8.3.7 ログ同期方式
ログ同期方式を適用すると,リモートサイトへの更新コピー処理が次に示すようになります。
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データベースファイルの更新コピー処理は,初期構築時又はシステムログ適用化時に一度だけ行います。
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システムファイルの更新コピー処理は同期コピーで行います。
ログ同期方式では,業務サイトでトランザクションを受け付け,ログ適用サイトで業務サイトからコピーされたシステムログを基に,データベースの更新処理を行います。通常,メインサイトが業務サイト,リモートサイトがログ適用サイトとなります。
システムログファイルなどのデータベースの回復に必要な情報は,リモートサイトへの反映を保証するために同期コピーを行います。したがって,メインサイトのHiRDBが災害によって異常終了した場合,異常終了直前の状態でリモートサイトのHiRDBを再開始できます。ログ同期方式は,主に小,中規模システム向けの処理方式といえます。
データベースファイルについては,初期構築時又はシステムログ適用化時にだけコピーするため,ほかの方式に比べて通信量を削減できます。そのため,トランザクション性能への影響は小さくなります。なお,リモートサイト側でシステムログを基にデータベースを更新するため,常にリモートサイトのHiRDBを稼働しておく必要があります。
- 注意事項
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ログ同期方式を適用する場合,付加PPのHiRDB Disaster Recovery Light Editionをインストールして,pdopsetupコマンドでセットアップする必要があります。
- 参考
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ログ同期方式は,ほかの処理方式に比べて通信量を削減できますが,ハイブリッド方式より運用が難しくなります。
ログ同期方式の概要を次の図に示します。また,ログ適用サイトに更新コピーするときの処理方式(ログ同期方式の場合)を次の表に示します。
- 〔説明〕
ログ適用サイトにコピーされるファイル |
更新コピーするときの処理方式 |
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データベースファイル |
初期構築時又はシステムログ適用化時だけコピー |
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システムファイル1 |
システムログファイル |
同期コピー |
正シンクポイントダンプファイル |
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正ステータスファイル |
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システムファイル2 |
副シンクポイントダンプファイル |
コピーなし |
副ステータスファイル |
- 参考
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正シンクポイントダンプファイル及び正ステータスファイルは,ログ適用処理で使用するファイルです(通常のHiRDBの運用に必要なシンクポイントダンプファイル及びステータスファイルのことです)。副シンクポイントダンプファイル及び副ステータスファイルは,ログ適用処理を行っているときのシンクポイントダンプ及びシステムステータス情報を取るためのファイルです。
- 注意事項
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ログ同期方式の場合,全同期方式,全非同期方式,及びハイブリッド方式に比べて,システムファイル2(副シンクポイントダンプファイル及び副ステータスファイル)が必要となります。したがって,副シンクポイントダンプファイル及び副ステータスファイルがあることを考慮して,ハードウェア構成を決めてください。