8.3.2 送信データUOCの作成手順(UNIX)

UNIX版Datareplicatorで送信データUOCを作成する手順について説明します。送信データUOCを実行するまでの手順を次の図に示します。

図8-14 送信データUOCの実行手順

[図データ]

<この項の構成>
(1) 作成方法
(2) コンパイル及びリンケージ
(3) 注意事項

(1) 作成方法

送信データUOCの共有ライブラリの作成方法を次に示します。

  1. 送信データUOCでチェックする更新情報を決定します。
  2. 送信データUOCの関数を作成します。
  3. 送信データUOCの関数をコンパイル/リンケージします。

(2) コンパイル及びリンケージ

コンパイル及びリンケージについてOSごとに説明します。

なお,リンケージの未解決エラーが発生する場合は,リンケージのときに必要なライブラリすべてを指定してください。

(a) HP-UX版の場合
 -c:
オブジェクト作成オプション
 +z:
位置独立コード作成オプション
 -I:
Datareplicatorが提供するヘッダファイル格納ディレクトリを指定(/opt/hirdbds/include固定)。UOC自身がほかのヘッダファイルを必要とする場合は,複数指定できます。
(b) Solaris版の場合
 -c:
オブジェクト作成オプション
 -KPIC:
位置独立コード作成オプション
 -I:
Datareplicatorが提供するヘッダファイル格納ディレクトリを指定(/opt/hirdbds/include固定)。UOC自身がほかのヘッダファイルを必要とする場合は,複数指定できます。
(c) AIX版の場合
 -c:
オブジェクト作成オプション
 -I:
Datareplicatorが提供するヘッダファイル格納ディレクトリを指定(/opt/hirdbds/include固定)。UOC自身がほかのヘッダファイルを必要とする場合は,複数指定できます。
(d) Linux版の場合
 -c:
オブジェクト作成オプション
 -fPIC:
位置独立コード作成オプション
 -I:
Datareplicatorが提供するヘッダファイル格納ディレクトリを指定(/opt/hirdbds/include固定)。UOC自身がほかのヘッダファイルを必要とする場合は,複数指定できます。

(3) 注意事項

作成した送信データUOCのライブラリは,任意のディレクトリに格納できます。ただし,/opt/hirdbds/lib下にあるlibhdesuoc.sl(Solaris版及びLinux版の場合はlibhdesuoc.so,AIX版の場合はlibhdesuoc.exp)とは入れ替えないでください。

UOCを実行する前に,抽出システム定義のnode_shlibpathオペランドに送信データUOCライブラリ(libhdesuoc.sl又はlibhdesuoc.so)が格納してあるディレクトリを指定しておいてください。node_shlibpathオペランドに指定したディレクトリ下に送信データUOCライブラリがないときは,全更新情報を送信対象とします。