシュキー値とリンクしません。

(11) 改竄防止表へのデータロード

改竄防止表にデータロードする場合,次の注意事項があります。

(12) トリガが定義されている表へのデータロード

pdloadの実行でトリガは動作しません。pdloadを実行する前に,表に定義されているトリガ定義の内容を確認してください。

(13) 一時表へのデータロード

一時表に対して,データロードはできません。一時表を指定して実行すると,pdloadはKFPL15031-Eメッセージを出力して,エラー終了します。