HiRDB Dataextractorをインストールする方法について説明します。
HiRDB Dataextractorをインストールする前に,次に示す作業が必要になります。
次に示す内容を確認してください。
インストールを実行する利用者がスーパユーザであることを確認してください。
HiRDB Dataextractorをインストールするホストを,次の表に示します。
表2-2 HiRDB Dataextractorをインストールするホスト
種別 | 抽出側 | 反映側 | ファイル作成側 |
---|---|---|---|
インストールするホスト※1 | HiRDB/シングルサーバの場合
| HiRDB/シングルサーバの場合
| ファイルを作成するホスト |
HiRDB/パラレルサーバの場合 次のどれかのサーバのあるホスト
| HiRDB/パラレルサーバの場合 次のサーバのあるホスト※2
| ||
ORACLEの場合
| |||
SQL Serverの場合
|
「2.1 ソフトウェア構成」を参照して,HiRDB Dataextractorを使うために必要な製品をインストールしてください。HiRDB Dataextractorのインストールは,日立PPインストーラで行います。
HiRDBとHiRDB Dataextractorのどちらを先にインストールしてもかまいませんが,HiRDB Dataextractorの環境変数を設定するときは,同じサーバマシンにHiRDBがインストールされていることが前提です。
HiRDB Dataextractorのアンインストールは,日立PPインストーラで実施してください。
HiRDB Dataextractorが作成するディレクトリおよびファイルを,次の表に示します。
HiRDB Dataextractorが作成するディレクトリおよびファイルは,インストールしたホストに作成されます。なお,インストールするホストにHiRDB Dataextractorが作成するファイルと同一のファイルがある場合は,リネームなどでそのファイルを退避させてください。
表2-3 HiRDB Dataextractorが作成するディレクトリおよびファイル
ディレクトリおよび ファイル名 | 作成時期 | 内容 | 種別 | ||
---|---|---|---|---|---|
抽出 | 反映 | 作成 | |||
/opt/HIRDBXT/ | インストール時 | HiRDB HiRDB Dataextractorの各種ディレクトリおよびファイルを格納するディレクトリ | ○ | ○ | ○ |
/opt/HIRDBXT/bin | HiRDB Dataextractorの実行ファイルを格納するディレクトリ(このディレクトリ下にHiRDB Dataextractorのロードモジュールおよびコマンドを格納する) | ○ | ○ | ○ | |
/opt/HIRDBXT/bin/xtrep | HiRDB Dataextractorのxtrepコマンドのファイル | ○ | ○ | ○ | |
/opt/HIRDBXT/bin/xtstart | HiRDB Dataextractorのxtstartコマンドのファイル | ○ | ○ | ○ | |
/opt/HIRDBXT/bin/xtmsgtext | HiRDB Dataextractorのメッセージ出力用テキストファイル | ○ | ○ | ○ | |
/opt/HIRDBXT/obj | オブジェクト格納ディレクトリ | ○ | ○ | ○ | |
/opt/HIRDBXT/obj/pxto8160.o | ORACLE抽出用オブジェクト | ○ | ○ | ○ | |
/opt/HIRDBXT/lib | ライブラリ格納ディレクトリ | ○ | ○ | ○ | |
/opt/HIRDBXT/lib/maptable/euc2jis.map | 文字コード変換用マッピングテーブル(EUCからSJISへの変換) | ○ | ○ | ○ | |
/opt/HIRDBXT/lib/maptable/eucg2jis.map | |||||
/opt/HIRDBXT/lib/maptable/euc2ucs2.map | 文字コード変換用マッピングテーブル(EUCからUCS-2への変換) | ○ | ○ | ○ | |
/opt/HIRDBXT/lib/maptable/eucg2u.map | |||||
/opt/HIRDBXT/lib/maptable/jis2euc.map | 文字コード変換用マッピングテーブル(SJISからEUCへの変換) | ○ | ○ | ○ | |
/opt/HIRDBXT/lib/maptable/jis2ucs2.map | 文字コード変換用マッピングテーブル(SJISからUCS-2への変換) | ○ | ○ | ○ | |
/opt/HIRDBXT/lib/maptable/ucs22euc.map | 文字コード変換用マッピングテーブル(UCS-2からEUCへの変換) | ○ | ○ | ○ | |
/opt/HIRDBXT/lib/maptable/ucs22jis.map | 文字コード変換用マッピングテーブル(UCS-2からSJISへの変換) | ○ | ○ | ○ | |
/opt/HIRDBXT/lib/usermap | xtccnvedtコマンドによるマッピングテーブル更新時 | ユーザの文字コード変換用マッピングテーブルを格納するディレクトリ | - | ○ | ○ |
/opt/HIRDBXT/lib/pxtora01.sl |
| ORACLE抽出用ライブラリ | ○ | - | ○ |
/opt/HIRDBXT/spool/※1 | インストール時 | HiRDB Dataextractorが稼働中に出力するファイルを格納するディレクトリ | ○ | ○ | ○ |
/opt/HIRDBXT/spool/xter | HiRDB Dataextractor 稼働時 | TCP/IP使用時のHiRDB Dataextractorのエラーログファイル | TCP ※2 | TCP ※3 | TCP ※3 |
/opt/HIRDBXT/spool/xtlog... | OSI使用時のHiRDB Dataextractorのエラーエラーログファイル | OSI ※3 | OSI ※3 | OSI ※3 | |
/opt/HIRDBXT/spool/pder... | HiRDBデータベース作成ユティリティのエラーファイル | - | ○ ※3 | - | |
/opt/HIRDBXT/spool/.xtpc... | HiRDBデータベース作成ユティリティの一時エラーファイル | - | △ ※3 | - | |
/opt/HIRDBXT/spool/pdin...または/opt/HIRDBXT/spool/.pdin... | HiRDBデータベース作成ユティリティの入力データファイル | - | △ ※3 | - | |
/opt/HIRDBXT/spool/pdcf... | HiRDBデータベース作成ユティリティの制御情報ファイル | - | □ ※3 | - | |
/opt/HIRDBXT/spool/pdnf... | HiRDBデータベース作成ユティリティのナル値情報ファイル | - | □ ※3 | - | |
$XTTMPDIR/... | 出力ファイル 設定されるファイル名の詳細については,「(6)(a)出力ファイル」を参照してください。 | - | □ ※4 | ○ | |
/opt/HIRDBXT/spool/... | |||||
/opt/HIRDBXT/spool/.pden... | HiRDBデータベース作成ユティリティへのEOF通知ファイル | - | △ ※3 | - | |
$XTTMPDIR/... | LOB入力ファイル格納用ディレクトリ 設定されるファイル名の詳細については,「(6)(b)LOB入力ファイル格納用ディレクトリ」を参照してください。 | - | ○ ※5 | ○ ※5 | |
/opt/HIRDBXT/spool/... | |||||
$XTTMPDIR/.../xtlbf... | LOB入力ファイル 設定されるファイル名の詳細については,「(6)(c)LOB入力ファイル」を参照してください。 | - | ○ ※5 | ○ ※5 | |
/opt/HIRDBXT/spool/.../xtlbf... | |||||
/opt/HIRDBXT/dump※6 | HiRDB Dataextractorが使用するモジュールトレースファイルを格納するディレクトリ | ○ | ○ | ○ | |
/opt/HIRDBXT/dump/xtmt... | 障害時に出力されるモジュールトレースファイル | ○ | ○ | ○ | |
/opt/HIRDBXT/dump/プロセスID | 各ロード単位にcoreファイルを格納するディレクトリ | ○ | ○ | ○ | |
/opt/HIRDBXT/dump/プロセスID/core | 障害時に出力されるcoreファイル | ○ | ○ | ○ |
HiRDB Dataextractorが作成する次のファイルの,ファイル名の決定方法について説明します。
出力ファイルの名称は,次の指定によって決定します。
また,xtrepコマンドの-oオプションまたは-Oオプションの指定,環境変数XTFILESIZEの指定によって,複数のファイルに分割して出力できます。
出力ファイルの名称を,次の表に示します。
なお,出力ファイルのファイルモードは環境変数XTFPERMITで指定できます。
表2-4 出力ファイルの名称
指定内容 | 出力ファイルの名称 | |||
---|---|---|---|---|
-oまたは-Oオプションの有無 | -oまたは-Oオプションの指定値 | 環境変数 XTFILESIZE | 環境変数 XTTMPDIR | |
○ | ファイル一つ | ○ | ○ | $XTTMPDIR/指定値-通番 |
× | ~/spool/指定値-通番 | |||
× | ○ | $XTTMPDIR/指定値 | ||
× | ~/spool/指定値 | |||
ファイル複数 | - | ○ | $XTTMPDIR/指定値×ファイル数 | |
× | ~/spool/指定値×ファイル数 | |||
ディレクトリ一つ | ○ | ○ | $XTTMPDIR/指定値/ファイルプレフィクス※1-年.月.日-時.分.秒-通番 | |
× | ~/spool/指定値/ファイルプレフィクス※1-年.月.日-時.分.秒-通番 | |||
× | ○ | $XTTMPDIR/指定値/ファイルプレフィクス※1-年.月.日-時.分.秒 | ||
× | ~/spool/指定値/ファイルプレフィクス※1-年.月.日-時.分.秒 | |||
ディレクトリ複数 | - | ○ | $XTTMPDIR/指定値/ファイルプレフィクス※1-年.月.日-時.分.秒-通番×ディレクトリ数 | |
× | ~/spool/指定値/ファイルプレフィクス※1-年.月.日-時.分.秒-通番×ディレクトリ数 | |||
指定値なし | ○ | ○ | $XTTMPDIR/ファイルプレフィクス※1-年.月.日-時.分.秒-通番 | |
× | ~/spool/ファイルプレフィクス※1-年.月.日-時.分.秒-通番 | |||
× | ○ | $XTTMPDIR/ファイルプレフィクス※1-年.月.日-時.分.秒 | ||
× | ~/spool/ファイルプレフィクス※1-年.月.日-時.分.秒 | |||
× | 指定値なし | - | - | ~spool/.pdin-年.月.日-時.分.秒※2 |
XTFILESIZE:なし
XTTMPDIR:/tmp
xtrep -R -o TBL_NAME
/tmp/TBL_NAME-99.06.11-10.00.00
XTFILESIZE:100000
XTTMPDIR:なし
xtrep -o TBL_NAME
~/spool/TBL_NAME-99.06.11-10.00.00-1
~/spool/TBL_NAME-99.06.11-10.00.00-2
:
:
~/spool/TBL_NAME-99.06.11-10.00.00-n
ファイルの最大長=↓100000/L↓×L
L:レコード長
XTFILESIZE:なし
XTTMPDIR:/
xtrep -R dat -o HD000/, HD001/ TBL_NAME
/HD000/TBL_NAME-99.06.11-10.00.00
/HD001/TBL_NAME-99.06.11-10.00.00
XTFILESIZE:なし
XTTMPDIR:¥
xtrep -R dat -o C:¥DATA¥,D:¥DATA¥ TBL_NAME
C:¥DATA¥TBL_NAME-99.06.11-10.00.00
D:¥DATA¥TBL_NAME-99.06.11-10.00.00
抽出したデータ中にBLOB列があった場合,HiRDB DataextractorはLOBデータ単位にLOB入力ファイルを作成します。このLOB入力ファイルを格納するディレクトリがLOB入力ファイル格納用ディレクトリです。
LOB入力ファイル格納用ディレクトリの名称は,次の指定によって決定します。
LOB入力ファイル格納用ディレクトリの名称を,次の表に示します。
なお,環境変数XTLOBKINDの指定によって,LOB入力ファイルを作成しないで,BLOB列のデータをBLOB列以外のデータと同一の出力ファイルに格納することもできます。また,環境変数XTDPERMITの指定によって,LOB入力ファイル格納用ディレクトリに対して,ファイルモードが指定できます。
表2-5 LOB入力ファイル格納用ディレクトリの名称
指定内容 | LOB入力ファイル格納用ディレクトリの名称 | |
---|---|---|
-bオプション | 環境変数XTTMPDIR | |
○ | ○ | $XTTMPDIR/-bオプション指定値 |
× | ~/spool/-bオプション指定値 | |
× | ○ | $XTTMPDIR/xtlb-年.月.日-時.分.秒-プロセスID※ |
× | ~/spool/xtlb-年.月.日-時.分.秒-プロセスID※ |
HiRDB Dataextractorは,LOB入力ファイル格納用ディレクトリ下に,LOBデータ単位に一意の名称のLOB入力ファイルを作成します。
LOB入力ファイルの名称設定方法を次に示します。
xtlbf-データ件数通番-BLOB列通番 |
なお,LOB入力ファイルのファイルモードは環境変数XTFPERMITで指定できます。