3.4.2 状態監視

監視マシン上のJP1/Cm2/Network Node Managerの表示画面に,Datareplicatorの稼働状態を表示するアイコンを作成します。このアイコンの色の表示で,Datareplicatorの抽出側プロセス又は反映側プロセスが正常に稼働しているかどうかを監視マシンで判断できます。

マシンをグループ化している場合は,Datareplicatorのアイコンの色が変化すると,マシンのアイコンやマシングループのアイコンの色も変化します。そのため,多数のマシンの中から,障害が発生しているマシンをアイコンの色で特定できます。

<この項の構成>
(1) 状態監視の仕組み
(2) 監視マシンに表示されるアイコンの色

(1) 状態監視の仕組み

状態を監視するときは,監視対象マシンにDatareplicatorエージェントをインストールします。監視対象マシンのDatareplicatorエージェントは,マシンにインストールされているすべてのDatareplicatorの状態を取得して,JP1/Cm2のSNMPエージェントに渡します。JP1/Cm2のSNMPエージェントは,受け取ったDatareplicatorの状態を監視マシンのJP1/Cm2/Network Node Managerに送ります。この情報を基にJP1/Cm2/Network Node Manager画面上のDatareplicatorアイコンの色が決まります。

(2) 監視マシンに表示されるアイコンの色

JP1/Cm2/Network Node Manager標準の色設定のときは,正常:「緑」コマンド停止:「黄」障害停止:「赤」になります。

JP1/Cm2を使った状態監視の概要を次の図に示します。

図3-28 JP1/Cm2を使った状態監視の概要

[図データ]

注※1
JP1/Cm2/Network Node Managerを示します。
注※2
JP1/Cm2/SNMP System Observerを示します。
注※3
JP1/Cm2のSNMPエージェントを示します。
説明
  1. 監視対象マシンのDatareplicatorエージェントが,一定時間おきにDatareplicatorの各プロセスの情報を取得します。監視時間の間隔は,hdsagtoptコマンドで変更できます。
  2. 監視対象マシンのDatareplicatorエージェントは,プロセスの状態に応じてJP1/Cm2のSNMPエージェントに情報を知らせます。
  3. 監視マシンのJP1/Cm2のSNMPエージェントは,情報をJP1/Cm2/Network Node Managerに渡してアイコンの色を変更します。