障害が発生したときは,まずpddbls -Mコマンドを実行して障害発生個所を確認します。pddbls -Mコマンドの実行結果を次の図に示します。
図5-1 pddbls -Mコマンドの実行結果
MEMORY-STATUSに表示されるRDエリアとインメモリデータバッファの状態から障害発生個所を確認します。RDエリアとインメモリデータバッファの状態を次の表に示します。
表5-1 RDエリアとインメモリデータバッファの状態
MEMORY-STATUSの表示 | 状態 | 意味 |
---|---|---|
Y(SYNC) | 正常 | DB同期状態 |
Y(ASYNC) | 正常 | DB非同期状態 |
Y(OBST-MEM) | 障害発生 | バッファ障害状態 |
Y(OBST-DB) | 障害発生 | RDエリア障害状態 |
Y(OBST-ALL) | 障害発生 | RDエリア障害状態かつバッファ障害状態 |
N | 正常 | インメモリ化していない |
バッファ障害が発生している場合は,データベースをどの時点に回復するか(最新の状態か,または同期取得時点か)を決めます。また,関連RDエリアがあるかどうかについても確認してください。回復手順の参照先を決めるフローチャートを次の図に示します。
5.3以降では,それぞれの回復方法について説明しています。どのパターンに該当するか,次のフローチャートで確認してください。
図5-2 回復手順の参照先を決めるフローチャート
図5-3 回復手順の参照先を決めるフローチャート(ログレスモードでバッチ業務を実行した場合)