付録C.14 ステータスファイルに関する質問
- 〈この項の構成〉
(1) ステータスファイルの運用に関する質問(ステータスファイルの二重化)
- 質問
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ステータスファイルの二重化のペアはどのように構成するのですか?
次のように論理ファイル1のA系と論理ファイル2のB系が障害の場合,論理ファイル2のA系と論理ファイル1のB系でペアを組むことはありますか?
- お答えします
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異なる論理ファイル間でペアを組むことはありません。A系,B系が両方とも正常な論理ファイルにスワップします。A系,B系の両方とも正常な論理ファイルが一つもない場合は,pd_sts_singleoperationオペランドの指定に従ってユニットを異常終了するか,又は片系運転で処理を続行します。
(2) ステータスファイルの運用に関する質問(障害発生時)
- 質問
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A系,B系の両方とも正常な論理ファイルが一つもない(A系,B系のどちらかが障害)場合の処理方式を決める次に示すオペランドがあります。
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pd_syssts_singleoperation = stop|continue(ユニット用ステータスファイルの場合)
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pd_sts_singleoperation = stop|continue(サーバ用ステータスファイルの場合)
stopとcontinue,どちらを指定すればよいですか?
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- お答えします
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stopを指定すると,HiRDB(HiRDB/パラレルサーバの場合はユニット)が異常終了します。continueを指定すると,ステータスファイルを片系運転します。
ステータスファイルは,全面回復処理のための情報を記録している重要なファイルです。continueを指定して片系運転中にステータスファイルが障害になると,両系障害でユニットが異常終了します。そして,現用ファイルが両系ともアクセスできないため,全面回復処理ができなくなります。したがって,次のような考え方で判断してください。
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HiRDBの異常終了よりも,全面回復処理の保証を重視する場合はstopを指定します。
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とにかくHiRDBを途中で停止したくない(最悪の場合,全面回復処理はあきらめ,データベースをバックアップ時点まで戻したりデータロードし直す)場合はcontinueを指定します。
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(3) ステータスファイルの運用に関する質問(ステータスファイルの定義)
- 質問
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論理ステータスファイルは1〜7個定義できますが,ディスクに余裕がありません。どの程度用意するのが現実的ですか?
- お答えします
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ディスクを障害回復して再使用可能になるまでの安全性を考えると,論理ステータスファイルは三つ(二重化×3=6ファイル)以上用意することをお勧めします。
ディスクに余裕がなければ,論理ステータスファイルは二つ(二重化×2=4物理ファイル)が妥当です。この場合,障害発生時には速やかにステータスファイルを回復してください。
論理ステータスファイルを一つしか用意しないと,ステータスファイルの障害発生時にデータベースをバックアップから回復する必要があります。
(4) ステータスファイルの運用に関する質問(ステータスファイルの配置)
- 質問
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ステータスファイルはどのようにディスクに配置すればよいですか?
- お答えします
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基本は,複数の物理ステータスファイルを同じディスクに配置しないことです。同じディスクに配置すると,二重化や論理ファイルの複数化の意味がなくなります。つまり,論理ファイルを二つ定義している場合は四つのディスクに分散配置し,論理ファイルを三つ定義している場合は六つのディスクに分散配置します。
なお,次のように,物理ステータスファイルをリング状に配置すると,少ないディスク数で信頼性を確保できます。
- 論理ファイル数6の場合の配置例
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このように配置すると,1ボリュームに障害が発生しても,2世代の両系ファイルが無事のままです。