6.9.1 系切り替え機能の形態

系切り替え機能の形態について説明します。

<この項の構成>
(1) 系切り替えの種類
(2) システムの構成

(1) 系切り替えの種類

系切り替えをする場合,抽出側Datareplicatorは必ずHiRDBサーバと連動系切り替え(複数の製品をグループ化して,一括して切り替えるようにした系切り替え形態)をしてください。反映側は必要に応じて連動系切り替えをしてください。

HiRDBの系切り替え機能の形態を次に示します。なお,それぞれの系切り替え機能の形態については,関連するクラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。

自動系切り替え
実行系に障害が起こったときに,自動的に系が切り替わる形態です。
計画系切り替え
実行系でクラスタソフトウェアのコマンドを実行して,意図的に系を切り替える形態です。

上記のどちらの形態でも連動系切り替えができます。

ほかに,HiRDBの系切り替えの時間短縮のための機能として,高速系切り替え,ユーザサーバホットスタンバイ,及びトランザクションキューイングがあります。

(2) システムの構成

系切り替え機能には,次に示すシステム構成があります。

1:1系切り替え構成
実行系と待機系が1:1に対応している構成です。
2:1系切り替え構成
実行系と待機系が2:1に対応している構成です。
相互系切り替え構成
実行系として動作しながら,同じサーバマシンに互いの待機系を持つ構成です。

上記のシステム形態のうち相互系切り替えで運用するときは,エラー情報ファイル名を固有にするための定義が必要です。

系切り替えの構成ごとによる説明の参照先を次の表に示します。

表6-17 系切り替えの構成ごとによる説明の参照先

使用するクラスタソフトウェア系切り替えの構成参照先
HAモニタ1:1系切り替え構成
2:1系切り替え構成
6.9.2 系切り替え機能を使うときの準備(HAモニタの場合)
6.9.4 系切り替え機能を使うときの運用手順(HAモニタの場合)
相互系切り替え構成6.9.2 系切り替え機能を使うときの準備(HAモニタの場合)
6.9.4 系切り替え機能を使うときの運用手順(HAモニタの場合)
6.9.5 系切り替え機能を使うときの注意
影響分散スタンバイレス型系切り替え構成6.9.4 系切り替え機能を使うときの運用手順(HAモニタの場合)
6.9.6 影響分散スタンバイレス型系切り替え機能での運用
Microsoft Cluster Server1:1系切り替え構成6.9.3 系切り替え機能を使うときの準備(Microsoft Cluster Serverの場合)