9.2.8 全面回復処理に関するオペランド
- ◆ pd_max_recover_process = 全面回復処理の並列実行プロセス数
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〜<符号なし整数>((1〜10))《3》
全面回復処理をするときの回復処理プロセス(REDOプロセス)数を指定します。HiRDB/パラレルサーバの場合は,1サーバ(ディクショナリサーバ又はバックエンドサーバ)当たりの回復処理プロセス(REDOプロセス)数になります。
- 《前提条件》
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rawI/O機能を使用する必要があります。
- 《指定値の目安》
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RDエリアを定義した論理ボリュームの数が3以上のとき(1サーバ当たり):3
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RDエリアを定義した論理ボリュームの数が3未満のとき(1サーバ当たり):論理ボリューム数
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このオペランドの値を大きくすると,全面回復処理時の入出力並列度が増すため,回復処理時間を短縮できます。ただし,「このオペランドの値×サーバ数」分のプロセスが起動されるため,前記の指定値の目安とHiRDBのリソースを考慮して指定値を決めてください。
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- ◆ pd_redo_allpage_put = Y|N
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全面回復処理時に,シンクポイント以降に更新されたページをデータベースに書き出すかどうかを指定します。
- Y:
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全面回復処理時に,シンクポイント以降に更新されたすべてのページを書き出します。
- N:
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全面回復処理時に,障害発生時にデータベースに書き出していなかったページだけを書き出します。
- 《指定値の目安》
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通常はこのオペランドを指定する必要はありません。
LVM(論理ボリューム・マネジャ)のミラーリング機能の使用によってデータベースをミラー化する場合,OS又はマシンの障害発生時,及びユニット障害による系切り替え発生時に,ミラー正副不一致状態になることがあります。その場合は,次の方法で正副ボリュームを一致させてください。
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LVMの機能を使用して正副ボリュームを一致させてからHiRDBを再開始してください。
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1の方法で正副ボリュームを一致させる運用ができない場合,又は正副ボリュームを一致させる処理に時間が掛かり,系切り替え時間などのシステム要件を満たせない場合は,このオペランドにYを指定してください。障害発生後のHiRDB再開始での全面回復処理で,シンクポイント以降に更新されたすべてのページをデータベースに書き出します。これによって,HiRDBが正副ボリュームを一致させてミラー正副不一致状態を解消します。
ミラー正副不一致状態が発生したときの対処方法については,マニュアル「HiRDB Version 9 システム運用ガイド」を参照してください。
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- 《注意事項》
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このオペランドにYを指定した場合,全面回復処理時にすべてのページをデータベースに書き出すためのオーバヘッドが掛かります。
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このオペランドを指定した場合,全面回復処理終了時にKFPH24004-Iメッセージを出力します。このオペランドを省略した場合は出力しません。
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