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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 システム導入・設計ガイド(Windows(R)用)


1.4.5 バージョンアップに失敗した場合

ここでは,次に示す現象が発生した場合の対処方法について説明します。

この場合,一緒に出力されたメッセージを参照して対策してください。

〈この項の構成〉

(1) HiRDBを終了させなくてもよいとき

失敗の原因を取り除いた後に,再度pdvrupコマンドを入力してください。

(2) HiRDBを終了させないといけないとき

HiRDBを終了しないと,失敗の原因が取り除けない場合は,いったんHiRDBを終了してください。そして,失敗の原因を取り除いた後に,pdstartコマンドでHiRDBを開始してください。開始すると,pdvrupコマンドの入力要求メッセージ(KFPS05203-Q)が出力されるので,再度pdvrupコマンドを入力してください。

(3) HiRDBを旧バージョンに戻さないといけないとき

失敗の原因によっては,HiRDBを旧バージョンに戻して対処する必要があります。例えば,データディクショナリ用RDエリアの容量が不足していてバージョンアップに失敗した場合は,HiRDBを旧バージョンに戻してデータベース構成変更ユティリティ(pdmod)で対策する必要があります。このような場合は,いったんHiRDBを旧バージョンに戻して,失敗の原因を取り除き,その後で再度バージョンアップをしてください。

HiRDBを旧バージョンに戻す手順を次の図に示します。

図1‒3 HiRDBを旧バージョンに戻す手順(バージョンアップに失敗した場合)

[図データ]

注※1

バージョン08-02以降から,バージョン08-02より前のHiRDBに戻す場合は,NOへ進みます。このとき,新バージョンのHiRDBをアンインストールしないで旧バージョンのHiRDBをインストールした場合は,新バージョンがインストールしたレジストリの情報,ディレクトリ,及びファイルが残ってしまいます。これらが残ったままでも旧バージョンのHiRDBは動作しますが,[コントロールパネル]−[アプリケーションの追加と削除]の「現在インストールされているプログラム」に,同じセットアップ識別子のHiRDBが二つ表示されます。その場合は,「現在インストールされているプログラム」で,両方のプログラムを削除した後,OSを再起動し,旧バージョンのHiRDBをインストールし直してください。

注※2

バックアップがない場合でも,%PDDIR%\conf下のシステム定義ファイルが残っていれば,それらのファイルをそのまま使用できます。バックアップがなく,かつ%PDDIR%\conf下のファイルも削除してしまった場合は,システム定義ファイルを作り直してください。

新バージョンで作成したシステムファイルの削除,又は再作成する手順を次の図に示します。

図1‒4 新バージョンで作成したシステムファイルの削除又は再作成手順

[図データ]