3.3 Oracle,SQLServerから抽出を行う場合の滞留監視機能

滞留監視機能とは,更新データの滞留時間を監視する機能です。滞留時間とは,抽出プロセスがキューテーブルから更新情報を抽出した時刻と,任意のデータ連動処理が完了した時刻との差のことです。滞留監視機能の概念を次の図に,滞留監視する項目を次の表に示します。

図3-2 滞留監視機能の概念

[図データ]

表3-4 滞留監視する項目

監視項目説明監視プロセス
送信滞留時間抽出プロセスがキューテーブルから更新情報を抽出した時刻と,その更新情報が送信されて反映側DBMSで受信が完了した時刻との差のことです。
送信プロセスの送信間隔ごとに監視します。複数の更新情報が一度に送信される場合は,それらのうち,最初に送信された更新情報の受信が完了した時刻との差が,送信滞留時間になります。
送信プロセス
反映滞留時間抽出プロセスがキューテーブルから更新情報を抽出した時刻と,反映側DBでその更新情報が反映された時刻との差のことです。
反映側DBでのコミット間隔ごとに監視します。
反映プロセス
Datareplicatorの滞留監視機能と異なる点
Datareplicatorの滞留監視機能では上記以外に「抽出滞留時間」を監視できますが,Datareplicator Extensionではサポートしていません。抽出滞留時間を監視するオペランド(extract_delay_limit_time)を指定しても無効になります。また,Datareplicatorでは送信滞留時間及び反映滞留時間は,「更新情報がシステムログファイルに格納された時刻」を起点とした滞留時間となるので,注意してください。

Oracle,SQLServerへ反映する場合の滞留監視機能については,Datareplicatorの滞留監視機能を参照してください。