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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 システム定義(Windows(R)用)


9.2.6 縮退起動に関するオペランド

◆ pd_start_level = 0|1

このオペランドはHiRDB/パラレルサーバ限定のオペランドです。

HiRDBの開始時に開始できないユニットがある場合,縮退起動をするかどうかを指定します。

縮退起動については,マニュアル「HiRDB Version 9 システム運用ガイド」を参照してください。

0:

縮退起動をしません。障害などで開始できないユニットが一つでもあるとHiRDBを開始できません。

1:

縮退起動をします。障害などで開始できないユニットがあっても,HiRDB(それ以外のユニット)を開始できます。

◆ pd_reduced_check_time = 縮退起動開始の連絡待ち時間

〜<符号なし整数>((300〜1200))《1200》(単位:秒)

このオペランドはHiRDB/パラレルサーバ限定のオペランドです。

各ユニットからの開始処理完了の連絡待ち時間を指定します。ここで指定した時間を過ぎても,ユニット開始処理完了の連絡がない場合は,そのユニットを除いて縮退起動をします。

《前提条件》

pd_start_levelオペランドに1を指定する必要があります。

《指定値の目安》

pdstartコマンドを入力してから,KFPS01826-Iメッセージ(システムマネジャを定義しているユニットに出力されるKFPS01826-Iメッセージ)が出力されるまでの時間を調べてください。このオペランドには,それ以上の値を指定してください。

《注意事項》

このオペランドで指定した連絡待ち時間が過ぎても,縮退起動ができる条件をすべて満たしていないと,縮退起動できません。このとき,HiRDBは異常終了します。縮退起動できる条件については,マニュアル「HiRDB Version 9 システム運用ガイド」を参照してください。

◆ pd_start_skip_unit = 開始しないユニットの名称〔,開始しないユニットの名称〕…

このオペランドはHiRDB/パラレルサーバ限定のオペランドです。

障害などで開始できないユニットがあるため,縮退起動をする場合,そのユニット名称を指定します。ここで指定したユニットは起動されません。

《前提条件》

pd_start_levelオペランドに1を指定する必要があります。

《利点》

HiRDBを開始するとき,HiRDBは各ユニットからの起動開始の連絡を最大20分待ちます。したがって,縮退起動をするとき,最大20分間の起動開始の連絡待ち時間が発生します。このオペランドに起動できないユニットを指定すると,このユニットの起動開始の連絡待ちをしません。したがって,最大20分間の起動開始の連絡待ち時間が解消されるため,縮退起動の時間を短縮できます。

《注意事項》
  • 影響分散スタンバイレス型系切り替え機能を使用している場合,HAグループ内の全ユニットが起動していなくてもよいため,このオペランドの指定は無効になります。ただし,HAグループ内の全バックエンドサーバがどこかのユニットで起動していないと,HiRDBを開始できません。

  • 回復不要FESユニットをこのオペランドに指定しても,回復不要FESユニットは縮退起動の対象になりません。