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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 コマンドリファレンス(Windows(R)用)


5.4.9 lobmid文(LOB中間ファイルの情報の記述

LOB列がある表へデータロードする場合,LOB中間ファイルの情報を指定します。

LOB中間ファイルには,LOB列構成基表作成時にLOB列のデータロードに必要な情報が出力されます。

<適用基準>

LOB列がある表へデータロードする場合で,-k d以外のときは必ず指定してください。

ただし,抽象データ型の列に格納する値を生成する,コンストラクタ関数への入力パラメタのLOBの場合は,指定しても無視されます。

<規則>
  1. -k f,c,及びvの場合に指定してください。

  2. LOB中間ファイルの内容は,-kオプションの指定によって異なります。LOB列構成基表とLOB列を別々に作成する場合は,-kオプションの指定を同じにする必要があります。

  3. LOB列構成基表にデータロードする場合,lobmid文の指定を省略すると,入力データファイルが存在するサーバに,次に示す形式でユティリティがユニークな名称のLOB中間ファイルを作成します。

     \ディレクトリ名\LOBMID-xxxxxxxxx

    ディレクトリ名:表「pdloadがファイルを出力するディレクトリ」に示すディレクトリ

    LOBMID-:LOB中間ファイルのプリフィクス

    xxxxxxxx:ファイル作成時間とプロセスIDを文字列に変換した値

  4. LOB列構成基表とLOB列を同時に作成する場合はsource文の指定が優先されるため,サーバ名,ホスト名,及びエラー情報ファイル名は指定する必要はありません。指定した場合は無視されます。

〈この項の構成〉

(1) 形式

 lobmid 〔RDエリア名〕 {サーバ名|ホスト名}:
 
      LOB中間ファイル名〔,LOB中間ファイル名〕…
 
     〔error=エラー情報ファイル名〕

(2) 説明

(a) RDエリア名

   〜<識別子>((1〜30))

ユーザLOB用RDエリアの名称を指定します。

省略した場合,LOB中間ファイルのすべての内容を,データロードの対象とします。

RDエリア名を引用符(")で囲んだ場合は,英大文字と英小文字が区別されます。引用符で囲まない場合は,すべて英大文字として扱われます。また,RDエリア名に空白が含まれる場合は,引用符で囲んでください。

(b) {サーバ名|ホスト名}:

LOB中間ファイルがあるサーバ名,又はホスト名を指定します。

サーバ名 〜<識別子>((1〜8))
【HiRDB/シングルサーバの場合】

HiRDB/シングルサーバの場合は指定しないでください。

【HiRDB/パラレルサーバの場合】

LOB中間ファイルがあるフロントエンドサーバ,又はバックエンドサーバの名称を指定します。

RDエリア名を指定した場合は省略できます(RDエリア名,又はサーバ名のどちらかを必ず指定してください)。

サーバ名を省略した場合,指定したRDエリアのあるサーバ名が仮定されます。

ホスト名 〜<識別子>((1〜32))
【HiRDB/シングルサーバの場合】

LOB中間ファイルがあるホストの名称を指定します。

シングルサーバがあるホスト名を指定してください。

RDエリア名の指定に関係なく省略できます。省略した場合,データベース作成ユティリティ(pdloadコマンド)を入力したホスト名が仮定されます。

【HiRDB/パラレルサーバの場合】

HiRDB/パラレルサーバの場合は指定しないでください。

(c) LOB中間ファイル名

   〜<パス名>

LOB中間ファイルの名称を絶対パス名で指定します。

LOB列構成基表作成時は,このLOB中間ファイルにLOB列のデータロード時に必要な情報が出力されます。そして,LOB列のデータロード時には,LOB中間ファイルから必要な情報を取り出します。

(d) error=エラー情報ファイル名

   〜<パス名>

エラー情報を出力するファイルの名称を絶対パス名で指定します。

LOB中間ファイルと同じユニットのファイルを指定してください。指定したファイルが存在しない場合,指定したファイル名でユティリティがファイルを作成するため,事前にファイルを作成しておく必要はありません。なお,errorオペランドを省略すると,次に示す形式でユティリティがユニークな名称のファイルを作成します。

 \ディレクトリ名\ERROR-xxxxxxxxx

ディレクトリ名:表「pdloadがファイルを出力するディレクトリ」に示すディレクトリ

ERROR-:エラー情報ファイルのプリフィクス

xxxxxxxx:ファイル作成時間とプロセスIDを文字列に変換した値

(3) LOB中間ファイルに関する注意事項

LOB列構成基表とLOB列を別々に作成する場合,LOB列作成時には次のことに注意する必要があります。

  1. 同じ入力デ−タファイルを使用して複数回のpdloadでLOB列構成基表を作成した場合,それぞれのpdloadで出力されたLOB中間ファイルは,LOB列作成時のlobmid文に同時に指定できます。ただし,同時に指定する場合は,LOB列構成基表の入力デ−タファイルの行の順番と対応するようにLOB中間ファイルの指定順を考慮する必要があります。

    LOB中間ファイルの指定順が不正な場合,列単位LOB入力ファイルとの対応がとれなくなり,エラーとなります。

  2. 異なる入力デ−タファイルを使用して複数回のpdloadでLOB列構成基表を作成した場合,それぞれのpdloadで出力されたLOB中間ファイルは,LOB列作成時のlobmid文に同時に指定できません。

    同時に指定した場合,列単位LOB入力ファイルとの対応がとれなくなり,エラーとなります。したがって,LOB列作成時には,それぞれの入力デ−タファイルに対応する列単位LOB入力ファイルを準備し,それぞれ別のpdloadで作成する必要があります。