19.1.3 統計解析ユティリティ(pdstedit)実行時のファイルの容量
統計解析ユティリティ(pdstedit)で使用するファイルの容量の計算式を次に示します。
ファイルの種類 |
容量の計算式(単位:バイト) |
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ワーク用一時ファイル |
システムの稼働に関する統計情報 |
4096×取得回数※×2 |
サーバごとのシステムの稼働に関する統計情報 |
4096×取得回数※×サーバ数×2 |
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UAPに関する統計情報 |
872×実行UAP数又は実行トランザクション数×2 |
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SQLに関する統計情報 |
512×実行SQL数×2 |
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SQL静的最適化に関する統計情報 |
512×SQLオブジェクトキャッシュでミスヒットした回数 |
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SQL動的最適化に関する統計情報 |
49624×OPEN又はEXECUTEで発行したSELECT文の数(INSERT SELECTも含む) |
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SQLオブジェクト実行に関する統計情報 |
512×実行SQL数×サーバ数 |
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SQLオブジェクト転送に関する統計情報 |
256×実行SQL数×サーバ数 |
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SQL文の履歴に関する統計情報 |
(1024+平均的なSQL長)×実行SQL数 |
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CONNECT/DISCONNECTに関する統計情報 |
256×CONNECT及びDISCONNECT回数 |
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グローバルバッファに関する統計情報 |
512×シンクポイント発生回数×2 |
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データベース操作に関するHiRDBファイルの統計情報 |
512×シンクポイント発生回数×2 |
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デファードライト処理に関する統計情報 |
512×デファードライト発生回数×2 |
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インデクスに関する統計情報 (入力:STJ) |
128×シンクポイント発生回数×2 |
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インデクスに関する統計情報 (入力:FJ) |
128×ページスプリット発生回数×2 |
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データベースへの入出力に関する統計情報 |
256×取得時間間隔ごとにアクセスのあったRDエリアを構成するHiRDBファイル数の合計×2 |
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ソート用ワークファイル |
解析対象とした上記のワーク用一時ファイルのソート用作業領域 |
解析対象とした上記のワーク用一時ファイルのファイル容量の最大値 |
DAT形式ファイル |
システムの稼働に関する統計情報 |
3404×取得回数※ |
サーバごとのシステムの稼働に関する統計情報 |
3262×取得回数※×サーバ数 |
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UAPに関する統計情報 |
1991×実行UAP数又は実行トランザクション数 |
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SQLに関する統計情報 |
447×実行SQL数 |
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SQL静的最適化に関する統計情報 |
646×SQLオブジェクトキャッシュでミスヒットした回数 |
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SQL動的最適化に関する統計情報 |
380×OPEN又はEXECUTEで発行したSELECT文の数(INSERT SELECTも含む) |
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SQLオブジェクト実行に関する統計情報 |
520×実行SQL数×サーバ数 |
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SQLオブジェクト転送に関する統計情報 |
389×実行SQL数×サーバ数 |
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SQL文の履歴に関する統計情報 |
(240+平均的なSQL長)×実行SQL数 |
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CONNECT/DISCONNECTに関する統計情報 |
278×CONNECT及びDISCONNECT回数 |
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グローバルバッファに関する統計情報 |
600×シンクポイント発生回数 |
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データベース操作に関するHiRDBファイルの統計情報 |
356×シンクポイント発生回数 |
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デファードライト処理に関する統計情報 |
300×デファードライト発生回数 |
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データベースへの入出力に関する統計情報(DAT出力) |
196×取得時間間隔ごとにアクセスのあったRDエリアを構成するHiRDBファイル数の合計 |
- 注※
-
取得回数=↓(pdstendコマンドの入力時刻−pdstbeginコマンドの入力時刻)÷-mオプションで指定した時間間隔↓
(1) ワーク用一時ファイルの容量の概算値
統計解析ユティリティ実行時に作成されるワーク用一時ファイルの容量の概算値は,次の計算式で求められます。なお,この概算値は,ユティリティの入力情報となる統計ログファイル内のすべての情報を解析した場合の値です。
ワーク用一時ファイルの容量=統計ログファイルの容量×a(単位:バイト)
- a:
-
統計ログファイルに含まれる統計情報の種別に応じて次の値を代入してください。統計ログファイルに複数の種別の統計情報が含まれる場合は,最も大きい値をaの値とします。
統計情報の種別
aの値
システムの稼働に関する統計情報
3.4
SQL動的最適化に関する統計情報
135.6
上記以外
2
- 誤差について
-
統計ログファイルに複数の種別の統計情報が含まれている場合で,SQL動的最適化に関する統計情報が含まれるとき,その含まれる比率によっては,概算値と実際の値との誤差が大きくなります。この誤差を小さくしたい場合は,SQL動的最適化に関する統計情報の部分だけを別に算出してください。
SQL動的最適化に関する統計情報のワーク用一時ファイルの容量は,次の計算式から求められます。
SQL動的最適化に関する統計情報のワーク用一時ファイルの容量=SQL動的最適化に関する統計情報の情報数×49624(単位:バイト)
SQL動的最適化に関する統計情報の情報数は,統計解析ユティリティ実行時に出力される入力ログファイルのサマリ情報から取得します。入力ログファイルのサマリ情報については,マニュアル「HiRDB Version 9 コマンドリファレンス」の「統計解析ユティリティ(pdstedit)」の「統計情報の出力形式」を参照してください。
(2) ソート用ワークファイルの容量の概算値
統計解析ユティリティ実行時に作成されるソート用ワークファイルの容量の概算値は,次の計算式で求められます。なお,この概算値は,ユティリティの入力情報となる統計ログファイル内のすべての情報を解析した場合の値です。
ソート用ワークファイルの容量=統計ログファイルの容量×b(単位:バイト)
- b:
-
統計ログファイルに含まれる統計情報の種別に応じて次の値を代入してください。統計ログファイルに複数の種別の統計情報が含まれる場合は,最も大きい値をbの値とします。
統計情報の種別
bの値
システムの稼働に関する統計情報
1.7
上記以外
1
(3) DAT形式ファイルの容量の概算値
統計解析ユティリティ実行時に作成されるDAT形式ファイルの容量の概算値は,次の計算式で求められます。なお,この概算値は,ユティリティの入力情報となる統計ログファイル内のすべての情報を解析した場合の値です。
DAT形式ファイルの容量=統計ログファイルの容量×2(単位:バイト)