9.2.3 エラー対処後の処置

障害が発生したプロセスごとの反映側Datareplicatorの処理と,エラー対処後の処置を次の表に示します。

表9-4 エラー対処後の処置

障害が発生したプロセス反映側Datareplicatorの処理ユーザが取る処置
反映マスタプロセス反映側Datareplicatorを終了します。エラー対処後,hdsstartコマンドで反映側Datareplicatorを再起動してください。
反映通信マスタプロセス
受信プロセス
通信及び受信処理をいったん停止します。
抽出側システムから再接続要求が発行されて,通信及び受信処理を自動的に再開始します。
反映処理は続行します。
データの受信を停止した後,通信及び受信処理が回復しません。
反映処理は続行します。
hdsstopコマンドで反映側Datareplicatorをいったん終了してください。その後,エラーの発生原因を取り除き,hdsstartコマンドで反映側Datareplicatorを再起動1してください。
反映定義サーバプロセス
反映プロセス
反映SQLプロセス
エラーが発生した反映処理を停止します。
受信処理は続行します。
エラー対処後,エラーが発生した反映処理をhdsrfctlコマンドで再起動2してください。
稼働トレース収集プロセスエラーになるとメッセージが出力されて,稼働トレースは取得されなくなります。
Datareplicatorの処理は続行します。
メッセージの内容を参照して,エラーの原因を取り除いてください。
更新情報入力プロセスhdssamqinコマンド処理を停止します。hdssamqinコマンドを再実行してください。指定するオプションについては,「7. コマンドの文法」のhdssamqinコマンドの文法を参照してください。
注※1
抽出側DBと反映側DBとの間に不整合が発生している場合には,抽出側と反映側の両方のデータ連動の環境を同期を取って初期化して,抽出側DBを基に反映側DBを再作成してください。
注※2
抽出側DBと反映側DBとの間に不整合が発生している場合には,hdsstopコマンドで反映側Datareplicatorを停止してください。その後,抽出側と反映側の両方のデータ連動の環境を同期を取って初期化して,抽出側DBを基に反映側DBを再作成してください。