抽出環境定義のextsuppressの指定によって,抽出側HiRDB及び抽出側Datareplicatorの処理方法が異なります。抽出環境定義のextsuppressの指定と,抽出側HiRDB及び抽出側Datareplicatorでの処理を次の表に示します。
表6-7 抽出環境定義のextsuppressの指定と,抽出側HiRDB及び抽出側Datareplicatorでの処理
HiRDBの サーバ種別 | 抽出側Datareplicatorでの指定 | 抽出側HiRDBの処理 | 抽出側Datareplicator 起動後の処理 | |
---|---|---|---|---|
抽出環境定義 extsuppress | 抽出定義での 指定 | |||
MGR FES DS | - | - | - | - |
BES SDS | true | 抽出対象 | 抽出状態を設定しません。 | 定義矛盾のメッセージを出力後,該当サーバでの処理を停止します。 「(1) true指定時に定義を変更して抽出対象にする場合の運用方法」を参照してください。 |
抽出対象外 | 抽出対象外のメッセージを出力後,該当サーバでの処理を停止します。 | |||
false | 抽出対象 | 抽出状態を設定します。 | データ連動処理を開始します。 | |
抽出対象外 |
| 抽出対象の表がないことを示すメッセージを出力後,該当サーバでの処理を停止します。 「(2) false指定時の抽出対象の表がないサーバでの注意」を参照してください。 |
true指定時に定義矛盾で抽出側Datareplicatorの処理が停止した場合に,定義を変更して抽出対象にしたい場合は,抽出環境定義を修正してから,抽出側Datareplicatorを再初期化(hdestart -iコマンド実行)し,その後で抽出側Datareplicatorを起動してください。
ただし,抽出側Datareplicatorの再初期化の前に,抽出側HiRDBでHiRDB Datareplicator連携を開始している場合は,抽出側DBと反映側DBとの間に不整合が発生します。この場合は,HiRDB Datareplicator連携を中止して,抽出側DBを基に反映側DBを再作成※してから,抽出側Datareplicatorの再初期化をしてください。
false指定時,抽出側Datareplicatorの初期化後に抽出側Datareplicatorを起動しないでHiRDB Datareplicator連携機能を実行し続けると,抽出対象の表がないサーバでも,システムログファイルの満杯が発生する可能性があります。このため,HiRDB Datareplicator連携を開始する場合は,必ず抽出側Datareplicatorを起動してください。
抽出対象の表がないサーバで,システムログファイルの満杯が発生した場合のユーザのとる処置は,システム共通定義のpd_log_rpl_no_standby_file_oprの指定によって異なります。
指定値ごとのユーザのとる処置を次に示します。