3.2.2 外部サーバの追加・削除・変更

ここでは,HiRDB External Data Access機能付きHiRDBの運用開始後に,外部サーバを追加,削除または変更するときの手順について説明します。

<この項の構成>
(1) 外部サーバの追加
(2) 外部サーバの削除
(3) 外部サーバの変更

(1) 外部サーバの追加

HiRDBの運用を開始したあとに外部サーバを増やしたい場合,外部サーバを追加します。

外部サーバを追加する手順を次に示します。

<手順>

  1. 外部サーバ情報定義,Hub最適化情報定義(任意)の作成
  2. HiRDB External Data Access Adapterのインストールと環境設定
    手順については,「3.1.3 環境設定の手順」を参照してください。
  3. 外部サーバ,ユーザマッピングの定義
    CREATE SERVER文実行
    CREATE USER MAPPING文実行
  4. HiRDBの全ユニットの正常停止
    pdstopコマンド実行
  5. HiRDBの全ユニットの正常開始
    pdstartコマンド実行
  6. 外部表,外部インデクスの定義
    CREATE FOREIGN TABLE文実行
    CREATE FOREIGN INDEX文実行(任意)
    注意
    ディクショナリ情報と動作環境に不整合が発生しないように,手順3を実行した後に,ただちに手順4と5を実行してください。

(2) 外部サーバの削除

外部サーバの使用をやめる場合,外部サーバの削除を行います。

外部サーバの削除の手順を次に示します。

<手順>

  1. 削除対象の外部サーバの外部表,外部インデクス※1および外部表から作成されたビュー表の削除
    DROP FOREIGN TABLE文実行
    DROP FOREIGN INDEX文実行
  2. 削除対象の外部サーバのユーザマッピングの削除
    DROP USER MAPPING文実行
  3. 削除対象の外部サーバの削除
    DROP SERVER文実行
  4. 削除対象の外部サーバの外部サーバ情報定義およびHub最適化情報定義(任意)の削除
  5. HiRDBの全ユニットの正常停止
    pdstopコマンド実行
  6. FES定義ファイルからの削除対象外部サーバのHub最適化情報定義指定オプション(pdhubopt)の削除
  7. 必要なら,HiRDB External Data Access Adapterのアンセットアップ(pddbadset -d)※2
  8. HiRDBの全ユニットの正常開始
    pdstartコマンド実行
注※1
外部インデクスの削除は,外部サーバの追加のときに外部インデクスを作成している場合に必要です。
注※2
何らかの理由でアンセットアップする必要がある場合に,実行してください。
注意
ディクショナリ情報と動作環境に不整合が発生しないように,手順2と3を実行した後に,ただちに手順5から8を実行してください。

(3) 外部サーバの変更

外部サーバを変更するときの手順を次に示します。

(a) 外部サーバ定義情報ファイルの変更

外部サーバ定義情報ファイルを変更する場合の手順を次に示します。

<手順>

  1. 外部サーバ接続用BESを停止
    pdstopコマンド実行
  2. 外部サーバ定義情報ファイルの修正
  3. 外部サーバ接続用BESを再起動
    pdstartコマンド実行
(b) Hub最適化情報定義ファイルの変更

Hub最適化情報定義ファイルを変更する場合の手順を次に示します。

<手順>

  1. 全FESを停止
    pdstopコマンド実行
  2. Hub最適化情報定義ファイルの修正
  3. 全FESを再起動
    pdstartコマンド実行
(c) 外部のDBMSのバージョンアップ

HiRDB Version 5を外部のDBMSとして使用している場合に,そのHiRDBをVersion 6以降にバージョンアップするときには,CREATE SERVER文で指定するサーババージョンに変更が生じます※1。その場合,外部サーバの再定義をする必要があります。手順を次に示します。

<手順>

  1. 外部サーバの削除
    手順の詳細については,「(2)外部サーバの削除」を参照してください。
  2. Hub最適化情報定義ファイル(任意)の変更※1
  3. 外部サーバの追加※2※3
    手順の詳細については,「(1)外部サーバの追加」を参照してください。
この作業では,外部サーバ情報定義ファイルの修正は不要です。
注※1
サーババージョンによって,Hub最適化情報定義サンプルファイルは異なります。可能な限り,サーババージョンに対応したHub最適化情報定義サンプルファイルに合わせて修正してください。
注※2
CREATE SERVER文で指定するサーババージョンを変更した外部サーバ,および外部サーバに関連する情報を再定義します。
注※3
CREATE SERVER文で定義する指定値で,サーババージョン以外の指定値は,手順1で削除した外部サーバと同じ値にすることをお勧めします。異なる値を指定する場合は,次の修正が必要になります。
i)外部サーバ名称
  • 再定義するユーザマッピング定義,外部表定義の外部サーバ名の変更
  • 外部サーバ情報ファイル名称,Hub最適化情報ファイル名称(任意)の変更
  • FES定義pdhubopt(任意)で定義する外部サーバ名の変更
ii)外部サーバ実行BES
BES定義ファイルの修正
iii)その他
変更しないでください。
(d) 外部サーバ実行BESの変更

外部サーバへ処理要求を実行するBESの変更手順を次に示します。

<手順>

  1. 外部サーバの削除※1
    手順の詳細については,「(2)外部サーバの削除」を参照してください。
  2. 外部のDBクライアントの設定※2
  3. 外部サーバの追加※3※4
    (1)外部サーバの追加」の手順3から6までの作業を行ってください。
この作業では,外部サーバ情報定義ファイルの修正は不要です。
注※1
外部サーバを削除するときは,削除する外部サーバに関連する定義(外部表,外部インデクス,ユーザマッピングの定義)をすべて削除する必要があります。
注※2
変更するBESのバックエンドサーバ定義ファイルを修正します。
注※3
CREATE SERVER文で指定するバックエンドサーバ名称を変更した外部サーバおよび外部サーバに関連する情報を再定義します。
注※4
CREATE SERVER文で定義する指定値で,BES名称以外の指定値は,手順1で削除した外部サーバと同じ値にすることをお勧めします。異なる値を指定する場合,次の修正が必要になります。
i)外部サーバ名称
  • 再定義するユーザマッピング定義,外部表定義の外部サーバ名の変更
  • 外部サーバ情報ファイル名称,Hub最適化情報ファイル名称(任意)の変更
  • FES定義pdhubopt(任意)で定義する外部サーバ名の変更
ii)その他
変更しないでください。