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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 システム定義(Windows(R)用)


11.3.11 システムログファイルに関するオペランド

◆ pd_log_max_data_size = ログ入出力バッファ長

〜<符号なし整数>((32000〜523000))(単位:バイト)

《オペランドの省略値》
  • 推奨モード適用時の省略値:523000

  • 0904互換モード適用時の省略値:400000

システムログの入出力に使用するバッファの大きさをバイト単位で指定します。

《指定値の目安》
  • HiRDB/シングルサーバの場合

    指定値のチューニング方法に従って指定値を変更してください。

  • HiRDB/パラレルサーバの場合

    条件式1を満たす値を指定してください。pd_rpl_reflect_modeオペランドにuapを指定している場合,又は回復不要FESを使用している場合は,条件式1と条件式2の両方を満たす値を指定してください。指定値を最適化する場合は,指定値のチューニング方法に従って指定値を変更してください。

    条件式1:ログ入出力バッファ長≧a

    a:72×(一つのトランザクションによって参照処理又は更新処理の対象となる,バックエンドサーバ及びディクショナリサーバの最大数)+1344

    条件式2:ログ入出力バッファ長≧b

    b:(一つのトランザクションによって参照処理又は更新処理の対象となる,バックエンドサーバ及びディクショナリサーバの最大数+1)×128+64

《指定値のチューニング方法》

統計解析ユティリティ(システムの稼働に関する統計情報)の次に示す情報を調べて,このオペランドの指定値を変更してください。

  • 入出力待ちバッファ面数(# OF BUFFER FOR WAIT I/O)

    入出力待ちバッファ面数の平均値が100を大きく超える場合は,このオペランドの値を大きくして,平均値が100に近付くようにしてください。

  • カレントバッファなしによる待ち回数(# OF WAIT THREAD)

    カレントバッファなしによる待ち回数が0以外の値になる場合は,このオペランドの値を大きくしてください。

《注意事項》

このオペランドの指定値は,トランザクションで実行するSQLレスポンスやスループットに影響します。小さな値を指定すると,システムログファイルへの書き込みが多発し,性能が低下するおそれがあります。

《ほかのオペランドとの関連》
  • pd_log_write_buff_countオペランドとともに,ログ入出力バッファ長を決定してください。

◆ pd_log_rec_leng = システムログファイルのレコード長

〜<符号なし整数>((1024,2048,4096))(単位:バイト)

《オペランドの省略値》
  • 推奨モード適用時の省略値:1024

  • 0904互換モード適用時の省略値:4096

システムログファイルのレコード長を指定します。1024,2048,4096のどれかを指定します。

《指定値の目安》

システムログファイルのレコード長の設計方針に従って,レコード長を指定してください。システムログファイルのレコード長の設計方針については,マニュアル「HiRDB Version 9 システム導入・設計ガイド」の「システムログファイルのレコード長」を参照してください。

《注意事項》
  • pdloginitコマンドの-lオプションで設定するレコード長と異なるレコード長をこのオペランドに指定すると,そのシステムログファイルはオープンできません。

  • システムログファイルのレコード長を変更する方法については,マニュアル「HiRDB Version 9 システム運用ガイド」を参照してください。

◆ pd_log_rollback_buff_count = ロールバック用ログ入力バッファ面数

〜<符号なし整数>((0〜256))

《オペランドの省略値》
  • 推奨モード適用時の省略値:0

  • 0904互換モード適用時の省略値:次の値になります。

    ・ユニットに1:1スタンバイレス型系切り替え機能を適用している場合

     代替BES数×2

    ・ユニットに影響分散スタンバイレス型系切り替えを適用している場合

     (ホストBES数+pd_ha_max_act_guest_serversの値)×2

    ・上記以外の場合

     ユニット内サーバ数×2

ロールバック処理でシステムログの入力に使用するバッファの面数を指定します。このオペランドに0を指定した場合,HiRDBがロールバック用ログ入力バッファ面数を決定します。

《指定値の目安》
  • 0を指定することを推奨します。0を指定すると,HiRDBが指定値を自動計算します。

  • 指定値が小さい場合は,ロールバックの同時実行が遅くなります。また,指定値が大きい場合は,ユニットコントローラ用共用メモリを必要以上に消費します。

《指定値のチューニング方法》

このオペランドに0を指定してください。0を指定してメモリ不足が発生する場合は,このオペランドの指定を省略してください。

《各見積もり式への影響》

pd_log_rollback_buff_countオペランドの指定値を変更すると,次の見積もり式に影響があります。

マニュアル「HiRDB Version 9 システム導入・設計ガイド」:

  • 「HiRDB/シングルサーバのメモリ所要量の見積もり」の「ユニットコントローラが使用する共用メモリの計算式」

  • 「HiRDB/パラレルサーバのメモリ所要量の見積もり」の「ユニットコントローラが使用する共用メモリの計算式」