3.2.1 外部サーバの運用開始と運用終了
(1) 外部サーバへの接続方法と切断方法
外部サーバへの接続と切断の方法を,表3-1および表3-2に示します。
外部サーバへの接続方法と切断方法は,外部サーバ情報定義ファイルで指定します。詳細については,マニュアル「HiRDB Version 8 システム定義」を参照してください。
表3-1 外部サーバへの接続方法
接続方法 | 説明 |
---|
起動時接続 | バックエンドサーバプロセスが起動したとき,外部サーバに接続します。常に外部サーバと接続した状態のため,実行時接続に比べてSQLの処理性能が高くなります※。 |
実行時接続 | バックエンドサーバプロセスが外部サーバに最初のSQLを発行したとき,発行先の外部サーバに接続します。 |
- 注※
- PDSWAITTIMEオペランドで指定した待ち時間より長い間,外部サーバへの問合せがない場合,外部サーバとの接続が切断されます。この場合,実行時に再接続を行うため,実行時接続と同程度のSQL処理性能になります。
表3-2 外部サーバへの接続の切断方法
切断方法 | 説明 |
---|
トランザクション終了時切断 | トランザクションを終了するとき,外部サーバへの接続を切断します。 |
バックエンドサーバプロセスの終了時に切断 | バックエンドサーバプロセスを終了するとき,外部サーバへの接続を切断します。バックエンドサーバプロセスの終了方法を次に示します。
- 切断対象のバックエンドサーバプロセス停止(kill(1)コマンド)
- 切断対象のBESを含むユニットの停止(pdstop -uコマンドまたはpdstop -xコマンド)
- HiRDBの停止(pdstopコマンド)
HiRDBの各コマンドの詳細については,マニュアル「HiRDB Version 8 コマンドリファレンス」を参照してください。 kill(1)コマンドについては,ご使用のOSのマニュアルを参照してください。 |
(2) 外部サーバの運用開始
(a) 運用開始手順
外部サーバの運用開始までの流れを次に示します。
- 外部サーバの開始
各外部サーバを開始します。開始方法については,それぞれのDBMSのマニュアルを参照してください。
- HiRDBの開始
pdstartコマンドでHiRDBを開始します。
外部サーバ情報定義ファイルの定義に従って,HiRDBが外部サーバに接続されます。
(b) 注意事項
HiRDB External Data Access機能の開始処理では,ディクショナリ検索を行い,外部サーバ情報とユーザマッピング情報を取得します。その際,ディクショナリを検索できない状態だと,HiRDB External Data Access機能を使用できません。ディクショナリを検索できる状態にして,HiRDBを再起動してください。
なお次の場合,ユニットがダウンします。メッセージに従って対処したあと,ユニットを再起動してください。
- 外部サーバ情報定義で指定しているHiRDB External Data Access Adapterがない場合
- 外部サーバ情報定義またはHub最適化情報定義に誤りを検知した場合
- HiRDB External Data Access機能の初期化で,共用メモリブロックの確保に失敗した場合
(3) 外部サーバの運用終了
外部サーバの運用終了の流れを次に示します。
- HiRDBの終了
pdstopコマンドでHiRDBを終了します。
HiRDBが外部サーバに接続している場合,pdstopコマンドは次のように動作します。
- 外部サーバのダウンなどによって無効となった接続は放棄して,HiRDB終了処理を続行します。
- 外部サーバに対してトランザクション実行中の場合は,トランザクション終了まで待ってから,HiRDBを終了します。
HiRDBが正常終了すると外部サーバとの接続が切断されます。
- 外部サーバの終了
各外部サーバを終了します。終了方法については,それぞれのマニュアルを参照してください。