データ連動システムの組み合わせ別に,データ連動の仕組みについて説明します。
HiRDBからHiRDBへのデータ連動の仕組みを説明します。
抽出側DBが更新されると,抽出側Datareplicatorが更新情報(UAPがデータベースを更新した情報)をHiRDBのシステムログファイルから抽出して,抽出情報キューファイルに格納します。これを抽出処理といいます。ユーザオウンコーディング(UOC)を使うと,更新情報をチェックして,反映側Datareplicatorへの送信対象にするかどうかを判定できます。
更新情報は,抽出側Datareplicatorに定義した送信間隔ごとに,反映側Datareplicatorに送信され,反映情報キューファイルに格納されます。反映情報キューファイルに格納された更新情報は,反映側Datareplicatorに定義した抽出側DBのトランザクション数ごとに,反映側DBに反映されます。これを反映処理といいます。このとき,反映側DBへの更新は抽出側DBの更新に同期しません。
反映側DBへの反映には,反映側Datareplicatorが自動的に反映する方法と,ユーザオウンコーディング(UOC)を使って任意に反映する方法の2種類があります。
HiRDBからHiRDBへのデータ連動の仕組みを次の図に示します。
図1-3 HiRDBからHiRDBへのデータ連動の仕組み
HiRDBからメインフレーム側DB(XDM/RD E2)へのデータ連動の仕組みを説明します。
抽出側DBが更新されると,抽出側Datareplicatorが更新情報をHiRDBのシステムログファイルから抽出して,抽出情報キューファイルに格納します。ユーザオウンコーディング(UOC)を使うと,更新情報をチェックして,反映側Datareplicatorへの送信対象にするかどうかを判定できます。
更新情報は,抽出側Datareplicatorに指定した送信間隔ごとにメインフレーム側のデータ連動製品 XDM/DSに送信されて,更新情報データセットに格納されます。格納された更新情報は,XDM/DSに指定した抽出側DBのトランザクション数ごとに,反映側DBに反映されます。このとき,反映側DBへの更新は抽出側DBの更新に同期しません。
反映側DBへの反映方法には,XDM/DSが自動的に反映する方法と,UOCで任意に反映する方法の2種類があります。
HiRDBからメインフレーム側DBへのデータ連動の仕組みを次の図に示します。
図1-4 HiRDBからメインフレーム側DBへのデータ連動の仕組み
メインフレーム側DB(XDM/SD E2,XDM/RD E2,ADM,PDMII E2,TMS-4V/SP)からHiRDBへのデータ連動の仕組みを説明します。
抽出側DBが更新されると,メインフレーム側のデータ連動製品 XDM/DSが更新情報を抽出して,メインフレーム側の更新情報データセットに格納します。
更新情報は,XDM/DSで指定する送信間隔ごとに,反映側Datareplicatorに送信され,反映情報キューファイルに格納されます。反映情報キューファイルに格納された更新情報は,反映側Datareplicatorに定義した抽出側DBのトランザクション数ごとに,反映側DBに反映されます。このとき,反映側DBへの更新は抽出側DBの更新に同期しません。
反映側DBへの反映方法には,Datareplicatorが自動的に反映する方法と,UOCを使って任意に反映する方法の2種類があります。
メインフレーム側DBからHiRDBへのデータ連動の仕組みを次の図に示します。
図1-5 メインフレーム側DBからHiRDBへのデータ連動の仕組み
SAMファイルとは,ファイルの先頭から順番にデータが格納されているファイルのことです。Datareplicatorの場合,SAMファイルをVOS1 PDMII E2又はVOS1 RDB1 E2とのデータ連動のために使います。SAMファイルを使って,メインフレーム側DB(PDMII E2,RDB1 E2)からHiRDBへデータ連動する仕組みを説明します。
抽出側DBが更新されると,メインフレーム側の定義に従って更新情報を抽出して,メインフレーム側の更新情報データセットを経由して, SAMファイルに格納します。このSAMファイルは,次に示すファイル転送プログラムを使って,反映側Datareplicatorのシステムにバイナリ形式で転送します。
反映側システムのどのディレクトリにSAMファイルが格納されるかは,ファイル転送プログラムの指定で決まります。
反映側Datareplicatorでは,手動で更新情報入力コマンド(hdssamqinコマンド)を実行して,SAMファイルから反映情報キューファイルに更新情報を格納します。反映情報キューファイルに格納された更新情報は,反映側Datareplicatorに指定した抽出側DBのトランザクション数ごとに,反映側DBに反映されます。このとき,反映側DBへの更新は抽出側DBの更新に同期しません。
反映側DBへの反映方法には,Datareplicatorが自動的に反映する方法と,UOCを使って任意に反映する方法の2種類があります。
SAMファイルを使って,メインフレーム側DBからHiRDBへのデータ連動の仕組みを次の図に示します。
図1-6 SAMファイルを使って,メインフレーム側DBからHiRDBへのデータ連動の仕組み