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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 システム導入・設計ガイド(Windows(R)用)


7.2.3 OLTPと連携したHiRDBシステムの構成例

OLTPと連携したHiRDBシステムについて,OpenTP1を使用した例で説明します。

〈この項の構成〉

(1) HiRDB/シングルサーバとの連携

HiRDB/シングルサーバとOLTP(OpenTP1)を連携すると,複数のHiRDB/シングルサーバの更新処理を一つのトランザクションとして実行できます。この場合,データベースはキーレンジ分割などで分割配置し,各サーバマシンで稼働するOLTP(OpenTP1)が,各HiRDB/シングルサーバへ処理を振り分けます。処理を振り分けることで,高速にトランザクション処理を実行できるようにしています。複数のHiRDB/シングルサーバを統合化する場合は,OLTPとの連携を検討してください。HiRDB/シングルサーバとOLTP(OpenTP1)との連携を次の図に示します。

図7‒2 HiRDB/シングルサーバとOLTP(OpenTP1)との連携

[図データ]

(2) HiRDB/パラレルサーバとの連携

HiRDB/パラレルサーバとOLTP(OpenTP1)を連携すると,HiRDB/パラレルサーバで負荷分散したデータベースの更新処理をトランザクション処理として実行できます。HiRDB/パラレルサーバとOLTP(OpenTP1)との連携を次の図に示します。

図7‒3 HiRDB/パラレルサーバとOLTP(OpenTP1)との連携

[図データ]

(3) 複数のOLTP(OpenTP1)とHiRDBとの連携

複数のOLTP(OpenTP1)と一つのHiRDB間でクライアント/サーバ型で通信して連携する形態です。異なるOLTP(OpenTP1)から一つのHiRDBに,同時に接続できます。この場合,各OLTP(OpenTP1)のOLTP識別子(クライアント環境定義のPDTMID)が異なるようにしてください。複数のOLTP(OpenTP1)とHiRDBとの連携を次の図に示します。

図7‒4 複数のOLTP(OpenTP1)とHiRDBとの連携

[図データ]

(4) 一つのOLTP(OpenTP1)と複数のHiRDBとの連携

一つのOLTP(OpenTP1)と複数のHiRDBで連携する形態です。異なるサーバマシンのHiRDBに同時に接続してSQL文を実行できます。この場合,複数接続機能を使用する必要があります。一つのOLTP(OpenTP1)と複数のHiRDBとの連携を次の図に示します。

図7‒5 一つのOLTP(OpenTP1)と複数のHiRDBとの連携

[図データ]

複数接続機能については,マニュアル「HiRDB Version 9 UAP開発ガイド」を参照してください。