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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 解説


付録A.1 09-66

〈この項の構成〉

(1) 開発/移行容易性の向上

開発/移行容易性向上に関連するサポート項目を次の表に示します。

表A‒1 開発/移行容易性向上に関連するサポート項目

機能項目名

特長,メリット

参照箇所

ファイルパス変更コマンド

RDエリアを割り当てたHiRDBファイルシステム領域のファイルパスを変更するコマンドを追加しました。これによって,データ量の多いRDエリアのファイルパスを移動する場合に,データのアンロード及びリロードをしなくてもファイルパスを変更できるようになります。

導入

定義

運用

コマンド

UAP

メッセージ

ディザスタ

JBoss Enterprise Application Platformとの連携

HiRDBと連携できるJava EEアプリケーションサーバとして,JBoss Enterprise Application Platformをサポートしました。

これによって,JBoss Enterprise Application Platform上で動作するJava EEアプリケーションから,JDBCやJTA,JPAなどを使用してHiRDBにアクセスできるようになります。

解説

導入

運用

UAP

SQLに指定できる表数の上限拡大

1SQL文中に指定できる表数の最大値を128まで拡大しました。

導入

UAP

SQL

メッセージ

HiRDBクライアントでのUOCによる文字コード変換機能

HiRDBサーバとHiRDBクライアントで文字コードが異なる場合のSQL文や検索データなどの文字コード変換を,ユーザが作成したUOCで実施する機能をサポートしました。

これによって,文字コード種別や文字コードポイントの範囲(外字/内字)が限定されることなく,文字コードを変換できるようになります。

UAP

SQL

メッセージ

XDM

(2) 運用性の向上

運用性の向上に関連するサポート項目を次の表に示します。

表A‒2 運用性の向上に関連するサポート項目

機能項目名

特長,メリット

参照箇所

簡易認証ユーザに対するDBA権限付与

簡易認証ユーザに対してDBA権限を付与できるようにしました。また,簡易認証ユーザがユティリティを実行できるようにしました。

運用

コマンド

UAP

SQL

メッセージ

オンライン再編成コマンドの排他タイムアウト情報出力機能【UNIX版限定】

オンライン再編成コマンド実行時にタイムアウトが発生した際,タイムアウト情報を出力する機能をサポートしました。

これによって,pdorbegin及びpdorendが排他タイムアウトした場合に,排他を確保していたトランザクションを特定するための情報が取得できるようになります。

コマンド

メッセージ

非分割キーインデクスを定義したRDエリアの移動機能

データベース構成変更ユティリティ(pdmod)のRDエリアの移動で,移動対象RDエリアに非分割キーインデクスを定義している場合,RDエリアの移動ができませんでしたが,そのインデクスの分割数が表の分割数と一致していればRDエリアを移動できるようにしました。これによって,移動対象RDエリアに非分割キーインデクスを定義している場合に,移動前のインデクスの削除,及び移動後のインデクスの再作成が不要になります。

定義

運用

コマンド

Linuxでのサーバプロセスのメモリサイズ監視機能サポート【UNIX版限定】

Linuxで,サーバプロセスのメモリサイズ監視機能をサポートしました。この機能を適用すると,サーバプロセスが指定値以上のメモリサイズを使用した場合,常駐プロセスであっても特定の契機でプロセスを終了させるため,メモリを圧迫する問題を回避できます。

解説

定義

運用

複製ディスクを用いた系切り替え機能サポート【UNIX版限定】

クラスタソフトウェアLifeKeeperと,DataKeeperを用いた複製ディスクを使用することで,共有ディスクが用意できない環境でも,系切り替え機能を使用できるようにしました。

運用

(3) トラブルシュートの強化

トラブルシュートの強化に関連するサポート項目を次の表に示します。

表A‒3 トラブルシュートの強化に関連するサポート項目

機能項目名

特長,メリット

参照箇所

PRFトレースのCosminexus連携機能

HiRDBのPRFトレースにCosminexusのルートアプリケーション情報を出力する機能をサポートしました。これによって,Cosminexusのどの業務からのDBアクセスかを特定できるようになり,CosminexusとHiRDBのシステム全体の性能検証や,トラブルシュートが容易になります。

運用

コマンド