HiRDB External Data Access機能を使用する場合,外部サーバにはBESを介してアクセスします。一つのBESからは複数の外部サーバにアクセスできます。またBESでは,外部サーバにアクセスするだけでなく,通常のようにRDエリアを作成して実表を作成することもできます。
次に外部表と実表の組み合わせによるサーバの構成方法の利点と欠点について説明します。
外部表しか存在しないサーバの構成には,主に次の二つが考えられます。
図2-1 一つのBESで一つの外部表にアクセスする構成
図2-2 一つのBESで複数の外部表にアクセスする構成
外部表だけで構成されたサーバの構成ごとの利点と欠点を次の表に示します。
表2-1 外部表だけで構成されたサーバの構成ごとの利点と欠点
構成 | 利点 | 欠点 |
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一つのBESで一つの外部表にアクセスする構成 | 複数の外部サーバにアクセスするとき,複数のBESで並列処理ができるため,処理速度が速くなる。 | 複数の外部サーバの外部表を結合するとき,異なるBES間で通信が発生して,処理速度が遅くなる。 |
一つのBESで複数の外部表にアクセスする構成 | 一つのBESに登録された複数の外部サーバの外部表を結合するとき,結合方式によっては処理速度が速くなる。 | 複数の外部サーバにアクセスするとき,特定のBESに負荷が集中する。 |
外部表と実表があるサーバの構成には,主に次の四つが考えられます。
図2-3 外部表と実表があるBESによる構成
図2-4 外部表だけのBESと実表だけのBESによる構成
図2-5 外部表だけのBESと外部表および実表があるBESによる構成
図2-6 実表だけのBESと外部表および実表があるBESによる構成
外部表と実表で構成されたサーバの構成方法ごとの利点と欠点を次の表に示します。
表2-2 外部表と実表で構成されたサーバの構成方法ごとの利点と欠点
構成 | 利点 | 欠点 |
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外部表と実表があるBESによる構成 |
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外部表だけのBESと実表だけのBESによる構成 |
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外部表だけのBESと外部表および実表があるBESによる構成 |
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実表だけのBESと外部表および実表があるBESによる構成 |
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