Hitachi

ノンストップデータベース HiRDB Version 9 システム導入・設計ガイド(Windows(R)用)


6.5.5 データベースの更新ログ取得方式

〈この項の構成〉

(1) データベースの更新ログ取得方式の種類

データベースの更新ログ取得方式には,次に示す3種類のモードがあります。

  1. ログ取得モード

    ロールバック及びロールフォワードに必要なデータベース更新ログを取得します。データ件数が少ない場合の追加データ作成,再編成の場合に使用します。

  2. 更新前ログ取得モード

    ロールバックに必要なデータベース更新ログだけを取得します。データ件数が多いときの初期作成,追加データ作成及び再編成の場合に使用します。

  3. ログレスモード

    データベース更新ログを取得しません。一つのRDエリアに一つの表だけ(分割格納している場合は一つの横分割表)格納している場合で,関連するインデクスも一つのRDエリア内にあるときの初期作成,再編成の場合に使用します。

(2) データベースの更新ログ取得方式の指定方法

データベースの更新ログ取得方式の指定方法は,次に示すものがあります。

注※1

ユーザ用RDエリアを更新するUAPの,データベースの更新ログ取得方式を指定するオペランドです。

注※2

ユーザLOB用RDエリアを更新するUAPの,データベースの更新ログ取得方式を指定するオペランドです。

注意事項

ユーザLOB用RDエリアのデータベースの更新ログ取得方式(CREATE TABLEのRECOVERYオペランド指定値)は,クライアント環境定義の指定値によって変わることがあります。クライアント環境定義によって変わるユーザLOB用RDエリアのデータベースの更新ログ取得方式を次の表に示します。

表6‒7 クライアント環境定義によって変わるユーザLOB用RDエリアのデータベースの更新ログ取得方式

クライアント環境定義

PDDBLOG

CREATE TABLEのRECOVERYオペランドの指定値

ALL

PARTIAL

NO

ALL

ALL

PARTIAL

NO

NO

NO

NO

NO

(凡例)

ALL:ログ取得モード

PARTIAL:更新前ログ取得モード

NO:ログレスモード

例えば,CREATE TABLEのRECOVERYオペランドに「PARTIAL」を指定し,クライアント環境定義のログ取得モードが「NO」の場合,NO(ログレスモード)がユーザLOB用RDエリアに設定されます。