時系列情報表を作成する手順について説明します。
反映表定義のto句でtimestampを指定すると,更新情報を更新の履歴として時系列順に取得できます。ただし,更新の種別によっては時系列情報を取得できないことがあります。時系列情報を取得できないときは,null値になります。
取得できる時系列情報の内容と取得可否を次の表に示します。
表4-30 取得できる時系列情報の内容と取得可否
取得情報 | 内容 | 可 否 | |||
---|---|---|---|---|---|
更新 | 挿入 | 削除 | PURGE | ||
抽出日付 | 抽出側システムで更新情報が更新ジャーナルに出力された日付 | ○ | ○ | ○ | ○ |
抽出時間 | 抽出側システムで更新情報が更新ジャーナルに出力された時間 | ○ | ○ | ○ | ○ |
抽出時刻印 | 抽出側システムで更新情報が更新ジャーナルに出力された日付及び時間 | ○ | ○ | ○ | ○ |
反映日付 | 反映側システムで更新情報が反映側DBに反映された日付 | ○ | ○ | ○ | ○ |
反映時間 | 反映側システムで更新情報が反映側DBに反映された時間 | ○ | ○ | ○ | ○ |
反映時刻印 | 反映側システムで更新情報が反映側DBに反映された日付及び時間 | ○ | ○ | ○ | ○ |
反映種別 | 反映の種別が次のように取得されます。
| ○ | ○ | ○ | ○ |
マッピングキー | 更新対象の特定に使ったキー値 | ○ | ○ | ○ | - |
更新情報 | 更新したデータ | ○ | ○ | - | - |
更新情報,反映日付,反映時間などの時系列情報を取得するためには,反映対象にするHiRDBのデータベース上に,これらの情報を取得するための表(時系列情報表)を作成しておく必要があります。時系列情報表を作成するときには,表名と列構成(列数,列順序,列名)は任意に指定できます。ただし,列の属性は取得する情報に合わせて定義する必要があります。また,取得する情報の種類によっては,更新情報フィールド定義のconst句で定数を指定します。
時系列情報表の列の属性とconst句での指定を次の表に示します。
表4-31 時系列情報表の列の属性とconst句での指定
取得する情報 | 列の属性 | 更新情報フィールド定義のconst句での指定 |
---|---|---|
抽出日付 | DATE | extract_date |
抽出時間 | TIME | extract_time |
抽出時刻印 | TIMESTAMP〔(p)〕※, p=0,2,4,6 | extract_timestamp |
反映日付 | DATE | reflect_date |
反映時間 | TIME | reflect_time |
反映時刻印 | TIMESTAMP〔(p)〕※, p=0,2,4,6 | reflect_timestamp |
反映種別 | CHAR(5) | reflect_kind |
マッピングキー | マッピングキーを格納できる属性 | - |
更新情報 | 更新情報を格納できる属性 | - |
時系列情報表を利用する場合には,次の点に注意してください。