7.6.1 空白変換レベルの概要
データを比較するとき,全角の空白1文字と半角の空白2文字は異なるデータとして認識されます。したがって,全角の空白1文字と半角の空白2文字が表データ中に混在していると,検索結果が不正になることがあります。
- (例)
-
次に示すデータは異なるデータと認識されます。
空白変換機能を使用すると,表データ中に混在している全角の空白と半角の空白を統一できます。
なお,ここでいう全角空白とは次に示すコードのことです。半角空白2文字とは,X'2020'のことです。
-
シフトJIS漢字コードの場合:X'8140'
-
EUC日本語漢字コードの場合:X'A1A1'【UNIX版限定】
-
EUC中国語漢字コードの場合:X'A1A1'
-
中国語漢字コード(GB18030)の場合※:X'A1A1'
-
Unicode(UTF-8)又はUnicode(IVS対応UTF-8)の場合※:X'E38080'
- 注※
-
文字コードがUnicode(UTF-8),Unicode(IVS対応UTF-8),又は中国語漢字コード(GB18030)の場合は,NCHAR及びNVARCHARを使用できません。
- 〈この項の構成〉
(1) 空白変換レベル
空白変換機能には三つのレベルがあり,次の表に示すように空白を変換します。
レベル |
説明 |
---|---|
レベル0 |
空白変換をしません。 |
レベル1 |
操作系SQLでの定数,埋込み変数又は?パラメタのデータの空白及びユティリティで格納するデータの空白を次のように変換します。
|
レベル3 |
空白変換レベル1の処理に加えて次に示す処理が加わります。
|
レベル1の処理方式,及びレベル3の処理方式を次の図に示します。
(2) 空白変換レベルの設定方法
空白変換レベルは次に示すオペランドで指定できます。
-
システム共通定義のpd_space_levelオペランド
-
クライアント環境定義のPDSPACELVLオペランド
-
データベース作成ユティリティ(pdload)のoption文のspacelvlオペランド
-
データベース再編成ユティリティ(pdrorg)のoption文のspacelvlオペランド
空白変換機能の運用方法については,マニュアル「HiRDB Version 9 システム運用ガイド」を参照してください。