4.3.3 マッピングキーの対応の設計
(1) 抽出側DBがHiRDBの場合のマッピングキー
マッピングキーに指定できるデータ型を次に示します。
表4-6 マッピングキーに指定できるデータ型(抽出側DBがHiRDB)
分類 | マッピングキーに指定できるデータ型 | 列定義長 |
---|
数値型 | INTEGER | - |
SMALLINT | - |
DECIMAL(m,n) | 1≦m≦38,0≦n≦38,n≦m |
FLOAT | - |
SMALLFLT | - |
文字型 | CHAR(n) | n≦255 |
VARCHAR(n) | n≦255 |
NCHAR(n) | n≦127 |
NVARCHAR(n) | n≦127 |
MCHAR(n) | n≦255 |
MVARCHAR(n) | n≦255 |
日付型 | DATE | - |
TIME | - |
TIMESTAMP(p) | p=0,2,4,6 |
INTERVAL YEAR TO DAY | - |
INTERVAL HOUR TO SECOND | - |
- (凡例)
- -:該当しません。
- 注
- 繰返し列はマッピングキーに指定できません。
- マッピングキーは,抽出定義の抽出文のkey句 又はukey句で指定します。
- マッピングキーには,最大16個の列が指定できます。
- 抽出定義の抽出定義文にkey句で列を指定した場合は,マッピングキーは更新しないでください。マッピングキーを更新すると反映側DBでは更新後のキーで反映されるので,抽出側DBでの更新とは異なる行に対する更新になります。このため,抽出側DBと反映側DBとの間に不整合が発生することがあります。マッピングキーを更新する場合は,ukey句で列を指定してください。
- 反映側Datareplicatorには,INSERT,UPDATE,及びDELETE時に操作したすべての行のマッピングキーに対応するデータが送信されます。
(2) 抽出側DBがXDM/SD E2の場合のマッピングキー
- 抽出側DBがXDM/SD E2の場合のマッピングキーの指定方法については,マニュアル「VOS3 XDMデータ連動機能 XDM/DS 解説・定義」を参照してください。
- 反映側Datareplicatorには,次のデータが送信されます。
- 抽出対象レコードのERASE時
- 抽出対象レコードと,それより上の階層のマッピングキーに対応するデータ
- 抽出対象レコードより上位のレコードのERASE時
- 削除したレコードと,それより上の階層のマッピングキーに対応するデータ
- 抽出対象レコードのSTORE,又はMODIFY時
- 抽出対象レコードと,それより上の階層のマッピングキーに対応するデータ
(3) 抽出側DBがXDM/RD E2の場合のマッピングキー
- 抽出側DBがXDM/RD E2の場合のマッピングキーの指定方法については,マニュアル「VOS3 XDMデータ連動機能 XDM/DS 解説・定義」を参照してください。
- 反映側Datareplicatorには,INSERT,UPDATE,及びDELETE時に操作したすべての行のマッピングキーに対応するデータが送信されます。
(4) 抽出側DBがADMの場合のマッピングキー
- 抽出側DBがADMの場合のマッピングキーの指定方法については,マニュアル「VOS3 XDMデータ連動機能 XDM/DS 解説・定義」を参照してください。
- 反映側Datareplicatorには,次のデータが送信されます。
ISRT,REPL,DLETコールのマッピングキーに対応するデータ
(5) 抽出側DBがPDMII E2の場合のマッピングキー
(a) XDM/DSを使ってデータ連動する場合
- 抽出側DBがPDMII E2の場合のマッピングキーの指定方法については,マニュアル「VOS3 XDMデータ連動機能 XDM/DS 解説・定義」を参照してください。
(b) SAMファイルを使ってデータ連動する場合
- 抽出側DBがPDMII E2の場合のマッピングキーは,更新情報定義で指定します。更新情報定義の指定については,「5.11 更新情報定義」を参照してください。
- 反映側Datareplicatorの反映情報キューファイルには,抽出側DBから転送されたSAMファイルの内容が格納されます。
(6) 抽出側DBがTMS-4V/SPの場合のマッピングキー
- 抽出側DBがTMS-4V/SPの場合のマッピングキーの指定方法については,マニュアル「VOS3 XDMデータ連動機能 XDM/DS 解説・定義」を参照してください。
- 反映側Datareplicatorには,INSERT,UPDATE,及びDELETE時に操作したすべての行のマッピングキーに対応するデータが送信されます。
(7) 抽出側DBがRDB1 E2の場合のマッピングキー
- 抽出側DBがRDB1 E2の場合のマッピングキーは,RDB1 E2の更新情報抽出機能で生成されます。
- 反映側Datareplicatorの反映情報キューファイルには,抽出側DBから転送されたSAMファイルの内容が格納されます。
(8) SMALLFLT,FLOAT型の抽出列について
マッピングキーがSMALLFLT,FLOATの概数型の場合,抽出システム別でデータ形式が異なります。さらに,概数型はSQL実行時にSQLCODE 100(条件に合う行がありません)になる可能性があります。FLOAT,SMALLFLT型の列はマッピングキーに指定しないでください。