ここでは,SQL Serverからのデータ抽出・HiRDBへのデータ反映時の機能の中で,特に次の機能について説明します。
HiRDB Dataextractorでは,SQL Serverからデータを抽出する際に発行するSELECT文に対して,ユーザ任意の指定を行うことができます。
この機能の適用範囲を次の表に示します。
表6-2 SQL Serverデータ抽出時のSQLユーザ指定機能の適用範囲
データ連携種別 | 抽出側 | 反映側 | 適用可否 |
---|---|---|---|
HiRDB Dataextractor連携 | SQL Server | HiRDB | ○ |
バイナリ形式ファイル | ○ | ||
DAT形式ファイル | ○ |
HiRDB Dataextractor連携でSQL Serverからデータ抽出する場合にこの機能を使用するときは,xtrepSコマンドを実行します。
抽出側に,環境変数XTSQLを必ず指定します。
この機能で指定が必要,不要となるオプションを次に示します。
コマンド | オプション | 指定値 | HiRDB反映 | バイナリ,DATファイル作成 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
XTSQL | XTSQL | |||||
0 | 1 | 0 | 1 | |||
xtrepS | -r | 〔認可識別子,〕表識別子 | △ | ○ | × | × |
-R | - | × | × | ○ | ○ | |
{bin|dat} | ||||||
-s | 列名記述ファイル名 | △ | △ | △ | △ | |
-w | 表式記述ファイル名 | △ | × | △ | × | |
〔認可識別子,〕表識別子 | - | ○ | × | ○ | × | |
表式記述ファイル名 | - | × | ○ | × | ○ |
各オプションの詳細については,「6.1.2 xtrepSコマンド」を参照してください。
オプションで指定するファイルの指定方法について説明します。
XTSQL | 指定内容 |
---|---|
0 | SELECT文"FROM 表名"以降の表式を指定します。 |
1 | SELECT文"FROM"以降の表式を指定します。 |
環境変数XTSQLに1を指定した場合,ナル値情報ファイルに列名を指定できません。ナル既定値,繰返し列データ形式などを指定する場合,フィールド番号で指定してください。列名を指定した場合は,エラーになります。
HiRDB Dataextractorでは,HiRDBへデータを反映する際,HiRDBのデータベース作成ユティリティ(pdload)を起動しています。ローダのパラメタユーザ任意指定機能では,pdloadのパラメタをユーザ任意に指定できます。
この機能の適用範囲を次の表に示します。
表6-3 ローダのパラメタユーザ任意指定機能の適用範囲(SQL Serverデータ抽出時)
データ連携種別 | 抽出側 | 反映側 | 適用可否 |
---|---|---|---|
HiRDB Dataextracotr連携 | SQL Server | HiRDB | ○ |
SQL Serverからデータを抽出する場合に,この機能を使うときは,xtrepSコマンドを実行します。
反映側に次の環境変数を必要に応じて指定します。
この機能で指定が必要,不要となるオプションを次に示します。
コマンド | オプション | 指定値 | 指定要否 |
---|---|---|---|
xtrepS | -d | - | 1' |
-f | サーバ名 | △ | |
-i | {c|s|n|x} | 1' | |
-I | XTPDCFxxxx | △ | |
XTLPRMxxxx | ○1 | ||
XTPDSRxxxx | ○2 | ||
-j | RDエリア名 | △ | |
-l | {a|p|n} | 1' | |
-n | バッファ面数 | 1' | |
-q | エラーデータファイル名,件数 | 2' | |
-v | ナル値情報ファイル | △ | |
-z | - | 1' |
SQL Serverからの抽出データの文字コードを環境変数の指定に従って,文字コード変換して反映できます。
この機能の適用範囲を次の表に示します。
表6-4 文字コード変換機能の適用範囲(SQL Serverデータ抽出時)
データ連携種別 | 抽出側 | 反映側 | 適用可否 |
---|---|---|---|
HiRDB Dataextractor連携 | SQL Server | HiRDB | ○ |
バイナリ形式ファイル | ○ | ||
DAT形式ファイル | ○ |
環境変数およびナル値情報ファイルを指定することによって,データ反映時に文字コードが変換されます。
環境変数の詳細については,「4.2.3(3)文字コード変換機能」を参照してください。また,ナル値情報ファイルについては,「6.1.4(4)ナル値情報ファイル」を参照してください。
外字のコード変換については,「4.2.3(3)文字コード変換機能」を参照してください。