3.1.3 環境設定の手順

環境設定の手順を次に示します。ただし,HiRDBの環境設定はすでに終わっているものとします。

注意
UNIX版のHiRDBの環境設定をするときには,pdsetupコマンドで,ロード種別にPOSIXライブラリ版を選択する必要があります。
<この項の構成>
(1) HiRDBの停止
(2) HiRDB External Data Accessのインストール
(3) HiRDB External Data Accessのセットアップ
(4) HiRDB External Data Access Adapterのインストール
(5) HiRDB External Data Access Adapterのセットアップ
(6) 外部サーバアクセスを実現するプログラムの設定
(7) 定義ファイルの作成
(8) HiRDBの起動
(9) 外部サーバ,ユーザマッピングの定義
(10) HiRDBの停止
(11) HiRDBの起動
(12) 外部表,外部インデクスの定義

(1) HiRDBの停止

実行者  HiRDB管理者

実行単位 HiRDBシステム

HiRDBが起動している場合,HiRDBを停止します。HiRDB停止の実行例を次に示します。

 $ pdstop

(2) HiRDB External Data Accessのインストール

実行者  Administrators権限所有者(Windows版の場合),スーパユーザ(UNIX版の場合)

実行単位 ユニット

HiRDB External Data AccessのインストールはOSのインストール機能を利用して行います。HiRDB External Data Accessは,すべてのユニットにインストールする必要があります。

インストール後のファイル構成については「付録A ファイル構成」を参照してください。

(3) HiRDB External Data Accessのセットアップ

この作業は,UNIX版の場合だけ必要です。

実行者  スーパユーザ

実行単位 ユニット

すべてのユニットでHiRDB External Data Accessのセットアップコマンド(pdopsetup)を実行します。コマンドの詳細については,マニュアル「HiRDB Version 8 コマンドリファレンス」を参照してください。HiRDB External Data Accessのセットアップコマンドの実行例を次に示します。

 $ pdopsetup -k exd /opt/HiRDB_P

(4) HiRDB External Data Access Adapterのインストール

実行者  Administrators権限所有者(Windows版の場合),スーパユーザ(UNIX版の場合)

実行単位 ユニット

HiRDB External Data Access AdapterのインストールはOSのインストール機能を利用して行います。すべてのユニットにHiRDB External Data Access Adapter種別を合わせてインストールする必要があります。

なお,外部サーバにHiRDBまたはXDM/RD E2を使用する場合は,この作業は必要ありません。

インストール後のファイル構成については「付録A ファイル構成」を参照してください。

(5) HiRDB External Data Access Adapterのセットアップ

この作業は,UNIX版の場合だけ必要です。

実行者  HiRDB管理者

実行単位 ユニット

すべてのユニットでHiRDB External Data Access Adapterのセットアップコマンド(pddbadset)を実行します。pddbadsetコマンドは同じマシンで,複数のコマンドを同時実行しないでください。コマンドの詳細については,マニュアル「HiRDB Version 8 コマンドリファレンス」を参照してください。HiRDB External Data Access Adapterのセットアップコマンドの実行例を次に示します。

 $ pddbadset hiv6 /opt/hirdbDHub_P/

(6) 外部サーバアクセスを実現するプログラムの設定

実行者  設定するプログラムのマニュアルを参照してください

実行単位 ユニット

すべてのユニットでHiRDB External Data Access,HiRDB External Data Access Adapter以外の外部サーバアクセスを実現するプログラムのインストールおよび環境設定を実行します。

外部サーバアクセスを実現するプログラムについては,「1.3 システム構成」を参照してください。

インストール方法および環境設定方法については,ご使用になるプログラムのマニュアルを参照してください。

(7) 定義ファイルの作成

実行者  HiRDB管理者

実行単位 定義ファイルの必要なサーバ

HiRDB External Data Accessを使用するためには,次に示す定義ファイルの修正または作成が必要になります。システム管理者は,これらの定義ファイルに対するアクセス権限を持っている必要があります。

各定義の詳細については,マニュアル「HiRDB Version 8 システム定義」を参照してください。

(8) HiRDBの起動

実行者  HiRDB管理者

実行単位 HiRDBシステム

HiRDBを起動します。HiRDBの起動例を次に示します。

 $ pdstart

(9) 外部サーバ,ユーザマッピングの定義

実行者  HiRDBシステム設計者

実行単位 外部サーバ

次に示す定義系SQLを用いて,外部サーバ定義,ユーザマッピングの追加を行います。DBA権限を持ったユーザで実行する必要があります。

定義系SQLの詳細については,マニュアル「HiRDB Version 8 SQLリファレンス」を参照してください。

  1. CREATE SERVER文
  2. CREATE USER MAPPING文

 

外部サーバ定義,ユーザマッピングの追加例を次に示します。

CREATE SERVER fs_xdm01 TYPE 'XDMRD' VERSION '6.0'
      OPTIONS(USING_BES 'BES01');
CREATE USER MAPPING FOR PUBLIC SERVER fs_xdm01
      OPTIONS (USER 'user01', PASSWD 'passwd01');

(10) HiRDBの停止

実行者  HiRDB管理者

実行単位 HiRDBシステム

HiRDBを停止します。HiRDBの停止例を次に示します。

 $ pdstop

(11) HiRDBの起動

実行者  HiRDB管理者

実行単位 HiRDBシステム

HiRDBを起動します。HiRDBの起動例を次に示します。

 $ pdstart

(12) 外部表,外部インデクスの定義

実行者  HiRDBシステム設計者

実行単位 外部サーバ

次に示す定義系SQLを用いて,外部表定義および外部インデクスの定義を行います。

定義系SQLの詳細については,マニュアル「HiRDB Version 8 SQLリファレンス」を参照してください。

  1. CREATE FOREIGN TABLE文
  2. CREATE FOREIGN INDEX文

 

これらのSQLを実行できるユーザは次のとおりです。

定義系SQL実行できるユーザ
CREATE FOREIGN TABLEスキーマを所有し,かつ外部サーバ定義を所有するユーザ
CREATE FOREIGN INDEX外部表の所有者

外部表定義および外部インデクスの定義例を次に示します。

  CREATE FOREIGN TABLE user01.table01
   (C1 VARCHAR(255) OPTIONS TRAILING_SPACE 'NO', C2 INTEGER)
   SERVER fs_xdm01;
  CREATE FOREIGN INDEX user01.idx01 on user01.table01(C1 ASC);