HiRDB Dataextractorのファイルの作成とは,抽出側システムから送信されたデータを受信して,ファイルの作成先のホストのファイルに格納するまでをいいます。
HiRDBのDBからデータを抽出して,DBシステムへの入力用になるファイルを作成できます。また,XDM/XTと組み合わせて使用することによって,メインフレーム側のDBから送信されたデータで,DBシステムへの入力用になるファイルを作成できます。
ファイル作成機能で作成したファイルを利用することによって,HiRDB以外のDBシステムへも,抽出したデータを反映できます。
ここでは,HiRDB Dataextractorでデータを抽出して,ファイルの作成先のホストにファイルを作成する場合について説明します。メインフレーム側のDBからデータを抽出してファイルを作成する場合については,マニュアル「データベース抽出プログラム XDM/XT」を参照してください。
ファイルの作成は,xtrepコマンド,xtrepOコマンド,またはxtrepSコマンドの-Rオプションで指定します。
-Rオプションでの指定によって,作成するファイルの形式を選択できます。
ファイルの形式には,次の2種類があります。
作成するファイルのデータ型は抽出するDBによって異なります。
ORACLEとHiRDB間,SQL ServerとHiRDB間,またはHiRDB間でのデータ連携の場合,環境変数の指定に従い,文字コードを変換してファイルを作成します。変換できる文字コードについては,「3.1.4 抽出したデータの文字コード変換」を参照してください。また,この機能の使用方法については,「4.2.3 データ抽出・反映の付加機能」,「5.1.3 データ抽出・反映の付加機能」または「6.1.3 データ抽出・反映の付加機能」を参照してください。
作成するファイルの名称は,-oオプションで指定します。このファイルを出力ファイルと呼びます。抽出した列にBLOB列がある場合は,出力ファイルとは別にLOB入力ファイルが作成されます。LOB入力ファイルはLOBデータ単位に作成されます。LOB入力ファイルを格納するためのディレクトリは,-bオプションで指定できます。なお,環境変数XTLOBKINDの指定によって,LOB入力ファイルを作成しないで,BLOB列のデータをBLOB列以外のデータと同一の出力ファイルに格納することもできます。
出力ファイルおよびLOB入力ファイルの作成時に,すでに作成対象のファイルがある場合に上書きしてもよいかどうかを-yオプションで指定します。作成対象のファイルがすでに存在する場合,-yオプション指定時はすでにあるファイルを削除してからデータをファイルに出力します。-yオプション省略時はメッセージを出力して処理を終了します。
出力ファイルおよびLOB入力ファイルは,次のファイル作成側のホストに作成されます。
ファイル作成後に引き続いて,ユーザ任意の処理を実行したい場合は,実行するシェルスクリプトのファイル名を-xオプションで指定します。
シェルスクリプトのファイル名が指定されている場合,HiRDB Dataextractorはファイル作成後に,ユーザが作成したシェルスクリプトに制御を渡し,シェルスクリプトの実行完了を待ちます。シェルスクリプトの実行完了後,HiRDB Dataextractorに制御が戻り,HiRDB Dataextractorは処理を終了します。