3.3.1 表の基本構造
(1) 行と列
表の横方向を行,縦方向を列といいます。一つの行は表を操作するときの単位であり,一つ以上の列から構成されます。列には列名を付けて,表を操作するときは列名で行の中の位置を識別します。表の構造を次の図に示します。
(2) データ型
「列」又は「抽象データ型を構成する属性」に対して,データ型を指定します。データ型には大きく分けて,既定義型とユーザ定義型があります。既定義型とは,HiRDBが提供するデータ型のことです。ユーザ定義型とは,ユーザが任意に定義できるデータ型のことです。データ型の種類を次の表に示します。
分類 |
データ型 |
データ形式 |
|
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既定義型 |
|||
整数 |
|||
日付 |
|||
時刻 |
|||
時刻印データの小数秒精度 |
|||
日間隔 |
|||
時間隔 |
|||
バイナリデータ列 |
|||
ユーザ定義型 |
抽象データ型 |
− |
− |
(凡例)−:該当しません。
データ型は,定義系SQLのCREATE TABLEで表を作成するときに指定します。「抽象データ型を構成する属性」に対応させるデータ型は,定義系SQLのCREATE TYPEで指定します。抽象データ型については,「オブジェクトリレーショナルデータベースへの拡張」を参照してください。