1.2.5 HiRDBシステム定義(UAP環境定義を除く)の変更手順
- 〈この項の構成〉
(1) HiRDBシステム定義の変更手順
HiRDBシステム定義の変更手順を次に示します。なお,%PDDIR%\confはユニット制御情報定義ファイルを格納しているディレクトリを意味しています。%PDCONFPATH%はそれ以外のHiRDBシステム定義ファイルを格納しているディレクトリを意味しています。
- 〈手順〉
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%PDDIR%\conf及び%PDCONFPATH%下にサブディレクトリを作成します。この例ではサブディレクトリとしてworkを作成します。
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ユニット制御情報定義ファイルを%PDDIR%\conf\work下にコピーします。そのほかのHiRDBシステム定義ファイルを%PDCONFPATH%\work下にコピーします。
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%PDDIR%\conf\work及び%PDCONFPATH%\work下にコピーしたHiRDBシステム定義を変更します。
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pdconfchk -d workコマンドで,%PDDIR%\conf\work及び%PDCONFPATH%\work下のHiRDBシステム定義の内容をチェックします。エラーがある場合はHiRDBシステム定義を修正して,再度pdconfchkコマンドを実行してください。
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pdstopコマンドでHiRDBを正常終了します。
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pdlogunldコマンドで,アンロード待ち状態のシステムログファイルをアンロードします。
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3で変更したHiRDBシステム定義ファイルを%PDDIR%\conf又は%PDCONFPATH%下にコピーして,HiRDBシステム定義ファイルを置き換えます。
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次に示すオペランドの指定値を変更した場合は,pdloginitコマンドでシステムログファイルを初期化します。
・pd_log_dual
・pdstart
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pdstartコマンドでHiRDBを正常開始します。
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(2) システム構成変更コマンドを使用したHiRDBシステム定義の変更手順
システム構成変更コマンド(pdchgconfコマンド)を使用すると,HiRDBの稼働中にHiRDBシステム定義を変更できるため,HiRDBを正常終了する必要はありません。ただし,このコマンドを使用する場合はHiRDB Advanced High Availabilityが必要になります。システム構成変更コマンドを使用したHiRDBシステム定義の変更手順を次に示します。
- 〈手順〉
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%PDDIR%\conf\chgconfディレクトリを作成します。
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使用中のHiRDBシステム定義ファイルを1で作成したディレクトリ下にコピーします。
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%PDDIR%\conf\chgconf下のHiRDBシステム定義を変更します。
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pdconfchk -d chgconfコマンドで,%PDDIR%\conf\chgconf下のHiRDBシステム定義のチェックをします。エラーがある場合はHiRDBシステム定義を修正して,再度pdconfchkコマンドを実行してください。
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pdchgconfコマンドで,HiRDBシステム定義を変更後のHiRDBシステム定義に置き換えます。
pdchgconfコマンドを実行すると,使用中(変更前)のHiRDBシステム定義ファイルが%PDDIR%\conf\backconf下に退避されます。そして,%PDDIR%\conf\chgconf下の変更後のHiRDBシステム定義ファイルが%PDDIR%\conf下にコピーされます。
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- 注意事項
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pdchgconfコマンドの入力後,15分以上トランザクション又はユティリティが動き続けた場合,pdchgconfコマンドが異常終了します。
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システム構成変更コマンドを使用したHiRDBシステム定義の変更には制限事項があります。制限事項については,マニュアル「HiRDB Version 9 システム運用ガイド」を参照してください。
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(3) 注意事項
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システム共通定義を修正する場合はすべてのサーバマシンのシステム共通定義を同じように修正してください。
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正常終了又は計画停止した場合に一部のユニットが異常終了したときは,次回開始前にHiRDBシステム定義を変更しないでください。変更すると,HiRDBの開始に失敗します。失敗しなくても,開始後に正常に稼働できなくなります。
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HiRDB/パラレルサーバの場合はユニットごとに%PDDIR%\conf及び%PDCONFPATH%下にサブディレクトリを作成して,HiRDBシステム定義の内容をチェックしてください。
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稼働中のHiRDBが使用しているHiRDBシステム定義は変更又は削除しないでください。変更又は削除した場合はそのHiRDBの動作を保証できません。
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HiRDBが計画停止,強制終了,又は異常終了した場合,HiRDBシステム定義のオペランドで変更できるものと変更できないものがあります。詳細については,「オペランドの一覧」を参照するか,又は各定義文のオペランド一覧を参照してください。
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HiRDBシステム定義を変更した後に,%PDDIR%\conf下のファイルのバックアップを取得してください。HiRDB運用ディレクトリがあるディスクの障害などに備えて,HiRDB運用ディレクトリ下のファイル(%PDDIR%\conf下のファイル)のバックアップを取得します。HiRDB運用ディレクトリを回復するには,%PDDIR%\conf下のファイルのバックアップが必要になります。また,%PDCONFPATH%がHiRDB運用ディレクトリ下にある場合は,同様にバックアップを取得してください。
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1:1スタンバイレス型系切り替え機能使用時の注意事項です。正規BESユニットのHiRDBシステム定義を変更する場合は,正規BESユニット及び代替BESユニットをpdstop -uコマンドで正常終了してから変更してください。HiRDBシステム定義の変更後,正規BESユニットのユニット制御情報定義ファイル及びバックエンドサーバ定義ファイルを代替BESユニットにコピーしてください。詳細については,マニュアル「HiRDB Version 9 システム運用ガイド」の「HiRDBシステム定義の作成〔系切り替え機能〕」を参照してください。
(4) HiRDB Datareplicatorと連携している場合
次に示すオペランドを追加,変更,又は削除する場合はHiRDB Datareplicatorを終了してください。そして,オペランドの追加,変更,又は削除後にHiRDB Datareplicatorを開始してください。
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pd_log_dual
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pd_log_max_data_size
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pdlogadfg -d sys
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pdlogadpf -d sys
HiRDB Datareplicatorを稼働したまま,これらのオペランドを追加,変更,又は削除した場合,HiRDB Datareplicatorによる抽出が失敗することがあります。