4.1 HiRDB External Data Access固有のSQL

HiRDB External Data Accessがインストールされたシステムでは,外部サーバや外部表に対してSQLを使用できます。この節では,HiRDB External Data Access固有のSQLの紹介およびそれらを使用する上での注意事項について説明します。

<この節の構成>
(1) HiRDB External Data Access固有のSQL一覧
(2)  SQLを使用する上での注意事項

(1) HiRDB External Data Access固有のSQL一覧

HiRDB External Data Access固有のSQLの一覧を次の表に示します。構文などSQLに関する詳細については,マニュアル「HiRDB Version 8 SQLリファレンス」を参照してください。

表4-1 HiRDB External Data Access固有のSQL一覧

種類機能
CREATE FOREIGN INDEX(外部インデクス定義)外部インデクスを定義します。
CREATE FOREIGN TABLE(外部表定義)外部表を定義します。
CREATE SERVER(外部サーバ登録)外部のDBMSを外部サーバとして定義します。
CREATE USER MAPPING(ユ-ザマッピング定義)ユ-ザマッピングを定義します。
DROP FOREIGN INDEX(外部インデクス削除)外部インデクスの定義を削除します。
DROP FOREIGN TABLE(外部表削除)外部表の定義を削除します。
DROP USER MAPPING(ユ-ザマッピング削除)ユ-ザマッピングの定義を削除します。
DROP SERVER(外部サーバ削除)外部サーバの定義を削除します。
GRANT(アクセス権限定義)外部表に対してアクセス権限を付与します。
REVOKE(アクセス権限削除)外部表に対して与えたアクセス権限を取り消します。
注※
HiRDB External Data Access固有のSQLではなく,HiRDB External Data Access固有の動作をするSQLです。

(2)  SQLを使用する上での注意事項

SQLを使用する上での注意事項について説明します。

外部サーバの定義
外部サーバを定義する場合,接続している外部サーバが別の外部サーバに接続するような構成にしないでください。分散デッドロックやネットワークに負荷が掛かる原因になります。
外部表の定義
外部表を定義する場合は,外部表として定義する表が実際にどの外部サーバに存在するか確認してから定義してください。例えば,外部サーバAの外部表T1を,外部表T1を基に作成した外部サーバBの外部表T2から作成すると,外部サーバが互いにアクセスし続け接続数不足や資源不足が発生する可能性があります。
外部表に付与するアクセス権限
外部表に対するアクセス権限の付与機能を使用して,外部表に対応する外部サーバ上の表にアクセス権を付与することはできません。そのような表へのアクセスは,外部サーバでアクセス権違反エラーになります。外部サーバの表で持っていない権限を,外部表で付与しないようにしてください。