Hitachi

ノンストップデータベース HiRDB Version 9 システム導入・設計ガイド(Windows(R)用)


3.3.1 標準セットアップの場合の環境設定手順

[HiRDBセットアップツール−開始]ウィンドウで必要な項目を入力します。

[図データ]

標準セットアップの場合は,次に示す値で環境設定されます。

標準セットアップの環境設定手順を次に示します。

  1. 環境設定をするマシンのホスト名を指定します。

    [ホスト選択]ラベルには,[hostsファイルからホスト名を選択]ダイアログボックスで指定したホスト名がホスト名,FQDN,又はIPアドレスの形式で表示されます。

    初期値はHiRDBインストールディレクトリです。環境設定をするマシンのホスト名を変更する場合,[hostsファイルからホスト名を選択]をクリックして,[hostsファイルからホスト名を選択]ダイアログボックスで,ホスト名,Windowsディレクトリ,ユーザ名,及びパスワードを指定します。

    [図データ]

    それぞれの項目について説明します。

    項目名

    説明

    ホスト名

    環境設定をするマシンのホスト名を指定します。[hostsファイルのホスト名一覧]リストから選択するか,又は直接入力してください。入力できる形式は,ホスト名,FQDN,又はIPアドレスです。また,簡易セットアップツールを実行しているマシンの場合は,ループバックアドレスも指定できます。

    なお,ホスト名を変更した場合,[ユーザ名]及び[パスワード]の内容はリセットされるため,入力し直してください。

    Windowsディレクトリ

    環境設定をするマシンがWindowsの場合はWindowsインストールディレクトリをフルパスで指定します。通常は変更する必要はありません。セットアップ先がUNIXの場合は,指定は無視されます。

    セパレータは\と/のどちらも使用できますが,混在して指定できません。また,「ドライブ名:\」と「/ドライブ名」のどちらも指定できます。

    ユーザ名

    環境設定をするサーバマシンのHiRDB管理者用のユーザ名を指定します。ドメインユーザの場合はドメインを付けて指定する必要はありません。

    パスワード

    [ユーザ名]に指定したユーザのパスワードを指定します。

    なお,簡易セットアップツールで環境設定をすると,HiRDBに次に示す認可識別子を登録してDBA権限を付与します。

    • [ホスト名]で選択したホストがUNIXの場合

      ユーザ:[ユーザ名]に指定したHiRDB管理者用のユーザ名

      パスワード:[パスワード]に指定したパスワード

    • [ホスト名]で選択したホストがWindowsの場合

      ユーザ:root

      パスワード:root

    また,この設定のリモートホスト接続処理で,セットアップ先にワーク領域を作成します。ワーク領域には,セットアップ先に正常に接続しているかを確認するためのバッチファイルや,バッチファイルの実行結果を保存したファイルを格納します。ワーク領域は,次の場所に作成されます。

    • [ホスト名]で選択したホストがUNIXの場合

      /tmp/[ログインユーザ名]

    • [ホスト名]で選択したホストがWindowsの場合

      %windir%\Temp\[ログインユーザ名]

  2. [運用ディレクトリ]テキストボックスでHiRDB運用ディレクトリを指定します。セパレータは\と/のどちらも使用できますが,混在して指定できません。また,「ドライブ名:\」と「/ドライブ名」のどちらも指定できます。初期値はHiRDBインストールディレクトリです※1。Windowsの場合,HiRDB運用ディレクトリとは,HiRDBのインストールディレクトリのことです。HiRDB運用ディレクトリの指定を省略したり,存在しないHiRDB運用ディレクトリを指定すると,エラーメッセージが表示されます。

    [...]をクリックして,[フォルダの参照]ダイアログボックスからディレクトリを選択することもできます。

    [フォルダの参照]ダイアログボックスに表示される内容は,環境設定をするホストの内容です。表示される項目を次に示します。

    • 未フォーマット状態のパーティション(ただし,ドライブ文字割り当て済み)

    • ドライブ

    • ディレクトリ

    • ファイル※2

    注※1

    %PDDIR%\pdistup\bin下から簡易セットアップツールを起動しなかった場合は,空になります。

    注※2

    HiRDBファイルシステム領域を編集する場合だけ表示されます。

  3. [セットアップディレクトリ]テキストボックスでセットアップディレクトリ(システムファイル及びRDエリアを作成するディレクトリ)を指定します。初期値は,%PDDIR%\areaです。なお,Windowsのショートパス名(例えば,C:\PROGRA~1など)の指定はできません。

    HiRDB運用ディレクトリの指定と同様に,[...]をクリックして,[フォルダの参照]ダイアログボックスからディレクトリを選択することもできます。

    注※

    %PDDIR%\pdistup\bin下から簡易セットアップツールを起動しなかった場合は,空になります。

  4. [標準セットアップ]をクリックすると,セットアップが開始されます。