ここでは,インメモリデータ処理をより効果的に実行するために検討するとよいポイントについて説明します。あらかじめインメモリデータ処理に適したシステム構成にしておくことで,処理性能の向上が期待できます。
インメモリデータ処理をより効果的に実行するには,表格納RDエリアだけではなく,インデクス格納RDエリアも一緒にインメモリ化してください。
特に,次に示すRDエリアはまとめてインメモリ化してください。
インメモリ化するRDエリアに,業務ではアクセスしない表が混在している場合,そのような表は別のRDエリアに格納することをお勧めします。これによって,メモリ領域がむだに確保されることを防ぎます。
RDエリア内に使用しない表が混在している場合の対処例を次の図に示します。
図2-2 RDエリア内に使用しない表が混在している場合の対処例
インメモリデータ処理に使用するコマンド(pdmemdbコマンド,pdholdコマンド)は,RDエリア名一括指定ができます。RDエリア名一括指定ができるように,RDエリア名の末尾をそろえておくなどの工夫をすると便利です。
pdmemdb -k stay -r "*_mem" |
運用コマンドでのRDエリア名一括指定については,マニュアル「HiRDB Version 8 コマンドリファレンス」を参照してください。
インメモリデータ処理でバッチ業務を実行する場合,ログレスモードで実行すると,より処理時間を短縮できます。バッチ業務を実行する場合は,ログレスモードの適用を検討してください。