6.4 強制的にインメモリ化を解除するには

<この節の構成>
(1) 前提条件
(2) 実行方法

(1) 前提条件

障害が発生した場合や,テスト環境の場合は,インメモリ化を強制的に解除することがあります。インメモリ化を強制的に解除する場合は,最初にインメモリデータバッファの状態を確認してください。インメモリデータバッファの状態に合わせて,RDエリアの状態を次の表に示すとおりにコマンドで変更してください。その後,(2)に示す方法でインメモリ化を解除します。

表6-1 インメモリ化を強制的に解除するときのRDエリアの状態

インメモリデータバッファの状態コマンド実行後のRDエリアの状態
DB非同期状態コマンド閉塞かつオープン状態
バッファ障害状態障害閉塞かつクローズ状態
RDエリア障害状態コマンド閉塞かつオープン状態
バッファ障害状態かつRDエリア障害状態障害閉塞かつクローズ状態

(2) 実行方法

強制的にインメモリ化を解除するには,pdmemdb -k rels -dコマンドを使用します。コマンドの実行例を次に示します。

[コマンド実行例]

pdmemdb -k rels -r RDDATA01 -d

これによって,インメモリデータバッファがなくなります。また,RDエリアは障害閉塞状態になります。なお,この場合の障害閉塞は,pdrelsコマンドで解除できます。

注意
pdhold -sコマンドを実行した場合にも,RDエリアのインメモリ化が強制的に解除され,インメモリデータバッファがなくなります。このとき,RDエリアは同期化閉塞状態になります。