3.2.4 phjidxlsインデクス情報の取得ユティリティ

<この項の構成>
(1) 機能
(2) 実行者
(3) 形式
(4) コマンド引数
(5) 規則
(6) 注意事項

(1) 機能

指定されたIXXMLインデクス型プラグインの次の表に示す情報を取得します。

表3-3  phjidxls(インデクス情報の取得ユティリティ)が取得できる情報名

情報名内容
Index Typeインデクス種別。使用するインデクス種別によって,表示内容が異なります。
インデクス作成ルール追加機能:「ALL」または「MEDIUM」
Unicode TypeUnicode種別。文字コード種別がutf-8の場合だけ表示します。表示内容は「UCS4」です。
RD Area SizeRDエリア容量
Index File Using Sizeファイル使用容量
Free Size of Index Fileインデクス空き容量
Available Work Area Size使用可能ワーク領域サイズ
Delete Character保守情報です。
Number of Termトライノード数
Number of Term for Incrementインクリメント対象トライノード数
Index Size for Increment余剰インデクス容量
Specified File Size for Sub Index保守情報です。
Sub Index File Using Size保守情報です。
Number of Documents for Index登録XMLデータ数
Number of Documents for Sub-Index保守情報です。
Ratio of Condensable Documents詰め替え可能XMLデータ率
Ratio of Condensed Index詰め替え作業率
Number of No Condensed Index詰め替え未実施インデクス数
Delay Statusインデクス分割遅延作成状態
Number of Documents for Unfinished-Indexインデクス未登録XMLデータ数。CREATE INDEX実行時のプラグインオプションに初期分割登録,または分割遅延登録を定義しない場合には,常に0を表示します。
With Table Scanテーブルスキャン併用検索使用容量および指定容量
Size of Delay File(Using ratio)インデクス分割遅延作成用ファイル容量および使用率

(2) 実行者

HiRDB管理者が実行できます。

(3) 形式

phjidxls -d インデクス識別子 -r RDエリア名 [-w 同時実行指定] [-q 世代番号]

(4) コマンド引数

-d インデクス識別子:
インデクス情報取得対象となるインデクス識別子を指定します。必ずインデクス作成時に指定したインデクス識別子を指定してください。
  • UNIXの場合
    インデクス識別子を「"」(ダブルクォーテーション)で囲んだ場合は,英大文字と英小文字が区別されます。「"」で囲まない場合はすべて大文字として扱われます。また,インデクス識別子にスペースが含まれる場合は,「"」で囲む必要があります。なお,sh,cshおよびkshの場合は,さらに「'」(アポストロフィ)で囲む必要があります。
  • Windowsの場合
    インデクス識別子を「¥"」で囲んだ場合は,英大文字と英小文字が区別されます。「¥"」で囲まない場合はすべて大文字として扱われます。また,インデクス識別子にスペースが含まれる場合は,「"」で囲む必要があります。
-r RDエリア名:
指定されたインデクスが存在するRDエリア名を指定します。
  • UNIXの場合
    RDエリア名を「"」(ダブルクォーテーション)で囲んだ場合は,英大文字と英小文字が区別されます。「"」で囲まない場合はすべて大文字として扱われます。また,RDエリア名にスペースが含まれる場合は,「"」で囲む必要があります。なお,sh,cshおよびkshの場合は,さらに「'」(アポストロフィ)で囲む必要があります。
  • Windowsの場合
    RDエリア名を「¥"」で囲んだ場合は,英大文字と英小文字が区別されます。「¥"」で囲まない場合はすべて大文字として扱われます。また,RDエリア名にスペースが含まれる場合は,「"」で囲む必要があります。
-w 同時実行指定:
インデクス情報の取得ユティリティと検索処理を同時に実行するかどうかを指定します。
省略時は「wait」が設定されます。
  • wait
    同時実行しません。
  • nowait
    同時実行します。
-q 世代番号:
Staticizer Optionのインナレプリカ機能を使用する場合,処理対象とするRDエリアを0~10の世代番号で指定します。指定を省略した場合は,カレントRDエリアが仮定されます。
  • 0
    オリジナルRDエリアを対象とします。
  • 1~10
    指定した世代番号のRDエリアを対象とします。
このオペランドは,Staticizer Optionがインストールされていない場合は指定できません。
なお,インナレプリカ機能については,マニュアル「HiRDB Staticizer Option」を参照してください。

(5) 規則

このユティリティは,HiRDBが稼働中のときだけ実行できます。

(6) 注意事項

同時実行指定で「wait」を指定した場合,対象処理となるRDエリアに対して排他モード(EX)による排他制御をするので,ほかのトランザクションと同時に実行できません。同時実行指定で「nowait」を指定した場合は,サーバ側定義が同時実行である場合に有効です。サーバ側定義が同時実行となっていない場合は,同時実行にはなりません。