1.2 アクセスの形態

この節では,HiRDBから異機種DBMSへのアクセスの形態について説明します。

次の図に,HiRDB External Data Accessを使用したHiRDB/パラレルサーバの構成例を示します。

図1-2 HiRDB External Data Accessを使用したHiRDB/パラレルサーバの構成例

[図データ]

<この節の構成>
(1) 異機種DBMSとの関係
(2) 外部サーバが管理する表へのアクセス方法
(3) 外部サーバに使用できるDBMS

(1) 異機種DBMSとの関係

(a) バックエンドサーバから外部サーバにアクセス

HiRDBからアクセスされるDBMSを外部サーバといいます。

外部サーバへのアクセスは,バックエンドサーバから外部サーバのクライアントプログラムを経由して行います。バックエンドサーバと外部サーバとの対応づけは,定義ファイルで行います。ここで,バックエンドサーバに外部サーバを対応づけることを,「外部サーバをバックエンドサーバに登録する」といいます。

[図データ]

(b) 1台のバックエンドサーバには複数の外部サーバが登録可能

1台のバックエンドサーバには,複数の外部サーバを登録できます。

また,HiRDBシステム内に,外部サーバを登録したバックエンドサーバと外部サーバを登録していないバックエンドサーバとが混在してもかまいません。

[図データ]

(2) 外部サーバが管理する表へのアクセス方法

(a) 外部表とビュー表が使用可能

外部サーバを登録し,外部サーバ上の表の定義情報をHiRDBの表として定義すると,外部サーバが管理する表にアクセスできるようになります。このようにしてHiRDBで定義した表を外部表といいます。外部表については,「2.1 外部表」を参照してください。

また,外部表からビュー表を作成して,それにアクセスできます。

[図データ]

(b) HiRDBのインタフェースでアクセス

外部サーバにアクセスする際のインタフェースには,HiRDBのインタフェースを使用します。したがって,複数の異なるDBMSを外部サーバとして登録した場合でも,異機種DBMSのインタフェースを意識しないで,HiRDBへ問い合わせるときと同じように操作できます。これによってUAPを効率良く開発できます。

[図データ]

(3) 外部サーバに使用できるDBMS

外部サーバとして使用できるDBMSを次の表に示します。外部サーバには,既存のHiRDBを使用することもできます。

表1-1 外部サーバに使用できるDBMS

外部サーバに使用できるDBMSバージョン
HiRDB※105-06以降
XDM/RD E206-00以降
Oracle 8i※28.1.5, 8.1.7
Oracle 9i9.2
Oracle 10g10.1
DB26.0
注※1
HiRDB/シングルサーバおよびHiRDB/パラレルサーバを使用できます。ただし,Linux版のHiRDB Version 5.0およびWindows版のHiRDB Version 5.0は外部サーバに使用できません。
注※2
サポートするOracle 8iのバージョンは,外部サーバ接続用のバックエンドサーバのプラットフォームによって異なります。バックエンドサーバがHP-UXの場合は8.1.5および8.1.7,そのほかの場合は8.1.7だけです。