5.4.11 array文(繰返し列を含む表の場合の配列データ形式の記述)
繰返し列を含む表の場合,入力データファイルに記述する配列データ形式とナル値の扱いを指定します。
- <適用基準>
-
繰返し列を含む表にデータロードする場合に指定します。
この制御文を省略した場合,配列データ形式はDAT形式ファイル,及び固定長データ形式ファイルのときはFF形式,バイナリ形式ファイルのときはVV形式が仮定されます。また,ナル値オプションはcが仮定されます。
- <規則>
(1) 形式
array 〔elmtype=配列データ形式〕 〔nullset=ナル値オプション〕
(2) 説明
(a) elmtype=配列データ形式
ff,fv,又はvvを指定します。
elmtypeオペランドを省略した場合,DAT形式ファイル,及び固定長データ形式ファイルのときはFF形式,バイナリ形式ファイルのときはVV形式となります。
配列データ形式については,「繰返し列を含む表の配列データ形式」を参照してください。
- ff
-
FF形式(Fixed field Fixed element)です。
入力データ中に実要素数(入力データファイル中に指定した有効な要素数)は指定しないで,要素データを常に一定個数指定します。
- <適用基準>
-
FF形式は,入力データ中に実要素数を指定しないで繰返し列へデータを格納したい場合に有効です。
- <規則>
-
-
入力データに指定する要素データの数は,表定義で指定した要素数と同じか,又はそれ以下にしてください。
-
FF形式は,次に示す入力データ形式に対して指定できます。
・DAT形式
・バイナリ形式
・固定長データ形式
-
指定した要素データをデータベースに格納するかどうかは,次の条件を満たす場合にユティリティが決定します。
・指定されたデータがナル値かどうか
・ナル値の取り扱いの指定内容
-
- fv
-
FV形式(Fixed field Variable element)です。
入力データ中に要素データとともに実要素数を指定します。ただし,入力データには,表定義,又は列構成情報ファイル,ナル値・関数情報ファイルで指定した要素数分の要素データを常に指定する必要があります。
- <適用基準>
-
FV形式は,固定長でデータを処理できるため,UAPでデータを作成,加工しやすくなりますが,ファイル容量が大きくなります。
- <規則>
-
-
FV形式は,次に示す入力データ形式に対して指定できます。
・バイナリ形式
・固定長データ形式
-
FV形式は入力データを固定長データ型で指定する形式のため,可変長データ型(VARCHAR,MVARCHAR,NVARCHAR)の場合には,各要素データの先頭に有効データ長を指定します。さらに,有効データ以降は,表の定義長までの部分を任意のデータで埋め字を設定し,常に表の定義長分の長さで指定する必要があります。
-
- vv
-
VV形式(Variable field Variable element)です。
入力データ中に要素データとともに実要素数を指定します。要素データを実要素数分だけ指定します。
- <適用基準>
-
VV形式は,指定するデータは最小の長さでよいため,FV形式よりファイル容量を小さくできます。ただし,実要素数分のデータしか用意しないため,FF形式やFV形式に比べてUAPでデータを加工しにくくなります。
- <規則>
-
-
可変長データ型の場合には,各要素データの先頭に指定した有効データ長分のデータだけ指定します。
-
VV形式は,次に示す入力データ形式に対して指定できます。
・DAT形式
・バイナリ形式
-
上記の配列データ形式は,指定する単位によって次のどれかのファイルに指定します。
指定する単位 |
指定するファイル |
内容 |
|
---|---|---|---|
表単位 |
制御情報ファイル |
array文のelmtypeオペランドで指定します。 |
|
列単位 |
DAT形式,又は固定長形式 |
列構成情報ファイル |
elmtypeオペランドで指定します。 |
バイナリ形式 |
ナル値・関数情報ファイル |
elmtypeオペランドで指定します。 |