他社DBMSからHiRDBへデータ連動する場合,他社DBMSに対してDatareplicatorが割り当てるリソース(データ連動リソース)を管理するためのユーザを事前に登録しておく必要があります。
データ連動リソース管理ユーザに対しては,次に示す権限を与えておく必要があります。
権限種別 | 説明 | 権限を与えていない場合 |
---|---|---|
DBA権限 | 任意のユーザが所有する抽出対象表に対するトリガの定義を可能とするための権限です。
| hdeprepXコマンド実行時のトリガ作成処理でエラーとなります。 権限を与えた後,hdeprepOを再実行してください。 |
キューテーブル管理者権限 | キューテーブル管理者としてキューテーブルを作成するための権限です。
| hdestartXコマンド(-iオプションを指定)実行時のキューテーブル作成処理でエラーとなります。 権限を与えた後,hdestartOコマンド(-iオプションを指定)を再実行してください。 |
キューテーブルパッケージ実行権限 | キューテーブル操作用パッケージを実行するための権限です。
| hdeprepXコマンド実行時のトリガ作成処理でエラーとなります。 権限を与えた後,hdeprepOを再実行してください。 |
ユーザ | ロール種別 | ロール |
---|---|---|
ログインアカウント | 固定サーバロール | 制限なし |
ユーザアカウント | 固定データベースロール | db_ddladmin,db_datareader,db_datawrite |
Datareplicatorでは,DEQUEUE済みメッセージ(更新データ)を一定時間経過後に削除する指定をOracleに対して発行しています。このため,キューメッセージに対して時間監視を行うキューモニタープロセスを起動しておく必要があります。キューモニタープロセスの起動方法を次に幾つか示します。
aq_tm_processes=1 (設定値は1以上を指定してください) |
ALTER SYSTEM SET aq_tm_processes=1 (設定値は1以上を指定してください) |
キューモニタープロセスが起動されなかった場合,DEQUEUE済みメッセージがキューテーブルから削除されません。そして,キューテーブルが満杯になってアプリケーションにエラーが返されます。パラメタの詳細についてはOracleのマニュアルを参照してください。
他社DBMSからHiRDBへデータ連動する場合は,抽出システム定義のoracleusrオペランド(Oracleの場合),又はsqls_usrオペランド(SQL Serverの場合)でデータ連動リソース管理ユーザ名及びパスワードを指定します。
データ連動リソース管理ユーザ名及びパスワードの長さは,1~8文字にしてください。
データ連動リソース管理ユーザ名及びパスワードの長さが1~8文字でない場合は,抽出環境初期化時にオペランドエラーとなります。
他社DBMS上のすべてのデータ連動リソースをユーザごと削除できるようにするために,データ連動リソース管理ユーザは次のようにすることをお勧めします。