監視マシンからDatareplicatorを操作する方法について説明します。
JP1/Cm2/Network Node Managerの画面にあるマシンシンボルをダブルクリックすると,Datareplicatorのシンボルが表示されます。JP1/Cm2/Network Node Managerに表示されるシンボル名の規則を次に示します。
処理の種別 | シンボル種別 | シンボル名 |
---|---|---|
抽 出 | 抽出側Datareplicator全般 | シンボルモード指定値 |
抽出システム識別子 | hdeid:XX | |
ホスト名 | host:XXXX | |
サーバ名 | server:XXXX | |
抽出処理 | CAPTURE | |
送信識別子 | send:XXXX | |
反 映 | 反映側Datareplicator全般 | シンボルモード指定値 |
反映システム識別子 | hdsid:XX | |
データ連動識別子 | dsid:XX | |
通信処理 | TCP | |
反映処理 | REFLECT | |
反映グループ名 | group:XXXX |
JP1/Cm2のバージョンとhdsagtopt -dコマンドのオプションによって,シンボル名の表示が異なります。JP1/Cm2のバージョン,hdsagtopt -dコマンドのオプションと表示内容の関係を次に示します。
hdsagtopt -d コマンドの オプション | JP1/Cm2/Network Node Manager,JP1/Cm2/SNMP System Observer, JP1/Cm2/Extensible SNMP Agentのバージョン | |
---|---|---|
05-00未満 | 05-00以降 | |
tree | 表示不正 | マシンシンボル下に階層表示 |
notree | マシンシンボル下にすべてのプロセスを表示 | マシンシンボル下にすべてのプロセスを表示 |
階層表示の場合,シンボルをダブルクリックすると下位のシンボルを表示します。
現在の監視対象マシンの情報を参照するときは,JP1/Cm2/Network Node ManagerのMIBブラウザを使います。参照したいDatareplicatorのオブジェクトIDをMIBブラウザで指定して,照会を選びます。
情報を収集するときは,JP1/Cm2/Network Node Managerのデータ収集としきい値を使います。収集したいDatareplicatorのオブジェクトIDを指定します。
DatareplicatorのオブジェクトIDについては,「3.4.9 MIBファイル」を参照してください。
遠隔地のDatareplicatorにコマンドを実行するときは,JP1/Cm2/Network Node ManagerのMIBブラウザを使います。遠隔操作の手順を次に示します。
xn コマンド |
マシン内で1番目の反映側Datareplicatorのデータ連動識別子a0に対して,トランザクション単位で反映処理を実行する例を次に示します。
s1 hdsrfctl -d a0 -m trn |
JP1/Cm2/Network Node ManagerのMIBブラウザを使うと,Datareplicatorエージェントに対して,遠隔地から状態を確認したり操作したりできます。
MIBブラウザのオブジェクトIDにDatareplicatorエージェントのオブジェクトID(.iso.org.dod.internet.private.enterprises.hitachi.systemExMib.hirdbMibs.hirdbReplicator.hdAgent)を指定して,照会を選びます。これで,Datareplicatorエージェントの状態とオプションの設定値を確認できます。
MIBブラウザのオブジェクトIDにDatareplicatorエージェントの起動/停止のオブジェクトID(.iso.org.dod.internet.private.enterprises.hitachi.systemExMib.hirdbMibs.hirdbReplicator.hdAgent.hdAgentStart 又は hdAgentStop)を指定して,インスタンスに0を指定した後で設定を選びます。これで,Datareplicatorエージェントを起動したり停止したりできます。
Datareplicatorエージェントを起動 又は停止すると,該当マシンのシステムログ又はイベントログに,起動 又は停止のメッセージを出力します。
MIBブラウザのオブジェクトIDにDatareplicatorエージェントに設定したいオプションのオブジェクトIDを指定します(例 監視時間間隔を設定する場合:.iso.org.dod.internet.private.enterprises.hitachi.systemExMib.hirdbMibs.hirdbReplicator.hdAgent.hdAgentTimer)。インスタンスに0を指定します。次にSNMP設定値に変更後の値(例 時間値)を指定して,設定を選びます。これで,Datareplicatorエージェントのオプションを設定できます。なお,(a) でDatareplicatorエージェントのオプション設定値を表示した直後にMIB値フィールドをクリックすると,手早く設定できます。
Datareplicatorエージェントのオプションを変更すると,該当マシンのシステムログ又はイベントログに,オプション変更のメッセージが出力されます。ただし,オプション値に「%」記号を指定しても,システムログとイベントログには「%」記号は出力されません。