システムログファイルによるデータ連動回復を使えるバージョンと製品の組み合わせを次の表に示します。
表9-7 システムログファイルによるデータ連動回復を使えるバージョンと製品の組み合わせ
反映側システム | 抽出側システム | ||
---|---|---|---|
Datareplicator | |||
08-03 以前 | 08-04 以降 | ||
Datareplicator | 08-03以前 | × | × |
08-04以降 | × | ○ | |
XDM/DS | × | × |
システムログファイルによるデータ連動回復を使用するための前提条件を次に示します。
システムログファイルによるデータ連動回復を使う前には,次の準備をする必要があります。
抽出システム定義のrecover_info_sendオペランドにtrueを指定すると,反映側Datareplicatorの$HDSPATH下に,回復情報ファイルが作成されます。このファイルには回復情報が格納されます。回復情報は,回復時にシステムログファイルの入力開始位置を決定するために必要な情報です。回復情報ファイルの内容を次に示します。
表9-8 回復情報ファイルの内容
項目 | 内容 | 備考 |
---|---|---|
ファイル名 | rcvrfile_xx_yy | xx:反映側Detareplicator識別子(hdsid) yy:データ連動識別子(dsidxxx) どちらも2けたの16進数値文字列で指定します。英字は小文字で指定してください。 |
作成場所 | 反映側Datareplicatorの$HDSPATH下 | - |
作成単位 | 反映側Datareplicatorのデータ連動識別子(dsidxxx)単位に1個 | - |
ファイル種別 | 通常ファイル又はキャラクタ型スペシャルファイル | 反映側Detareplicatorが系切り替え環境の場合,キャラクタ型スペシャルファイルを使用してください。 |
ファイルサイズ | (1+n)KB | 反映処理の方式によって,次のように値が異なります。
|
作成タイミング | ポートチェック情報受信時 | - |
更新タイミング | 反映同期点取得時(反映ステータスファイル更新時) | 更新情報は蓄積されないで,上書きされます。 |
(↑TRUN_NUM/SND_INT↑)×144(単位:バイト) |
(↑TRUN_NUM/SND_INT↑)×144(単位:バイト) |
144×TRN_NUM(単位:バイト) |
図9-4 回復情報の送信例
図9-5 イベント送信時の回復情報の送信例
抽出システム定義のrecover_info_send_intervalオペランドに1以外の値を指定した場合,障害発生から回復完了までに生じるシステムログによって,回復に必要な範囲のシステムログが上書きされないように,システムログファイルの容量を十分確保してください。