12.5.5 障害時の回復方法
トリガのソースはデータディクショナリ用RDエリアに,トリガのSQLオブジェクトはデータディクショナリLOB用RDエリアに格納されます。データディクショナリ用RDエリアのログ取得モードはALL,データディクショナリLOB用RDエリアのログ取得モードはPARTIALです。そのため,障害が発生した場合,ソースはバックアップとログを入力して回復すれば最新時点に回復できますが,SQLオブジェクトはバックアップ時点にしか回復できません。そこで次の運用をする必要があります。
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常に最新のバックアップを取得しておく
常にデータディクショナリLOB用RDエリアのバックアップを取得し,障害発生時に最新のバックアップから回復します。pdcopyコマンドで-M x,又は-M rを指定してください。
バックアップの取得方法については,マニュアル「HiRDB Version 9 システム運用ガイド」を参照してください。
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トリガのSQLオブジェクトを再作成する
データディクショナリLOB用RDエリアの最新のバックアップがない場合,そのデータディクショナリLOB用RDエリアをpdmodコマンドで再初期化します。その後,ALTER ROUTINEにALLを指定して実行し,全トリガのSQLオブジェクトを再作成します。