hdestart_n(抽出側Datareplicatorの部分起動)
機能
抽出側Datareplicatorを部分起動します。
このコマンドの動作概要を次に示します。
-bオプション | 起動するプロセス | |||
---|---|---|---|---|
抽出マスタプロセス | 抽出ノードマスタプロセス | 抽出プロセス | 送信プロセス | |
指定省略 | ○※1,※2 | - | - | - |
指定あり | - | ○※1,※3,※4 | ○※4 | ○※4 |
形式
hdestart_n 〔 -b サーバ名 -x 抽出マスタプロセス稼働ホスト名 -n サービス名〔 -c initial|continue 〕〔 -r 〕〕 〔 -t 待ち時間 〕 |
オプション
-nオプション指定値 | -xオプション指定値 | 動作内容 |
---|---|---|
抽出システム定義のmstserviceオペランドと同じサービス名 | 抽出側Datareplicatorが存在するホスト名 | -xオプションで指定したホスト,及びhdestart_nコマンドを実行したホストで,いったん抽出ノードマスタプロセスが起動し,このコマンドは正常終了します。その後,両者とも通信エラーでエラー終了します。 |
送信環境定義のhdeserviceオペランドと同じサービス名 | 反映側Datareplicatorが稼働中のホスト名 | hdestart_nコマンドが正常終了後,抽出ノードマスタプロセスは通信タイムアウトでエラー終了します。反映側Datareplicatorはポートチェック(詳細コード=16)でエラーとし,受信を拒否します。 |
上記以外 | hdestart_nコマンドが正常終了後,抽出ノードマスタプロセスは通信タイムアウトでエラー終了します。 |
プロセス | 前回の停止状態 | -cオプション指定値 | |
---|---|---|---|
initial | continue | ||
抽出プロセス | hdestop_nコマンドの-cオプションでcontinueを指定して停止 | 起動する | 起動する |
エラー停止 | 起動する※1 | ||
異常終了 | |||
上記以外 | 起動しない | ||
送信プロセス | hdestop_nコマンドの-cオプションでcontinueを指定して停止 | 起動する | |
エラー停止 | 起動する※1 | ||
異常終了 | |||
上記以外 | 起動しない | ||
更新SQL出力プロセス | - | 起動しない※2 | 起動しない※2 |
-bオプション指定の有無 | -tオプションの内容 |
---|---|
あり | hdestart_nコマンドによって起動した抽出ノードマスタプロセスが,抽出マスタプロセスとの接続を確立するまでの待ち時間を指定します。指定時間が経過しても接続が確立できなかった場合,抽出ノードマスタプロセスはタイムアウトで終了します。 |
なし | hdestart_nコマンドによって起動した抽出マスタプロセスが,抽出ノードマスタプロセスのうちどれか一つと接続できるまでの待ち時間を指定します。指定時間が経過しても接続が確立できなかった場合,抽出マスタプロセスはタイムアウトで終了します。 |
規則
表7-8 -bオプションの指定値とhdestart_nコマンド実行後の動作
コマンド実行マシン | -bオプション指定値 | hdestart_nコマンド実行後の動作 | |
---|---|---|---|
システムマネジャユニット | 現用 | 指定なし | 抽出マスタプロセスだけを起動し,コマンドは正常終了します。 |
抽出対象HiRDBに存在しないサーバ名 | 抽出ノードマスタプロセスをいったん起動し,コマンドは正常終了します。 抽出マスタプロセスが要求受付エラー(サーバ名不正)のメッセージを出力し,抽出ノードマスタプロセスがエラー終了します。 | ||
抽出対象HiRDBに存在するが,システムマネジャユニットには存在しないサーバ名 | 抽出ノードマスタプロセスをいったん起動し,コマンドは正常終了します。 該当する抽出ノードマスタプロセスは起動後,抽出サーバステータスファイルの入出力エラーでエラー終了します。 | ||
抽出対象HiRDBに存在し,かつシステムマネジャユニットに存在するサーバ名 | 指定されたサーバ名に対応する抽出ノードマスタプロセスだけを起動し,コマンドは正常終了します。 抽出ノードマスタプロセスは抽出プロセス及び送信プロセスを起動します。 | ||
待機 | 指定なし | コマンドは正常終了します。 抽出マスタプロセスは抽出マスタステータスファイルの入出力エラーでエラー終了します。 | |
抽出対象HiRDBに存在しないサーバ名 | 抽出ノードマスタプロセスをいったん起動し,コマンドは正常終了します。 抽出マスタプロセスが要求受付エラー(サーバ名不正)のメッセージを出力し,抽出ノードマスタプロセスがエラー終了します。 | ||
抽出対象HiRDBに存在するが,システムマネジャユニットには存在しないサーバ名 | 抽出ノードマスタプロセスをいったん起動し,コマンドは正常終了します。 該当する抽出ノードマスタプロセスは起動後,抽出サーバステータスファイルの入出力エラーでエラー終了します。 | ||
抽出対象HiRDBに存在し,かつシステムマネジャユニットに存在するサーバ名 | |||
非システムマネジャユニット | 現用 | 指定なし | 抽出システム定義ファイルが見付からないため,コマンドはエラー終了します。 |
抽出対象HiRDBに存在しないサーバ名 | 抽出ノードマスタプロセスをいったん起動し,コマンドは正常終了します。 抽出マスタプロセスが要求受付エラー(サーバ名不正)のメッセージを出力し,抽出ノードマスタプロセスがエラー終了します。 | ||
抽出対象HiRDBに存在するが,システムマネジャユニットには存在しないサーバ名 | 抽出ノードマスタプロセスをいったん起動し,コマンドは正常終了します。 抽出マスタプロセスが起動し,該当する抽出ノードマスタプロセスに対して開始要求を発行した時点で,抽出ノードマスタプロセスは抽出サーバステータスファイルの入出力エラーでエラー終了します。 | ||
抽出対象HiRDBに存在し,かつシステムマネジャユニットに存在するサーバ名 | 指定されたサーバ名に対応する抽出ノードマスタプロセスだけを起動し,コマンドは正常終了します。 抽出ノードマスタプロセスは抽出プロセス及び送信プロセスを起動します。 | ||
待機 | 指定なし | 抽出システム定義ファイルが見付からないため,コマンドはエラー終了します。 | |
抽出対象HiRDBに存在しないサーバ名 | 抽出ノードマスタプロセスをいったん起動し,コマンドは正常終了します。 抽出マスタプロセスが要求受付エラー(サーバ名不正)のメッセージを出力し,抽出ノードマスタプロセスがエラー終了します。 | ||
抽出対象HiRDBに存在するが,システムマネジャユニットには存在しないサーバ名 | 抽出ノードマスタプロセスをいったん起動し,コマンドは正常終了します。該当する抽出ノードマスタプロセスは起動後,抽出サーバステータスファイルの入出力エラーでエラー終了します。 |