Hitachi

ノンストップデータベース HiRDB Version 9 コマンドリファレンス(Windows(R)用)


1.3 ユティリティ一覧

HiRDBのユティリティ一覧を次の表に示します。なお,ユティリティによっては,「ユティリティの実行者」「HiRDB稼働中での実行」「実行するサーバマシン」に,さらに条件が付くことがあります。詳細は,各ユティリティの説明を参照してください。

表1‒2 ユティリティ一覧

ユティリティ

内容

ユティリティの実行者

HiRDB稼働中での実行

実行するサーバマシン

データべース初期設定ユティリティ

pdinit)

データベースの初期設定(RDエリアの作成)をします。

HiRDB管理者

SDS又はMGR

データべース定義ユティリティ

pddef)

定義系SQLを実行します。

CONNECT権限保持者

任意のサーバマシン

データべース作成ユティリティ

pdload)

ユーザが用意したデータを表に格納します。

動作モードによって異なります。

SDS又はMGR

会話型SQL実行ユティリティ

会話形式でSQLを実行できます。

CONNECT権限保持者

任意のサーバマシン

データべース構成変更ユティリティ

pdmod)

RDエリアの追加,拡張,又は再初期化など,データベースの物理構成を変更します。

HiRDB管理者

SDS又はMGR

データべース再編成ユティリティ

pdrorg)

表の再編成,インデクスの再作成など,表のメンテナンスをします。

機能によって異なります。

SDS又はMGR

ディクショナリ搬出入ユティリティ

pdexp)

表定義情報又はストアドプロシジャ情報を移行します。

DBA権限保持者,又は表の所有者

SDS又はMGR

リバランスユティリティ

pdrbal)

リバランス表にRDエリアを追加したときに発生する,データの偏りを修正します。

DBA権限保持者,又はSELECT権限,INSERT権限,DELETE権限保持者

SDS又はMGR

空きページ解放ユティリティ

pdreclaim)

オンライン中に空きページ(使用中空きページ)を解放します。

DBA権限保持者,又はINSERT権限,DELETE権限保持者

SDS又はMGR

グローバルバッファ常駐化ユティリティ(pdpgbfon)

表のページ情報をグローバルバッファに読み込みます。

DBA権限保持者,SELECT権限保持者,又はスキーマの所有者

SDS又はMGR

整合性チェックユティリティ(pdconstck)

参照制約又は検査制約が定義された表に対して,整合性チェック及び検査保留状態の操作(設定又は解除)をします。

DBA権限保持者,又は表の所有者

SDS又はMGR

統計解析ユティリティ

pdstedit)

アンロードデータファイル,及びシステムログファイルから情報を入力し,統計情報を編集します。

HiRDB管理者

任意のサーバマシン

データべース状態解析ユティリティ

pddbst)

ユーザ用RDエリアの表とインデクス,又はデータディクショナリ用RDエリアの格納状態を解析し,解析結果を表示します。

DBA権限保持者

SDS又はMGR

最適化情報収集ユティリティ

pdgetcst)

コストベースの最適化のための最適化情報を取得し,ディクショナリ表に最適化情報を登録します。

SELECT権限保持者

SDS又はMGR

アクセスパス表示ユティリティ

pdvwopt)

SQL最適化処理によって決定されたアクセスパスを表示します。

一般ユーザ

SDS又はFES

データべース複写ユティリティ

pdcopy)

  • データベースのバックアップを取得します。

  • ログポイント情報の取得,及びログポイント情報ファイルの作成をします。

HiRDB管理者

SDS又はMGR

データべース回復ユティリティ

pdrstr)

  • 障害が発生した場合,データベースのバックアップとバックアップ取得以降のログを基にして,データベースを回復します。

  • ログポイント情報ファイルを再作成します。

HiRDB管理者

SDS又はMGR

レジストリ機能初期設定ユティリティ

pdreginit)

レジストリ機能を管理,操作するためのレジストリ用RDエリア,レジストリLOB用RDエリア,及びレジストリ管理表を作成します。

HiRDB管理者

SDS又はMGR

JP1/NETM/Audit用監査ログ出力ユティリティ(pdaudput)

JP1/NETM/Audit用監査ログ出力ファイルに,監査証跡表のデータを出力します。

HiRDB管理者及び監査人

SDS又はMGR

(凡例)

◎:HiRDBが稼働中でも停止中でも実行できます。

○:HiRDBが稼働中のときだけ実行できます。

SDS:HiRDB/シングルサーバの場合に,シングルサーバがあるサーバマシンで実行することを示します。

MGR:HiRDB/パラレルサーバの場合に,システムマネジャがあるサーバマシンで実行することを示します。

FES:HiRDB/パラレルサーバの場合に,フロントエンドサーバがあるサーバマシンで実行することを示します。

運用コマンド又はユティリティの実行時に指定したファイルを,ほかの運用コマンド,ユティリティ,又はUAPで同時に使用しないでください。同じファイルを運用コマンド,ユティリティ,又はUAPで同時に使用した場合は,処理結果が不正となったりエラーが発生したりすることがあります。

注※

HiRDB管理者でコマンドを実行し,HiRDBへアクセスする際の認証には監査人の認可識別子とパスワードを指定してください。