8.1.3 反映情報編集UOCの作成手順(Windows)

Windows版Datareplicatorで反映情報編集UOCを作成する手順について説明します。Windows版DatareplicatorのUOCは,DLLファイルxxx.dll)として作成します。

<この項の構成>
(1) 作成方法
(2) コンパイル及びリンケージ
(3) 注意事項

(1) 作成方法

Windows版の場合,反映情報編集UOCは次の開発環境で作成できます。

次に示す手順で,DLLファイルを作成してください。

  1. 反映情報編集UOCを使う反映表を決定します。
  2. Windows版HiRDBのアプリケーションプログラムを作成するC言語で反映情報編集UOCの関数を作成します。
    UOCからSQLを発行するときは,SQLを各言語に展開するためにHiRDBのプリプロセサを使います。
    DatareplicatorのUOC用のヘッダファイルは,Datareplicatorのインストール先ディレクトリの下の ¥include に格納してあります。
  3. 作成した関数をコンパイル/リンケージして,DLLファイルを作成します。DatareplicatorからUOCを呼び出すため,インタフェース関数は必ず _ _cdecl呼び出し規約で作成して,エクスポートしておいてください。
  4. 反映情報編集UOCの名称を,反映定義に絶対パス名で指定します。

(2) コンパイル及びリンケージ

それぞれの開発環境でのコンパイル,及びリンケージ方法について説明します。

(a) Microsoft Visual C++ Version 5.0の場合

Microsoft Visual C++ Version 5.0を使用してコンパイル,リンケージをする場合,オプションの設定は,プロジェクトメニューから「設定」を選択します。

「プロジェクトの設定」,又は「設定」で設定する項目を次の表に示します。

表8-1 Microsoft Visual C++ Version 5.0の「プロジェクトの設定」,又は「設定」で設定する項目

項目カテゴリカテゴリの設定設定値
コンパイラコード生成構造体メンバのアライメント8バイト
使用するランタイムライブラリマルチスレッドDLL
呼び出し規約_cdecl *
プリプロセッサインクルードファイルのパスDatareplicatorのインストールディレクトリ¥include
リンクインプットオブジェクト/ライブラリモジュールCLTDLL.LIB
(UOCからSQLを発行する場合に指定)
追加ライブラリのパスHiRDBインストールディレクトリ¥CLIENT¥LIB
(UOCからSQLを発行する場合に指定)

リンケージの未解決エラーが発生する場合は,リンケージのときに必要なライブラリすべてを指定してください。


(b) Platform SDK February 2003の場合
(c) Visual Studio 2005の場合

Visual Studio 2005を使用してコンパイル,リンケージをする場合,オプションの設定は,プロジェクトメニューから「プロパティ」を選択します。

設定する項目を次の表に示します。

表8-2 Visual Studio 2005の「プロパティ」で設定する項目

項目カテゴリカテゴリの設定設定値
プラットフォームWin32
構成プロパティ全般共通言語ランタイムサポート共通言語ランタイムサポートを使用しない
コンパイラコード生成構造体メンバのアライメント8バイト
使用するランタイムライブラリマルチスレッドDLL
詳細呼び出し規約_cdecl *
全般追加のインクルードディレクトリDatareplicatorインストールディレクトリ¥include
リンク全般追加のライブラリディレクトリHiRDBインストールディレクトリ¥CLIENT¥LIB
(UOCからSQLを発行する場合に指定)
入力追加の依存ファイルCLTDLL.LIB
(UOCからSQLを発行する場合に指定)
(凡例)
-:該当しません。

リンケージの未解決エラーが発生する場合は,リンケージのときに必要なライブラリすべてを指定してください。


(3) 注意事項