この節では,HiRDBから異機種DBMSへのアクセスの形態について説明します。
次の図に,HiRDB External Data Accessを使用したHiRDB/パラレルサーバの構成例を示します。
図1-2 HiRDB External Data Accessを使用したHiRDB/パラレルサーバの構成例
HiRDBからアクセスされるDBMSを外部サーバといいます。
外部サーバへのアクセスは,バックエンドサーバから外部サーバのクライアントプログラムを経由して行います。バックエンドサーバと外部サーバとの対応づけは,定義ファイルで行います。ここで,バックエンドサーバに外部サーバを対応づけることを,「外部サーバをバックエンドサーバに登録する」といいます。
1台のバックエンドサーバには,複数の外部サーバを登録できます。
また,HiRDBシステム内に,外部サーバを登録したバックエンドサーバと外部サーバを登録していないバックエンドサーバとが混在してもかまいません。
外部サーバを登録し,外部サーバ上の表の定義情報をHiRDBの表として定義すると,外部サーバが管理する表にアクセスできるようになります。このようにしてHiRDBで定義した表を外部表といいます。外部表については,「2.1 外部表」を参照してください。
また,外部表からビュー表を作成して,それにアクセスできます。
外部サーバにアクセスする際のインタフェースには,HiRDBのインタフェースを使用します。したがって,複数の異なるDBMSを外部サーバとして登録した場合でも,異機種DBMSのインタフェースを意識しないで,HiRDBへ問い合わせるときと同じように操作できます。これによってUAPを効率良く開発できます。
外部サーバとして使用できるDBMSを次の表に示します。外部サーバには,既存のHiRDBを使用することもできます。
表1-1 外部サーバに使用できるDBMS
外部サーバに使用できるDBMS | バージョン |
---|---|
HiRDB※1 | 05-06以降 |
XDM/RD E2 | 06-00以降 |
Oracle 8i※2 | 8.1.5, 8.1.7 |
Oracle 9i | 9.2 |
Oracle 10g | 10.1 |
DB2 | 6.0 |