Hitachi

ノンストップデータベース HiRDB Version 9 システム導入・設計ガイド(Windows(R)用)


1.3.1 最初に作成するファイル

〈この項の構成〉

(1) HiRDB管理者が作成するディレクトリ及びファイル

HiRDB管理者が作成するディレクトリ及びファイル構成を次の表に示します。

表1‒2 HiRDB管理者が作成するディレクトリ及びファイル構成

ファイル又はディレクトリ名

説明

%PDDIR%\conf\pdsys

システム共通定義を格納するファイル

%PDDIR%\conf\pdutsys

ユニット制御情報定義を格納するファイル

%PDDIR%\conf\pdsvrc

サーバ共通定義を格納するファイル

%PDDIR%\conf\サーバ名

各サーバ定義を格納するファイル

%PDDIR%\conf\pduapenv

UAP環境定義を格納するディレクトリ

%PDDIR%\conf\chgconf

システム構成変更用定義ファイルを格納するディレクトリ

(2) HiRDBが作成するディレクトリ及びファイル

HiRDBが作成するディレクトリ及びファイル構成を次の表に示します。

表1‒3 HiRDBが作成するディレクトリ及びファイル構成

ファイル又はディレクトリ名

説明

%PDDIR%\bin

HiRDBのコマンド及びユティリティを格納するディレクトリ

%PDDIR%\lib

HiRDBの共用ライブラリ,及びメッセージテキストファイルを格納するディレクトリ

%PDDIR%\lib\sysconf

HiRDBシステム定義の定義解析用ファイルを格納するディレクトリ

%PDDIR%\lib\sysdef

%PDDIR%\lib\sysdef_r

%PDDIR%\lib\sysdef_v94

%PDDIR%\lib\servers

HiRDBサーバの実行ファイル及びライブラリを格納するディレクトリ

%PDDIR%\lib\chinese

EUC中国語漢字コードパーサライブラリを格納するディレクトリ

%PDDIR%\lib\chinese-gb18030

中国語漢字コードパーサライブラリを格納するディレクトリ

%PDDIR%\lib\lang-c

単一バイト文字コードパーサライブラリを格納するディレクトリ

%PDDIR%\lib\sjis

シフトJIS漢字コードパーサライブラリを格納するディレクトリ

%PDDIR%\lib\utf-8

Unicode(UTF-8)パーサライブラリを格納するディレクトリ

%PDDIR%\lib\utf-8_ivs

Unicode(IVS対応UTF-8)パーサライブラリを格納するディレクトリ

%PDDIR%\client\lib

HiRDBクライアントのライブラリを格納するディレクトリ

%PDDIR%\client\xds\lib

バージョン09-50より前のHiRDBとの互換のためのディレクトリ

%PDDIR%\client\utl

HiRDBクライアントのコマンド及びユティリティを格納するディレクトリ

%PDDIR%\client\include

UAPを作成するときに使用するヘッダ情報を格納するディレクトリ

%PDDIR%\include

UAPを作成するときに使用するヘッダ情報を格納するディレクトリ

%PDDIR%\spool

HiRDBの作業ファイルを格納するディレクトリ

%PDDIR%\spool\save※1

退避コアファイルを格納するディレクトリ

%PDDIR%\spool\pdshmdump※1

共用メモリダンプファイルを格納するディレクトリ

%PDDIR%\spool\pdlckinf※1

デッドロックタイムアウト情報ファイルを格納するディレクトリ

%PDDIR%\spool\pdsysdump※1

システム共通の簡易ダンプファイルを格納するディレクトリ

%PDDIR%\spool\pdsdsdump※1

シングルサーバ用の簡易ダンプファイルを格納するディレクトリ

%PDDIR%\spool\pdfesdump※1

フロントエンドサーバ用の簡易ダンプファイルを格納するディレクトリ

%PDDIR%\spool\pddicdump※1

ディクショナリサーバ用の簡易ダンプファイルを格納するディレクトリ

%PDDIR%\spool\pdbesdump※1

バックエンドサーバ用の簡易ダンプファイルを格納するディレクトリ

%PDDIR%\spool\pdstj1,pdstj2

統計ログファイル

%PDDIR%\spool\pdlog1,pdlog2

メッセージログファイル

%PDDIR%\spool\pdjnlinf

システムログ情報出力ファイルを格納するディレクトリ

%PDDIR%\spool\pdjnlinf\errinf

システムログエラー情報出力ファイルを格納するディレクトリ

%PDDIR%\spool\scdqid1,scdqid2

HiRDB内部のスケジュールキュー情報を格納するファイル

%PDDIR%\spool\oslmqid

メッセージキューのIDを格納するファイル

%PDDIR%\spool\oslsmid

セマフォのIDを格納するファイル

%PDDIR%\spool\pdprcsts

prcステータスファイル

%PDDIR%\spool\~pdatmode

開始・終了用ステータスファイル

%PDDIR%\spool\~pdipcid

セマフォのIDを管理するファイル

%PDDIR%\spool\~pdommenv

共用メモリの情報を格納するファイル

%PDDIR%\spool\cmdlog\cmdlog1,cmdlog2

実行したコマンドの履歴ファイル

%PDDIR%\spool\errlog\errlog1,errlog2

HiRDBの内部稼働履歴ファイル

%PDDIR%\spool\olkfifs

HiRDB内部用ワークディレクトリ

%PDDIR%\spool\olkrsfs

HiRDB内部用ワークディレクトリ

%PDDIR%\spool\cnctusrinf

正常停止又は計画停止コマンド実行時にHiRDBに接続しているユーザがいた場合,接続ユーザ情報を格納するファイル

%PDDIR%\spool\cnctusrdtl

正常停止又は計画停止コマンド実行時にHiRDBに接続しているユーザがいた場合,pdls -d act,pdls -d prc,pdls -d trnのコマンド実行結果を格納するファイル

%PDDIR%\spool\pdsqldump※1

アクセスパス情報ファイルを格納するディレクトリ

%PDDIR%\spool\pdprf

PRFトレースファイル出力ディレクトリ

%PDDIR%\spool\pdeeinf

バージョン09-50より前のHiRDBとの互換のためのディレクトリ

%PDDIR%\spool\pduaperr

SQLエラーレポートファイルディレクトリ

%PDDIR%\spool\pdcwwrn

SQL実行時間警告情報ファイルディレクトリ

%PDDIR%\spool\utlrpt

処理性能情報ファイル出力ディレクトリ

%PDDIR%\spool\pdrshs1.log,pdrshs2.log

リモート系コマンドの情報を格納するファイル

%PDDIR%\spool\pdsha1.log,pdsha2.log

系切り替え機能の情報を格納するファイル

任意※2

RPCトレースファイル

%PDDIR%\tmp※3

HiRDB内部用ワークディレクトリ

%PDDIR%\tmp\pdommenv

共用メモリの情報を格納するファイル

%PDDIR%\tmp\home\HiRDBが管理する識別子のディレクトリ

カレントワーキングディレクトリ

%PDDIR%\conf

HiRDBシステム定義ファイルを格納するディレクトリ

%PDDIR%\conf\backconf

システム構成変更コマンド実行時の,変更前のHiRDBシステム定義を格納するディレクトリ

%PDDIR%\.dbenv

HiRDBデータベース環境情報ファイルを格納するディレクトリ

%PDCLTPATH%\pdsql1.trc,pdsql2.trc※4

UAPが実行したSQLのトレース情報を格納するファイル

%PDCLTPATH%\pderr1.trc,pderr2.trc※4

UAPとサーバ間の通信エラー情報を格納するファイル

%PDDIR%\plugin

HiRDBプラグイン運用ディレクトリを統括するディレクトリ

%PDDIR%\plugin\lib

プラグインライブラリを格納するディレクトリ

%PDDIR%\plugin\プラグイン名称

プラグイン運用ディレクトリ

%PDDIR%\plugin\プラグイン名称\bin

プラグイン専用コマンドを格納するディレクトリ

%PDDIR%\plugin\プラグイン名称\etc

各プラグイン共通に必要なファイルを格納するディレクトリ

%PDDIR%\plugin\プラグイン名称\conf

プラグイン用コンフィグレーションファイルを格納するディレクトリ

%PDDIR%\jre※5

Java実行環境

%PDDIR%\renew

修正版HiRDBの入れ替え用ディレクトリ

%PDDIR%\renew_bak

修正版HiRDBに入れ替えるときの,稼働中のHiRDBのバックアップ用ディレクトリ

%PDDIR%\pdistup

簡易セットアップツールを格納するディレクトリ

%PDDIR%\sample

サンプルデータベースの実行環境を格納しているディレクトリ

%PDDIR%\HiRDEF

HiRDB定義支援の実行環境を格納しているディレクトリ

%PDDIR%\UXPLDIR

システムコールの仕様差吸収ライブラリが使用するディレクトリ

%PDDIR%\UXPLDIR\spool\uxpllog1.txt,uxpllog2.txt

システムコールの仕様差吸収ライブラリが出力する情報を格納するファイル

%PDDIR%\Setup.ini

インストール情報を管理するファイル

%PDDIR%\spool\tmp

作業用一時ファイル格納ディレクトリ

注※1

このディレクトリは,HiRDBがトラブルシュート情報を出力するディレクトリで,容量が増え続ける可能性があります。そのため,定期的に削除する必要があります。pdcspoolコマンドで定期的に削除してください。

なお,次のオペランドでトラブルシュート情報を定期的に削除する設定ができます。オペランドの詳細は,マニュアル「HiRDB Version 9 システム定義」を参照してください。

  • pd_spool_cleanup_interval

  • pd_spool_cleanup_interval_level

  • pd_spool_cleanup

  • pd_spool_cleanup_level

注※2

pd_rpc_trace_nameオペランドでファイル名を指定します。

注※3

HiRDBが内部的に使用するディレクトリです。このディレクトリ下にディレクトリ及びファイルを作成しないでください。また,HiRDBがファイルを作成するディレクトリにこのディレクトリを指定しないでください(例えば,pd_rpc_trace_nameオペランドなど)。このディレクトリはユニットを開始するときに毎回削除及び新規作成されます。

注※4

このファイルは,PDCLTPATHで指定したディレクトリに二つ出力されます。PDCLTPATHの指定がない場合,UAPを起動したときのカレントディレクトリOpenTP1から起動されるUAPの場合,%DCDIR%\tmp\home\サーバ名xxのディレクトリ下に出力されます。

作成されるファイル名は,X/Openに従ったAPI(TX_関数)の使用の有無によって異なります。TX_関数の使用時に作成されるファイル名は次のようになります。

  • pdsqlxxxxx-1.trc,pdsqlxxxxx-2.trc

  • pderrxxxxx-1.trc,pderrxxxxx-2.trc

(凡例)xxxxx:UAP実行時のプロセスID

ファイル名がプロセスIDになるため,UAP実行時のサーバプロセス数分のファイルが出力される可能性があるので注意が必要です。

注※5

バージョン07-03より前の場合は作成されます。バージョン07-03以降の場合は,JREが同梱されないため,作成されません。