付録B.1 プロセスファイルの作成手順

プロセスファイルを作成する手順を次に示します。

  1. サンプルメイクファイルの確認
  2. 環境変数の設定
  3. プロセスファイル作成シェルの実行
<この項の構成>
(1) サンプルメイクファイルの確認
(2) 環境変数の設定
(3) プロセスファイル作成シェルの実行

(1) サンプルメイクファイルの確認

プロセスファイルを作成する前は,Oracleが提供するサンプルメイクファイルに対する一時的制限事項や注意事項がないか,Oracleのリリースノートを確認し,修正が必要であればリリースノートに従って修正してください。

サンプルメイクファイル名,及びサンプルメイクファイルが格納されているディレクトリを次に示します。

Oracleのバージョンサンプルメイクファイル名サンプルメイクファイルが格納されているディレクトリ
Oracle9i以降demo_rdbms.mk$ORACLE_HOME/rdbms/demo

(2) 環境変数の設定

プロセスファイルは,rootユーザが作成します。rootユーザがプロセスファイルを作成するために,設定が必要な環境変数を次に示します。

環境変数設定内容
ORACLE_HOME抽出対象Oracleのホームディレクトリを指定します。
PATH次に示すパスを指定します。
・makeコマンドの実行に必要なパス
・ccコマンドの実行に必要なパス
LANG「C」を設定します。
注※
ccコマンド実行に必要なパスは,Oracleの取扱説明書に従って設定してください。Solaris版の場合,/opt/SUNWspro/binを追加してください。ほかのccコマンドへのパスが環境変数PATHに指定されている場合は動作が不定となるため,/opt/SUNWspro/binを先に指定するようにしてください。

(3) プロセスファイル作成シェルの実行

次に示す手順に従って,プロセスファイル作成シェルを実行してください。

# cd /opt/hirdbds/make
# hdssetupO

なお,OSがLinux又はHP-UX(IPF)以外の場合は,Oracle9i以降の反映用ロードの作成について,次に示す手順に従ってプロセスファイル作成シェルの内容を修正しておく必要があります(スーパユーザで修正してください)。

[図データ]

また,OSがLinux又はHP-UX(IPF)以外で,かつOracle9i以降の場合,運用時に指定する環境変数SHLIB_PATH(OSによって異なる)には$ORACLE_HOME/lib32を設定してください。

ここでは,HP-UX版及びSolaris版Datareplicator Extensionの場合のディレクトリ名で表記します。

 

プロセスファイル作成シェルの実行例については,「付録B.2 プロセスファイル作成シェルの実行例」を参照してください。

プロセスファイル作成シェルの実行中にエラーが発生した場合は,エラーメッセージに従って要因を対処した後に,シェルを再実行してください。