抽出情報キューファイルに対しては,更新情報だけではなく,送信プロセスで実行するトランザクション管理処理に使用する更新トランザクションの開始/終了情報を出力する必要があります。
しかし,データ連動用トリガで取得できる更新情報は更新差分情報だけであり,トランザクションの開始/終了についての情報は取得できないため,他社DBMSからの更新情報の抽出時は,抽出側Datareplicator Extensionが更新トランザクションの開始/終了情報を付け加えます。
抽出側Datareplicator Extensionは,次に示すタイミングで更新トランザクションの開始/終了情報を付け加えます。
抽出側Datareplicator Extensionが付け加えるトランザクション情報 | トランザクション情報を付け加えるタイミング |
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更新トランザクションの開始情報 | 次のどちらかのタイミング。
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更新トランザクションの終了情報 | 次のどれかのタイミング。
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抽出側Datareplicator Extensionは,実際に他社DBMSに対して実行した更新トランザクションとは異なるタイミングで,更新トランザクションの開始/終了情報を付け加えます。したがって,他社DBMSからHiRDBへのデータ連動は,データ連動が完了した時点でだけ抽出側と反映側の整合性が保証されていれば問題がないような業務に対して適用してください。
なお,データ連動中に反映側DBを参照する場合の留意点を次に示します。
1トランザクション当たりの最大更新情報数を抽出環境定義のtran_datanumオペランドで指定できます。
オペランドの詳細については,「5.1.2 抽出環境定義」を参照してください。