データベース抽出・反映サービス機能 HiRDB Dataextractor Version 8
HiRDB Dataextractorをインストールする方法について説明します。
HiRDB Dataextractorをインストールする前に,次に示す作業が必要になります。
次に示す内容を確認してください。
インストールを実行する利用者がスーパユーザであることを確認してください。
HiRDB Dataextractorをインストールするホストを,次の表に示します。
表2-2 HiRDB Dataextractorをインストールするホスト
| 種別 | 抽出側 | 反映側 | ファイル作成側 |
|---|---|---|---|
| インストールするホスト※1 | HiRDB/シングルサーバの場合
|
HiRDB/シングルサーバの場合
|
ファイルを作成するホスト |
| HiRDB/パラレルサーバの場合 次のどれかのサーバのあるホスト
|
HiRDB/パラレルサーバの場合 次のサーバのあるホスト※2
|
||
ORACLEの場合
|
|||
SQL Serverの場合
|
「2.1 ソフトウェア構成」を参照して,HiRDB Dataextractorを使うために必要な製品をインストールしてください。HiRDB Dataextractorのインストールは,日立PPインストーラで行います。
HiRDBとHiRDB Dataextractorのどちらを先にインストールしてもかまいませんが,HiRDB Dataextractorの環境変数を設定するときは,同じサーバマシンにHiRDBがインストールされていることが前提です。
HiRDB Dataextractorのアンインストールは,日立PPインストーラで実施してください。
HiRDB Dataextractorが作成するディレクトリおよびファイルを,次の表に示します。
HiRDB Dataextractorが作成するディレクトリおよびファイルは,インストールしたホストに作成されます。なお,インストールするホストにHiRDB Dataextractorが作成するファイルと同一のファイルがある場合は,リネームなどでそのファイルを退避させてください。
表2-3 HiRDB Dataextractorが作成するディレクトリおよびファイル
| ディレクトリおよび ファイル名 |
作成時期 | 内容 | 種別 | ||
|---|---|---|---|---|---|
| 抽出 | 反映 | 作成 | |||
| /opt/HIRDBXT/ | インストール時 | HiRDB HiRDB Dataextractorの各種ディレクトリおよびファイルを格納するディレクトリ | ○ | ○ | ○ |
| /opt/HIRDBXT/bin | HiRDB Dataextractorの実行ファイルを格納するディレクトリ(このディレクトリ下にHiRDB Dataextractorのロードモジュールおよびコマンドを格納する) | ○ | ○ | ○ | |
| /opt/HIRDBXT/bin/xtrep | HiRDB Dataextractorのxtrepコマンドのファイル | ○ | ○ | ○ | |
| /opt/HIRDBXT/bin/xtstart | HiRDB Dataextractorのxtstartコマンドのファイル | ○ | ○ | ○ | |
| /opt/HIRDBXT/bin/xtmsgtext | HiRDB Dataextractorのメッセージ出力用テキストファイル | ○ | ○ | ○ | |
| /opt/HIRDBXT/obj | オブジェクト格納ディレクトリ | ○ | ○ | ○ | |
| /opt/HIRDBXT/obj/pxto8160.o | ORACLE抽出用オブジェクト | ○ | ○ | ○ | |
| /opt/HIRDBXT/lib | ライブラリ格納ディレクトリ | ○ | ○ | ○ | |
| /opt/HIRDBXT/lib/maptable/euc2jis.map | 文字コード変換用マッピングテーブル(EUCからSJISへの変換) | ○ | ○ | ○ | |
| /opt/HIRDBXT/lib/maptable/eucg2jis.map | |||||
| /opt/HIRDBXT/lib/maptable/euc2ucs2.map | 文字コード変換用マッピングテーブル(EUCからUCS-2への変換) | ○ | ○ | ○ | |
| /opt/HIRDBXT/lib/maptable/eucg2u.map | |||||
| /opt/HIRDBXT/lib/maptable/jis2euc.map | 文字コード変換用マッピングテーブル(SJISからEUCへの変換) | ○ | ○ | ○ | |
| /opt/HIRDBXT/lib/maptable/jis2ucs2.map | 文字コード変換用マッピングテーブル(SJISからUCS-2への変換) | ○ | ○ | ○ | |
| /opt/HIRDBXT/lib/maptable/ucs22euc.map | 文字コード変換用マッピングテーブル(UCS-2からEUCへの変換) | ○ | ○ | ○ | |
| /opt/HIRDBXT/lib/maptable/ucs22jis.map | 文字コード変換用マッピングテーブル(UCS-2からSJISへの変換) | ○ | ○ | ○ | |
| /opt/HIRDBXT/lib/usermap | xtccnvedtコマンドによるマッピングテーブル更新時 | ユーザの文字コード変換用マッピングテーブルを格納するディレクトリ | − | ○ | ○ |
| /opt/HIRDBXT/lib/pxtora01.sl |
|
ORACLE抽出用ライブラリ | ○ | − | ○ |
| /opt/HIRDBXT/spool/※1 | インストール時 | HiRDB Dataextractorが稼働中に出力するファイルを格納するディレクトリ | ○ | ○ | ○ |
| /opt/HIRDBXT/spool/xter | HiRDB Dataextractor 稼働時 |
TCP/IP使用時のHiRDB Dataextractorのエラーログファイル | TCP ※2 |
TCP ※3 |
TCP ※3 |
| /opt/HIRDBXT/spool/xtlog... | OSI使用時のHiRDB Dataextractorのエラーエラーログファイル | OSI ※3 |
OSI ※3 |
OSI ※3 |
|
| /opt/HIRDBXT/spool/pder... | HiRDBデータベース作成ユティリティのエラーファイル | − | ○ ※3 |
− | |
| /opt/HIRDBXT/spool/.xtpc... | HiRDBデータベース作成ユティリティの一時エラーファイル | − | △ ※3 |
− | |
| /opt/HIRDBXT/spool/pdin...または/opt/HIRDBXT/spool/.pdin... | HiRDBデータベース作成ユティリティの入力データファイル | − | △ ※3 |
− | |
| /opt/HIRDBXT/spool/pdcf... | HiRDBデータベース作成ユティリティの制御情報ファイル | − | □ ※3 |
− | |
| /opt/HIRDBXT/spool/pdnf... | HiRDBデータベース作成ユティリティのナル値情報ファイル | − | □ ※3 |
− | |
| $XTTMPDIR/... | 出力ファイル 設定されるファイル名の詳細については,「(6)(a)出力ファイル」を参照してください。 |
− | □ ※4 |
○ | |
| /opt/HIRDBXT/spool/... | |||||
| /opt/HIRDBXT/spool/.pden... | HiRDBデータベース作成ユティリティへのEOF通知ファイル | − | △ ※3 |
− | |
| $XTTMPDIR/... | LOB入力ファイル格納用ディレクトリ 設定されるファイル名の詳細については,「(6)(b)LOB入力ファイル格納用ディレクトリ」を参照してください。 |
− | ○ ※5 |
○ ※5 |
|
| /opt/HIRDBXT/spool/... | |||||
| $XTTMPDIR/.../xtlbf... | LOB入力ファイル 設定されるファイル名の詳細については,「(6)(c)LOB入力ファイル」を参照してください。 |
− | ○ ※5 |
○ ※5 |
|
| /opt/HIRDBXT/spool/.../xtlbf... | |||||
| /opt/HIRDBXT/dump※6 | HiRDB Dataextractorが使用するモジュールトレースファイルを格納するディレクトリ | ○ | ○ | ○ | |
| /opt/HIRDBXT/dump/xtmt... | 障害時に出力されるモジュールトレースファイル | ○ | ○ | ○ | |
| /opt/HIRDBXT/dump/プロセスID | 各ロード単位にcoreファイルを格納するディレクトリ | ○ | ○ | ○ | |
| /opt/HIRDBXT/dump/プロセスID/core | 障害時に出力されるcoreファイル | ○ | ○ | ○ | |
HiRDB Dataextractorが作成する次のファイルの,ファイル名の決定方法について説明します。
出力ファイルの名称は,次の指定によって決定します。
また,xtrepコマンドの−oオプションまたは−Oオプションの指定,環境変数XTFILESIZEの指定によって,複数のファイルに分割して出力できます。
出力ファイルの名称を,次の表に示します。
なお,出力ファイルのファイルモードは環境変数XTFPERMITで指定できます。
表2-4 出力ファイルの名称
| 指定内容 | 出力ファイルの名称 | |||
|---|---|---|---|---|
| −oまたは−Oオプションの有無 | −oまたは−Oオプションの指定値 | 環境変数 XTFILESIZE |
環境変数 XTTMPDIR |
|
| ○ | ファイル一つ | ○ | ○ | $XTTMPDIR/指定値−通番 |
| × | 〜/spool/指定値−通番 | |||
| × | ○ | $XTTMPDIR/指定値 | ||
| × | 〜/spool/指定値 | |||
| ファイル複数 | − | ○ | $XTTMPDIR/指定値×ファイル数 | |
| × | 〜/spool/指定値×ファイル数 | |||
| ディレクトリ一つ | ○ | ○ | $XTTMPDIR/指定値/ファイルプレフィクス※1-年.月.日-時.分.秒−通番 | |
| × | 〜/spool/指定値/ファイルプレフィクス※1-年.月.日-時.分.秒−通番 | |||
| × | ○ | $XTTMPDIR/指定値/ファイルプレフィクス※1-年.月.日-時.分.秒 | ||
| × | 〜/spool/指定値/ファイルプレフィクス※1-年.月.日-時.分.秒 | |||
| ディレクトリ複数 | − | ○ | $XTTMPDIR/指定値/ファイルプレフィクス※1-年.月.日-時.分.秒−通番×ディレクトリ数 | |
| × | 〜/spool/指定値/ファイルプレフィクス※1-年.月.日-時.分.秒−通番×ディレクトリ数 | |||
| 指定値なし | ○ | ○ | $XTTMPDIR/ファイルプレフィクス※1-年.月.日-時.分.秒−通番 | |
| × | 〜/spool/ファイルプレフィクス※1-年.月.日-時.分.秒−通番 | |||
| × | ○ | $XTTMPDIR/ファイルプレフィクス※1-年.月.日-時.分.秒 | ||
| × | 〜/spool/ファイルプレフィクス※1-年.月.日-時.分.秒 | |||
| × | 指定値なし | − | − | 〜spool/.pdin-年.月.日-時.分.秒※2 |
XTFILESIZE:なし XTTMPDIR:/tmp
xtrep -R -o TBL_NAME
/tmp/TBL_NAME-99.06.11-10.00.00
XTFILESIZE:100000 XTTMPDIR:なし
xtrep -o TBL_NAME
〜/spool/TBL_NAME-99.06.11-10.00.00-1
〜/spool/TBL_NAME-99.06.11-10.00.00-2
:
:
〜/spool/TBL_NAME-99.06.11-10.00.00-nファイルの最大長=↓100000/L↓×L L:レコード長
XTFILESIZE:なし XTTMPDIR:/
xtrep -R dat -o HD000/, HD001/ TBL_NAME
/HD000/TBL_NAME-99.06.11-10.00.00 /HD001/TBL_NAME-99.06.11-10.00.00
XTFILESIZE:なし XTTMPDIR:\
xtrep -R dat -o C:\DATA\,D:\DATA\ TBL_NAME
C:\DATA\TBL_NAME-99.06.11-10.00.00 D:\DATA\TBL_NAME-99.06.11-10.00.00
抽出したデータ中にBLOB列があった場合,HiRDB DataextractorはLOBデータ単位にLOB入力ファイルを作成します。このLOB入力ファイルを格納するディレクトリがLOB入力ファイル格納用ディレクトリです。
LOB入力ファイル格納用ディレクトリの名称は,次の指定によって決定します。
LOB入力ファイル格納用ディレクトリの名称を,次の表に示します。
なお,環境変数XTLOBKINDの指定によって,LOB入力ファイルを作成しないで,BLOB列のデータをBLOB列以外のデータと同一の出力ファイルに格納することもできます。また,環境変数XTDPERMITの指定によって,LOB入力ファイル格納用ディレクトリに対して,ファイルモードが指定できます。
表2-5 LOB入力ファイル格納用ディレクトリの名称
| 指定内容 | LOB入力ファイル格納用ディレクトリの名称 | |
|---|---|---|
| −bオプション | 環境変数XTTMPDIR | |
| ○ | ○ | $XTTMPDIR/−bオプション指定値 |
| × | 〜/spool/−bオプション指定値 | |
| × | ○ | $XTTMPDIR/xtlb-年.月.日-時.分.秒-プロセスID※ |
| × | 〜/spool/xtlb-年.月.日-時.分.秒-プロセスID※ | |
HiRDB Dataextractorは,LOB入力ファイル格納用ディレクトリ下に,LOBデータ単位に一意の名称のLOB入力ファイルを作成します。
LOB入力ファイルの名称設定方法を次に示します。
xtlbf−データ件数通番−BLOB列通番 |
なお,LOB入力ファイルのファイルモードは環境変数XTFPERMITで指定できます。
All Rights Reserved. Copyright (C) 2006, 2009, Hitachi, Ltd.