9.7.2 抽出情報キューファイル回復機能の前提条件

抽出情報キューファイル回復機能を使用するための条件について説明します。

<この項の構成>
(1) 前提条件
(2) 抽出側Datareplicatorの初期開始(バージョンアップ時)
(3) Datareplicatorファイルシステム領域を使用している場合の注意
(4) 制限事項

(1) 前提条件

次の条件を満たしている必要があります。

(2) 抽出側Datareplicatorの初期開始(バージョンアップ時)

抽出側Datareplicatorを08-01より前のバージョンから08-01以降にバージョンアップした場合は,抽出側Datareplicatorを初期開始してください

08-01より前のバージョンの抽出情報キューファイルは,抽出情報キューファイル回復機能では回復できません(データ連動回復機能で回復してください)。08-01より前のバージョンの抽出情報キューファイルが存在する場合は,抽出側Datareplicatorの起動時に,KFRB05037-Wメッセージが出力されます。

注※
抽出情報キューファイル回復機能を使用しないシステムの場合は,初期開始は必要ありません。

(3) Datareplicatorファイルシステム領域を使用している場合の注意

抽出情報キューファイルをDatareplicatorファイルシステム領域に格納している場合,抽出情報キューファイルを初期化すると,抽出情報キューファイルと一緒に格納しているほかのファイル(抽出サーバステータスファイル又はデータ連動用連絡ファイル)も初期化されます。また,抽出情報キューファイル回復機能を使用している場合に障害が発生したときは,抽出サーバステータスファイルだけをバックアップから回復する必要があります。

そのため,抽出情報キューファイル,抽出サーバステータスファイル,及びデータ連動用連絡ファイルは,すべて別々のDatareplicatorファイルシステム領域に格納してください。

また,HiRDB/パラレルサーバの場合は,複数のバックエンドサーバの抽出情報キューファイルは,すべて別々のDatareplicatorファイルシステム領域に格納してください。

(4) 制限事項

データ連動回復機能を使用しているときに抽出情報キューファイルに障害が発生した場合,抽出情報キューファイル回復機能は使用できません。再度,データ連動回復機能で障害を回復してください。