抽出側システムがOracleの場合,抽出側でエラーが発生した場合の障害対策について説明します。ここでは,次の場合について説明します。
hdeprepOコマンドで抽出定義プリプロセスファイルを作成するときに,トリガ作成処理でエラーが発生した場合の,対処方法を次に示します。
alter trigger トリガ名 compile;
show errors;
抽出側DBがOracleの場合は,更新APによる更新処理の延長で,トリガによる更新情報の取得及びアドバンストキューへの格納が実行されます。
このため,トリガ実行処理でエラーが発生した場合は,本来のDBに対する更新処理も無効となり,データ連動だけではなく本来の業務に対しても影響を及ぼします。
このエラーに対する対処として,次の二つの方法があります。
データ連動を打ち切って本来の業務を優先させる場合の対処方法を,次に示します。
なお,この方法で対処した場合は,データ連動が打ち切られて,抽出側DBと反映側DBに不整合が発生します。抽出側DBと反映側DBに不整合が発生した場合の対処については,「(5)抽出側DBと反映側DBに不整合が発生した場合」を参照してください。
アドバンストキューが満杯であるなど,回復の見込みがあるエラーであり,かつ回復まで業務を中断できる場合は,エラーを回復した後に更新APを再実行してください。
抽出側DBがOracleの場合,抽出側DBがダウンしたときは抽出側Datareplicator Extensionの抽出プロセスもDEQUEUEの実行時にエラー終了します。
抽出側DBがダウンした場合の,対処方法を次に示します。
なお,抽出処理の同期を制御することで,抽出処理の整合性を保証します。
抽出プロセスで発生するエラーは,次の二つに分けられます。
エラーの種類 | エラーの内容 |
---|---|
データ連動を継続できるエラー |
|
データ連動を継続できないエラー | 不正なデータを検知したなど,ユーザがエラー要因を解消できないエラー |
データ連動を継続できるエラーに対しては,エラー要因を解消した後に抽出側Datareplicator及び抽出側Datareplicator Extensionを再起動することで,データ連動を再開できます。また,抽出処理の同期を制御することで,抽出処理の整合性を保証します。
データ連動を継続できないエラーに対しては,抽出側DBと反映側DBに不整合が発生する場合があります。抽出側DBと反映側DBに不整合が発生した場合の対処については,「(5)抽出側DBと反映側DBに不整合が発生した場合」を参照してください。
抽出側システムでの障害や不正な運用などによって,抽出側DBと反映側DBに不整合が発生した場合の対処方法を次に示します。