抽出側システムでhdestartコマンドを実行すると,抽出システム定義,抽出環境定義,及び送信環境定義に従って抽出側Datareplicatorを起動します。Windows版Datareplicatorの場合は,コマンドプロンプトでコマンドを実行してください。
抽出側Datareplicatorの環境を初期化するときは,hdestart -iコマンドを実行します。特定の送信先に対する送信環境だけを初期化したい場合は,hdestart -i -Sコマンドを使って,該当する送信先の環境だけを初期化します。
また,HiRDBの影響分散スタンバイレス型系切り替え機能を使用する場合,hdestart_nコマンドによる部分起動(抽出マスタプロセスと抽出ノードマスタプロセスを別々に起動)を行うこともできます。
詳細については,「7. コマンドの文法」のhdestartコマンドを参照してください。
なお,Windows版Datareplicatorの場合,次の二つの方法でも起動できます。
- 抽出サービスを手動で開始する方法
- Windowsの起動時に抽出サービスを自動で開始する方法
- 抽出サービスを手動で開始する方法
- [コントロールパネル]にある[サービス]アイコンを開きます。
- ノードマスタプロセス起動サービスが開始していることを確認します。
- [サービス]から「HiRDB Datareplicator(Source Site)」を選びます。
- [スタートアップパラメータ]に開始時のオプション(hdestartコマンドのオプション)を指定します。
- [開始]ボタンをクリックします。
- 開始時のオプションに「-i」を指定して初期開始する場合の注意
- [サービス]から初期開始した場合,ファイルを初期化するかどうかの確認メッセージは表示されません。このため,初期開始する前に,抽出側HiRDBがHiRDB Datareplicator連携を実行していないことを確認してください。
- ファイルの初期化をした後に抽出側Datareplicatorが終了するので,[サービス]ダイアログボックスでエラーメッセージが表示されることがあります。このときは,イベントビューア又はエラーログファイルで,初期化完了のメッセージが出力されているかどうかを確認してください。初期化完了のメッセージが出力されていれば,初期開始が正常に実行されています。
- Windowsの起動時に抽出サービスを自動で開始する方法
- Windowsを起動したときに,抽出サービスを自動で開始する設定にする手順を次に示します。この場合,開始時のオプション(hdestartコマンドのオプション)は指定できません。
- [コントロールパネル]にある[サービス]アイコンを開きます。
- ノードマスタプロセス起動サービスが自動で開始する設定になっていることを確認します。
- [サービス]から「HiRDB Datareplicator(Source Site)」を選びます。
- [スタートアップ]ボタンをクリックします。
- [サービス]ダイアログボックスの[スタートアップの種類]で[自動]を選びます。
- [OK]ボタンをクリックします。
- [閉じる]ボタンをクリックします。
- 次にWindowsを起動したときに,抽出サービスが自動で開始します。