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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 システム導入・設計ガイド(Windows(R)用)


20.3.1 見積もり式

見積もり式を次の表に示します。

計算結果が環境変数の省略値より大きい場合は,その環境変数に計算結果を設定してください。設定しないとHiRDBを開始できない,又はユティリティを実行できないなどの問題が発生します。

表20‒6 リソース数に関連する環境変数に設定する値(HiRDB/パラレルサーバの場合)

種別

計算式

対応する環境変数

設定範囲

メッセージキュー識別子数(単位:個)

Max(50,

b

Σ {Vi}+2×a+3×b

i=1

+c+d+e+26+1+m)

PDUXPLMSGMNI

50〜3,600,000※1,2

メッセージキューテーブル数(単位:個)

Max(80,h×n+q+A+B+1+↓pd_trn_rcvmsg_store_buflenオペランドの指定値÷72↓)

PDUXPLMSGTQL

80〜65,536※1,2

セマフォ識別子数(単位:個)

●影響分散スタンバイレス型系切り替え機能を使用していない場合

b

Σ {↑(Si+Ti+Ui)÷64↑+Zi+Wi

i=1

+6×b+2+f

●影響分散スタンバイレス型系切り替え機能を使用している場合

b

Σ {↑{Yi×(j+k)}÷64↑+Wi

i=1

+6×b+2+f

PDUXPLSEMMAX

64〜2,147,483,647※1

共用メモリ使用数(単位:セグメント)

Max(4096,(4+z)×(g+50))

PDUXPLSHMMAX

4,096〜2,147,483,647※1

注※1

設定範囲より小さい値を設定した場合,HiRDBが最小値に切り上げます。

注※2

設定範囲より大きい値を設定した場合,HiRDBが最大値に切り下げます。

注※3

グローバルバッファの動的変更機能を使用する場合に加算してください。セキュリティ監査機能使用時はさらに1を加算してください。

注※4

インメモリデータ処理を行う場合に加算してください。

A:次の値を代入してください。

m
Σ{
i=1
  サーバiに割り当てたグローバルバッファプール数※1
  +サーバiのシンクポイントダンプ有効化スキップ回数※2×2
  +サーバiで実行するpdload,pdrorg,pdrbal,ログレスUAPの最大同時実行数+1
}
 
m:
ユニット内のバックエンドサーバ数+ユニット内のディクショナリサーバ数+ユニット内のゲストBES数※3
注※1
pdbuflsコマンドで表示されるバッファプール名をサーバ単位に集計することで確認できます。
注※2
pd_spd_syncpoint_skip_limitオペランドに0以外の値を指定している場合は,pd_spd_syncpoint_skip_limitオペランドの指定値で見積もります。pd_spd_syncpoint_skip_limitオペランドに0を指定,又はオペランドを省略している場合は,マニュアル「HiRDB Version 9 システム運用ガイド」の「UAPの状態監視(シンクポイントダンプ有効化のスキップ回数監視機能)」の「全システムログファイルの容量から計算する方法」を参照して計算してください。
注※3
影響分散スタンバイレス型系切り替えを適用している場合に加算します。

B:pd_max_ard_processオペランドに1以上を指定した場合に加算します。次の値を代入してください。

m
Σ{
i=1
  サーバiに割り当てたグローバルバッファプールのpdbuffer -m指定値の合計
}
 
m:
ユニット内のバックエンドサーバ数+ユニット内のディクショナリサーバ数+ユニット内のゲストBES数
注※
影響分散スタンバイレス型系切り替えを適用している場合に加算します。

a:サーバマシン内のフロントエンドサーバ数

b:サーバマシン内のディクショナリサーバ数+p

c:フロントエンドサーバの場合は4,それ以外は0

d:ディクショナリサーバの場合は8,それ以外は0

e:バックエンドサーバの場合は16+p,それ以外は0

f:系切り替え機能使用時に加算します。次に示す表から値を求めてください。

条件

fの値

pd_ha_acttype=monitor(又は省略)

0

pd_ha_acttype=server

pd_ha_agent=standbyunit

1

pd_ha_agent=server

1

pd_ha_agent=activeunits

0

pd_ha_agent

を省略

pd_ha_server_process_standby=Y

(又は省略)

1

pd_ha_server_process_standby=N

0

g:pd_max_server_processオペランドの値

h:pd_max_usersオペランドの値

j:ホストBES数

k:ゲストBES数

m:システムマネジャユニットがある場合は3,ない場合は0

n:ユニット内のフロントエンドサーバ数+ユニット内のバックエンドサーバ数+ユニット内のディクショナリサーバ数+pd_ha_max_act_guest_serversオペランドの値

pd_ha_max_act_guest_serversオペランドの値は影響分散スタンバイレス型系切り替えを適用している場合に加算します。

p:次のどちらかの値
  • 影響分散スタンバイレス系切り替えを使用していない場合

    サーバマシン内のバックエンドサーバ数

  • 影響分散スタンバイレス系切り替えを使用している場合

    サーバマシン内のホストBES数+pd_ha_max_act_guest_serversオペランドの値

q:pd_utl_exec_modeオペランドが1の場合は,pd_max_usersオペランドの値となります。

pd_utl_exec_modeオペランドが0の場合は,次に示す値となります。

z:↑(ユニット内のグローバルバッファが使用する共用メモリの総量÷SHMMAXの値)↑

Ai:pd_aud_file_nameオペランドを指定している場合はhの値,指定していない場合は0

Si:各サーバに配置するRDエリアに対するpdbuffer -rオペランドの定義数

Ti:各サーバに配置するRDエリアに対するpdbuffer -iオペランドの定義数

Ui:pdbuffer -oオペランドの定義数

Vi:1(pd_max_ard_processオペランドに1以上を指定する場合)又は0

Wi:2(pd_dfw_awt_processオペランドに値を指定する場合)又は0

Yipdbufferオペランドの-cオプションの指定数

Zipd_dbbuff_modifyオペランドの値がYの場合はpd_max_add_dbbuff_noオペランドの値,pd_dbbuff_modifyオペランドの値がNの場合は0

注※

グローバルバッファが使用する共用メモリについては,「グローバルバッファが使用する共用メモリの計算式」を参照してください。