3.7.7 障害運用

反映トランザクション同期機能使用時に想定される障害とその対応方法を次の表に示します。

表3-23 反映トランザクション同期機能使用時の障害運用

障害内容対応策
hdeeventコマンドの実行漏れのため同期が取れないで,抽出情報キューファイル及び反映情報キューファイルが満杯になる。同期反映グループを解除して対応してください。
長大なトランザクションなどが原因で,抽出情報キューファイルが満杯になる。データ連動回復機能で回復してください。
ディスク障害などのため,一部のデータ連動識別子の更新情報や同期イベントが失われる。データ連動回復機能で回復してください。
通信障害のため,一部のバックエンドサーバの同期イベントが受け取れない。通信障害の回復を待ち,続きを受信してください。
反映情報キューファイルが満杯で,同期イベントが受け取れない。同期反映グループを解除して反映側システムを再起動し,反映情報キューファイルに空きを作ります。すべてのログの反映が完了した時点で,再度同期反映グループを構成してください。
反映側DBのリソース不足や,タイムアウトのため,反映できない。次のどちらかの方法で対策します。
  • DBの設定を変更した後,再実行してください。
  • 同期反映グループを解除して反映側システムを再起動し,反映情報キューファイルに空きを作ります。すべてのログの反映が完了した時点で,再度同期反映グループを構成してください。
一部のデータ連動識別子の反映実行エラー(SQLエラーなど)のため,同期が取れない。次のどちらかの方法で対策します。
  • エラー原因を取り除いて,再実行してください。
  • 反映環境定義のskip_sqlcodeオペランド又は反映抑止を使用して,エラーとなっている更新情報をスキップしてください。
同期イベントが失われたり,シーケンスがずれたりする。同期反映グループを解除して対応してください。

 

注意
抽出側システムで障害回復機能を使用した場合,トランザクションブランチ情報が抽出されないため,反映トランザクション同期機能は使用できません。障害回復するには,同期反映グループの定義を削除するか,又は同期反映グループを解除した状態で起動してください。