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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 解説


5.12 絞込み検索

絞込み検索とは,段階的に対象レコードを絞り込む検索のことをいいます。絞込み検索をする場合,ASSIGN LIST文でリストを作成します。リストとは,適当な件数になるまで条件を指定して段階的にデータを絞り込んでいくような情報検索をするために,その途中段階のデータの集合を一時的に名前(リスト名)を付けて保存したデータ又は保存したデータの集合を意味します。

ある条件で作成したリストがあれば,そのリストを使用することで処理速度の向上が図れます。また,複数の条件を指定する場合は,複数のリストを組み合わせた検索もできます。絞込み検索については,マニュアル「HiRDB Version 9 UAP開発ガイド」を参照してください。リストを使用した検索の例を次の図に示します。

図5‒13 リストを使用した検索の例

[図データ]

絞込み検索をするための準備

絞込み検索をするためには,あらかじめ次に示す準備をしておく必要があります。

・システム定義の指定

絞込み検索をする場合,システム共通定義の絞込み検索に関するオペランドを指定する必要があります。絞込み検索をする場合に必ず指定するオペランドを次に示します。

  • pd_max_list_users:最大リスト作成ユーザ数を指定します。

  • pd_max_list_count:1ユーザ当たりの最大作成可能リスト数を指定します。

システム定義の絞込み検索に関するオペランドについては,マニュアル「HiRDB Version 9 システム定義」を参照してください。

・リスト用RDエリアの作成

データベース初期設定ユティリティ(pdinit)又はデータベース構成変更ユティリティ(pdmod)でリスト用RDエリアを作成します。リスト用RDエリアについては,マニュアル「HiRDB Version 9 システム導入・設計ガイド」を参照してください。