Hitachi

ノンストップデータベース HiRDB Version 9 システム導入・設計ガイド(Windows(R)用)


1.5.9 障害時の運用

〈この項の構成〉

(1) エラー発生時の対処

修正版HiRDBへの入れ替え実行中にエラーが発生した場合,pdprgrenewコマンドは自動的に入れ替え前のHiRDBに戻してHiRDBを動作させようとします。エラー発生後に,コマンドがリターンコード12のKFPS04646-Iメッセージを出力して終了した場合,HiRDBを入れ替え前に戻す作業が失敗しています。そのため,標準エラー出力やイベントログに出力されたエラーメッセージとKFPS04647-Iメッセージを参照して対処してください。

修正版HiRDBへの入れ替え中にエラーが発生した場合の対処方法を次の図に示します。

図1‒5 修正版HiRDBへの入れ替え中にエラーが発生した場合の対処方法

[図データ]

  1. pdprgrenewコマンドがエラーになった要因を取り除いて,pdprgrenewコマンドを再度実行してください。

  2. HiRDBのサーバプロセスがあれば,pdstop -fコマンドでHiRDBを強制終了してからpdprgrenew -bコマンドを実行してください。HiRDBのサーバプロセスがなければ,pdprgrenew -bコマンドを実行してください。pdprgrenew -bコマンドを実行すると,回復処理として,入れ替え前のHiRDBで再開始しようとします。

    また,HiRDBの終了処理失敗に関するエラーメッセージ及びアボートコードが表示されることがあります。メッセージの対処方法に従って,入れ替え前のHiRDBの稼働環境を確認し,対処してください。

  3. HiRDBのサーバプロセスがあれば,pdstop -fコマンドでHiRDBを強制終了してからpdprgrenew -bコマンドを実行してください。HiRDBのサーバプロセスがなければ,pdprgrenew -bコマンドを実行してください。pdprgrenew -bコマンドを実行すると,回復処理として,修正版HiRDBを入れ替え用ディレクトリに戻します。

    また,HiRDBの開始処理失敗に関するエラーメッセージ及びアボートコードが表示されることがあります。入れ替え後の修正版HiRDBが動作するための環境に問題がある可能性があるので,表示されるメッセージに従って対処してください。

(2) 入れ替え失敗時にHiRDBが入れ替え前の状態に戻っているかどうかの確認

修正版HiRDBへの入れ替えに失敗したとき,入れ替え前のHiRDBに戻っているかどうかは,次の項目をチェックして確認できます。次の項目を満たしていれば,入れ替え前のHiRDBに戻っています。