アンロードログファイルによるデータ連動回復を使えるバージョンと製品の組み合わせを次の表に示します。なお,抽出側システムがDatareplicator以外の製品については,各製品の該当するマニュアルを参照してください。
表9-10 アンロードログファイルによるデータ連動回復をサポートするバージョンと製品の組み合わせ
反映側システム | 抽出側システム | ||
---|---|---|---|
Datareplicator | |||
06-01 以前 | 06-01-/A 以降※ | ||
Datareplicator | 04-00-/O以降 | × | ○ |
05-03-/D以降 | × | ○ | |
06-01-/A以降※ | × | ○ | |
07-00以降,及び08-00以降 | × | ○ | |
上記以外 | × | × | |
XDM/DS | 08-00-A | × | ○ |
08-02以降 | × | ○ | |
上記以外 | × | × |
HiRDBのアンロードログファイルを使うため,回復対象のログを含むアンロードログファイルがすべてそろっていることが前提条件です。
データ連動に不整合が発生した要因とアンロードログファイルによるデータ連動回復の適用可否(抽出側システム)を,次の表に示します。
表9-11 データ連動に不整合が発生した要因とアンロードログファイルによるデータ連動回復の適用可否(抽出側システム)
製品 | データ連動不整合の発生要因 | 適用可否 | 回復範囲 | ||
---|---|---|---|---|---|
抽出側Datareplicator | 運用誤り | 連動停止指示(定義変更) | pd_rpl_init_startオペランドをYからNに変更 | 適用可 | すべてのBES |
pd_rpl_hdepathオペランドを無効化 | 適用不可※ | - | |||
pd_log_rpl_no_standby_file_oprオペランドをcontinueに設定している状態でのシステムログファイル満杯発生 | 適用可 | 満杯が発生したBESが属するユニット内のBES | |||
連動停止指示(コマンドの入力間違い) | pdrplstopコマンド実行 | 適用可 | すべてのBES | ||
pdlogchg -Rコマンド実行 | 適用可 | コマンドを実行したBES | |||
抽出側Datareplicatorを初期化 | 適用可 | すべてのBES | |||
長大なトランザクションを実行したことで,キューファイルが満杯 | 適用不要(キューの追加で回復) | - | |||
抽出対象表の定義変更(DROP又はCREATE TABLE) 実行後の抽出定義プリプロセス未実行 | 適用不可※ | - | |||
ログレスモードでのデータベースの更新 | 適用不可※ | - | |||
障害 | ハードウェア | キューファイルなどのディスク障害 | 適用可 | 障害が発生したBES | |
ソフトウェア | プロセスの停止 | 適用不要(リラン実行で回復) | プロセスが停止したBES |
データ連動に不整合が発生した要因とアンロードログファイルによるデータ連動回復の適用可否(反映側システム)を,次の表に示します。
表9-12 データ連動に不整合が発生した要因とアンロードログファイルによるデータ連動回復の適用可否(反映側システム)
製品 | データ連動不整合の発生要因 | 適用可否 | 回復範囲 | ||
---|---|---|---|---|---|
反映側Datareplicator | 運用誤り | 反映側Datareplicator初期化 | 適用可 | 対応するBES | |
長大なトランザクションを実行したことで,キューファイルが満杯 | 適用不要(初期化によるキューの追加で回復) | - | |||
障害 | ハードウェア | キューファイルなどのディスク障害 | 適用可 | 対応するBES | |
ソフトウェア | プロセスの停止 | 適用不要(リラン実行で回復) | プロセスが停止したBES | ||
反映側XDM/DS | 運用誤り | 反映側XDM/DS初期化 | 適用可 | 対応するBES | |
長大なトランザクションを実行したことで,キューファイルが満杯 | 適用不要(データセットを追加して回復) | - | |||
障害 | ハードウェア | キューファイルなどのディスク障害 | 適用可 | 対応するBES | |
ソフトウェア | プロセスの停止 | 適用不要(リラン実行で回復) | - |
アンロードログファイルによるデータ連動回復を適用するときの制限事項を次に示します。