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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 システム導入・設計ガイド(Windows(R)用)


1.2.2 HiRDBの環境設定の概要

HiRDB管理者は,次に示すどれかの方法でHiRDBの環境設定をしてください。

各環境設定方法のメリット及びデメリットを次の表に示します。

表1‒1 各環境設定方法のメリット及びデメリット

環境設定方法

概要

メリット

デメリット

簡易セットアップツールを使用する方法

HiRDBの環境設定情報を,表示される画面に従って入力していきます。その入力情報を基にHiRDBの環境設定が行われます。

簡易セットアップツールを使用する方法については,「簡易セットアップツールによる環境設定」を参照してください。

ほかの方法よりも手軽にHiRDBの環境設定ができます。簡易セットアップツールを使用して標準セットアップ又はウィザードセットアップを行えば,テスト環境を構築できます。また,既存のシステム定義の指定値を変更することもできます。※1

HiRDBのシステム構成が簡易セットアップツールで設定できる範囲に限定されます。

コマンドを使用する方法※2

HiRDBのコマンドを使用してHiRDBの環境設定を行います。

コマンドを使用する方法については,「コマンドによる環境設定」を参照してください。

HiRDBのシステム構成を自由に決められます。

HiRDBの環境設定をするのに,ある一定以上の知識が必要になります。具体的には,このマニュアルで説明している機能や設定内容を理解しておく必要があります。そのため,ほかの方法よりも,環境設定方法が難しくなります。

バッチファイル(SPsetup.bat)を使用する方法※3

バッチファイルを実行してHiRDBの環境設定を行います。

バッチファイルを使用する方法については,「バッチファイルによる環境設定」を参照してください。

コマンドを使用する方法よりも手軽にHiRDBの環境設定ができます。バッチファイルを使用してHiRDBの環境設定をすれば,取りあえずHiRDBを開始できるようになります。

HiRDBのシステム構成がバッチファイルで設定できる範囲に限定されます。

注※1

簡易セットアップツールが生成する値は,あくまでHiRDBのテスト環境を想定したものです。本番環境に適用する場合は,簡易セットアップツールが生成した値をそのまま使用するのではなく,適切な値を見積もって指定してください。

注※2

本番用のシステムを構築する前に簡易導入をお試しください。サンプルファイルを使ってテスト用のシステムでHiRDBの構築手順を一通り実行しておけば,本番用のシステムをより適切に構築できます。

簡易導入の方法については,「サンプルファイル」を参照してください。

注※3

バッチファイルを使用する方法は,HiRDB/シングルサーバのときだけ使えます。HiRDB/パラレルサーバの環境設定については,%PDDIR%¥HiRDEF¥readme.txtを参照してください。

注意事項
  • 簡易セットアップツールの場合,プラグインの環境設定はできません。

  • バッチファイルの場合,HiRDBの環境設定情報を自動的に設定します。設定し終わった内容を基に,HiRDB管理者が適切な環境に変更します。