付録D Linuxの機能差異

適用OSがLinuxの場合に,通常の使用方法とは異なる点について説明します。

<この節の構成>
(1) 使用できる機能の相違
(2) 環境変数
(3) 注意事項
(4) 環境の設定方法

(1) 使用できる機能の相違

(a) OSIプロトコル

使用できるプロトコルは,TCP/IPプロトコルだけです。OSIプロトコルは,使用できません。

(2) 環境変数

●LANG
この環境変数を省略した場合,ja_JP.eucJPを仮定します。
●LD_LIBLARY_PATH
xtrepコマンドを使用してHiRDBのデータを抽出・反映するとき,抽出側のHiRDBの共用ライブラリが格納されているディレクトリを絶対パスでxtrepコマンドを投入するユーザ環境に設定してください。
この環境変数は,既存の環境変数SHLIB_PATHの代わりに指定してください。

(3) 注意事項

(4) 環境の設定方法

HiRDB Dataextractorを使用するために設定するファイルで,通常の設定とは異なるファイルについて説明します。

RedHat 7以降の場合,inetdコンフィギュレーションファイルは次のファイルになります。

/etc/xinetd.d/xxxx

xxxx:/etc/servicesファイルに登録したサービス名でファイルを作成します。
(a) 内容

HiRDB Dataextractorの起動を設定します。

(b) 作成例

サービス名がhxt000の場合,ファイル名は/etc/xinetd.d/hxt000となります。

(例1)HiRDB Dataextractor起動のための定義

# HiRDB Dataextractor
service hxt000
{
 disable       = no
 socket_type   = stream
 wait          = no
 user          = root
 server        = /opt/HIRDBXT/bin/pxtcntl
 server_args   = /opt/HIRDBXT/conf/xtenv0
}

(例2)環境変数を指定してHiRDB Dataextractorを起動するための定義

# HiRDB Dataextractor
service hxt000
{
 disable       = no
 socket_type   = stream
 wait          = no
 user          = root
 server        = /usr/bin/env
 server_args   = XTLOGNAME=XTLOG /opt/HIRDBXT/bin/pxtcntl /opt/HIRDBXT/conf/xtenv0
}

ファイルを追加および修正した場合は,次のコマンドでxinetdを再起動してください。

/etc/rc.d/init.d/xinetd restart