ここでは,ORACLEからのデータ抽出・HiRDBへのデータ反映時の機能の中で,特に次の機能について説明します。
HiRDB Dataextractorでは,ORACLEからデータを抽出する際に発行する次のSQLに対して,ユーザ任意の指定を行うことができます。
この機能の適用範囲を次の表に示します。
表5-2 ORACLEデータ抽出時のSQLユーザ指定機能の適用範囲
データ連携種別 | 抽出側 | 反映側 | 適用可否 |
---|---|---|---|
XDM/XT連携 | XDM/RD | HiRDB | - |
順編成データセット | - | ||
ORACLE | XDM/RD | ○ | |
順編成データセット | ○ | ||
HiRDB Dataextractor連携 | ORACLE | HiRDB | ○ |
バイナリ形式ファイル | ○ | ||
DAT形式ファイル | ○ |
XDM/XT連携でORACLEからデータを抽出する場合にこの機能を使用するときは,次の指定が必要です。
環境変数情報設定ファイルに指定する環境変数は次のとおりです。
環境変数 | 環境変数の指定 |
---|---|
PDHOST | △※ |
PDNAMEPORT | △※ |
XTEXTRACTDB | ○ |
XTLCKxxxx | △ |
XTTBLxxxx | △ |
XTCLMxxxx | △ |
XTWHExxxx | △ |
各環境変数の詳細については,「2.2.3 環境変数の設定」を参照してください。
HiRDB Dataextractor連携でORACLEからデータ抽出する場合にこの機能を使用するときは,xtrepOコマンドを実行します。
抽出側に,環境変数XTSQLを必ず指定します。
この機能で指定が必要,不要となるオプションを次に示します。
コマンド | オプション | 指定値 | HiRDB反映 | バイナリ,DATファイル作成 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
XTSQL | XTSQL | |||||
0 | 1 | 0 | 1 | |||
xtrepO | -g | - | △ | ○ | △ | ○ |
排他情報ファイル | ||||||
-r | 〔認可識別子,〕表識別子 | △ | ○ | × | × | |
-R | - | × | × | ○ | ○ | |
{bin|dat} | ||||||
-s | 列名記述ファイル名 | △ | △ | △ | △ | |
-w | 表式記述ファイル名 | △ | × | △ | × | |
〔認可識別子,〕表識別子 | - | ○ | × | ○ | × | |
表式記述ファイル名 | - | × | ○ | × | ○ |
XTSQL | -gオプション | 動作 | |
---|---|---|---|
0 | なし | - | コマンドラインの表名でLOCKTABLEを発行 |
あり | 指定値なし | LOCK TABLEを発行しない | |
指定値あり | 排他情報ファイルの内容でLOCK TABLEを発行 | ||
1 | なし | - | エラー |
あり | 指定値なし | LOCK TABLEを発行しない | |
指定値あり | 排他情報ファイルの内容でLOCK TABLEを発行 |
各オプションの詳細については,「5.1.2 xtrepOコマンド」を参照してください。
オプションで指定するファイルの指定方法について説明します。
XTSQL | 指定内容 |
---|---|
0 | "LOCK TABLE 表名"以降の排他オプションを指定します。 |
1 | "LOCK TABLE"以降の排他オプションを指定します。 |
XTSQL | 指定内容 |
---|---|
0 | SELECT文"FROM 表名"以降の表式を指定します。 |
1 | SELECT文"FROM"以降の表式を指定します。 |
環境変数XTSQLに1を指定した場合,ナル値情報ファイルに列名を指定できません。ナル既定値,繰返し列データ形式などを指定する場合,フィールド番号で指定してください。列名を指定した場合は,エラーになります。
HiRDB Dataextractorでは,HiRDBへデータを反映する際,HiRDBのデータベース作成ユティリティ(pdload)を起動しています。ローダのパラメタユーザ任意指定機能では,pdloadのパラメタをユーザ任意に指定できます。
この機能の適用範囲を次の表に示します。
表5-3 ローダのパラメタユーザ任意指定機能の適用範囲(ORACLEデータ抽出時)
データ連携種別 | 抽出側 | 反映側 | 適用可否 |
---|---|---|---|
HiRDB Dataextracotr連携 | ORACLE | HiRDB | ○ |
ORACLEからデータを抽出する場合に,この機能を使うときは,xtrepOコマンドを実行します。
反映側に次の環境変数を必要に応じて指定します。
この機能で指定が必要,不要となるオプションを次に示します。
コマンド | オプション | 指定値 | 指定要否 |
---|---|---|---|
xtrepO | -d | - | 1' |
-f | サーバ名 | △ | |
-i | {c|s|n|x} | 1' | |
-I | XTPDCFxxxx | △ | |
XTLPRMxxxx | ○1 | ||
XTPDSRxxxx | ○2 | ||
-j | RDエリア名 | △ | |
-l | {a|p|n} | 1' | |
-n | バッファ面数 | 1' | |
-q | エラーデータファイル名,件数 | 2' | |
-v | ナル値情報ファイル | △ | |
-z | - | 1' |
ORACLEからの抽出データの文字コードを環境変数の指定に従って,文字コード変換して反映できます。
この機能の適用範囲を次の表に示します。
表5-4 文字コード変換機能の適用範囲(ORACLEデータ抽出時)
データ連携種別 | 抽出側 | 反映側 | 適用可否 |
---|---|---|---|
HiRDB Dataextractor連携 | ORACLE | HiRDB | ○ |
バイナリ形式ファイル | ○ | ||
DAT形式ファイル | ○ |
環境変数およびナル値情報ファイルを指定することによって,データ反映時に文字コードが変換されます。
環境変数の詳細については,「4.2.3(3)文字コード変換機能」を参照してください。また,ナル値情報ファイルについては,「5.1.4(5)ナル値情報ファイル」を参照してください。
外字のコード変換については,「4.2.3(3)文字コード変換機能」を参照してください。