9.2.35 バックエンドサーバ接続保持機能に関するオペランド
バックエンドサーバ接続保持機能については,マニュアル「HiRDB Version 9 システム運用ガイド」を参照してください。
- ◆ pd_bes_connection_hold = Y|N
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このオペランドはHiRDB/パラレルサーバ限定のオペランドです。
バックエンドサーバ接続保持機能を使用するかどうかを指定します。
Y:バックエンドサーバ接続保持機能を使用します。フロントエンドサーバ,バックエンドサーバ間の接続を,同期点を超えて保持するため,接続処理のオーバヘッドを軽減できます。ただし,接続保持する数だけ,メモリ,ポート,ソケットも保持されます。
N:バックエンドサーバ接続保持機能を使用しません。初回SQL実行時,フロントエンドサーバ,バックエンドサーバ間の接続処理を行い,同期点時に切断します。
- 《指定値の目安》
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指定値の目安については,マニュアル「HiRDB Version 9 システム運用ガイド」の「バックエンドサーバ接続保持機能(HiRDB/パラレルサーバ限定)」の「適用基準」を参照してください。
- 《クライアント環境定義との関連》
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このオペランドの値はクライアントごとに変更できます。クライアントごとに変更する場合は,クライアント環境定義のPDBESCONHOLDオペランドを指定します。PDBESCONHOLDオペランドについては,マニュアル「HiRDB Version 9 UAP開発ガイド」を参照してください。
- 《注意事項》
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バックエンドサーバ接続保持機能を使用する場合は,次に示す計算式を満たすようにしてください。
各バックエンドサーバプロセス数(pd_max_bes_processオペランドの値)
≧全フロントエンドサーバプロセス数(pd_max_usersオペランドの値×フロントエンドサーバ数)
この計算式を満たさない場合,バックエンドサーバプロセス数が不足してSQLエラーになることがあります。また,HiRDBの稼働中にユティリティなどを実行する場合は,バックエンドサーバプロセス数にユティリティの分の余裕値を確保してください。
- ◆ pd_bes_conn_hold_trn_interval = バックエンドサーバ接続保持時間
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〜<符号なし整数>((0〜3600))《1》(単位:秒)
バックエンドサーバ接続保持機能を使用すると,HiRDBはトランザクションの終了後から次のトランザクションが実行されるまでの時間を監視します。次のトランザクションが実行されるまでの時間が,指定値の範囲内の場合はフロントエンドサーバとバックエンドサーバの接続を保持します。指定値を超えた場合は,トランザクション終了後にフロントエンドサーバとバックエンドサーバの接続を切断します。
なお,このオペランドに0を指定した場合は時間を監視しません。SQL DISCONNECT(XAライブラリを使用時はxa_close),PDCWAITTIMEオーバなどでフロントエンドサーバとクライアント間の接続が切断されたときだけ,フロントエンドサーバとバックエンドサーバの接続を切断します。