付録C
Solarisの機能差異
適用OSがSolarisの場合に,通常の使用方法とは異なる点について説明します。
<この節の構成>
(1) 使用できる機能の相違
(2) 環境変数
(3) 注意事項
(1)
使用できる機能の相違
(a)
OSIプロトコル
使用できるプロトコルは,TCP/IPプロトコルだけです。OSIプロトコルは,使用できません。
(2)
環境変数
●LANG
この環境変数を省略した場合,jaを仮定します。
●LD_LIBLARY_PATH
xtrepコマンドを使用してHiRDBのデータを抽出・反映するとき,抽出側のHiRDBの共用ライブラリが格納されているディレクトリを絶対パスでxtrepコマンドを投入するユーザ環境に設定してください。
この環境変数は,既存の環境変数SHLIB_PATHの代わりに指定してください。
(3)
注意事項
XDM/XTと連携してHiRDBからデータを抽出,またはHiRDBへデータを反映するとき,環境変数LANGで指定した文字コードと,XDM/XT制御文のCONVERT文で指定された文字種別は同じでなければなりません。異なる文字コードを指定した場合,結果は保証されません。
ナル値情報ファイルを省略したとき,NCHAR,NVARCHAR属性のナル値の規定値は’##’(X’81948194’…SJISコード)を仮定するため,環境変数LANGを省略または指定値がjaの場合,抽出側のHiRDBの’##’というデータが,ナル値として反映側のHiRDBへ格納されません。そこで,’##’というデータをナル値として反映する場合は,ナル値情報ファイルに定数値として’##’をUJISコードで指定してください。ナル値情報ファイルの指定方法の詳細は「
4.2.4 xtrepコマンドで指定するファイルの内容
」を参照してください。
ナル値情報ファイルでNCHAR,NVARCHAR属性の列に対しSPACEを指定すると,ナル値の規定値を空白(X’8140’…SJISコード)とするため,環境変数LANGを省略または指定値がjaの場合,抽出側のHiRDBの空白データがナル値として反映側のHiRDBへ格納されません。空白をナル値として反映する場合は,ナル値情報ファイルに定数値として空白をUJISコードで指定してください。ナル値情報ファイルの指定方法の詳細は「
4.2.4 xtrepコマンドで指定するファイルの内容
」を参照してください。