HiRDBのインナレプリカ機能を使ったRDエリアも,Datareplicatorでデータ連動できます。
インナレプリカ機能では,オリジナルRDエリアとレプリカRDエリアのどちらの更新でもシステムログファイルに更新ログが出力されます。この更新ログから,抽出対象表IDに該当する更新ログをDatareplicatorが抽出します。
反映側DBがインナレプリカ機能を使っているときは,データ連動対象のカレントRDエリア(オリジナルRDエリア又はレプリカRDエリア)又は特定世代のデータベースへ反映できます。ただし,表ごとに反映先を切り替えることはできません。特定世代のデータベースへ反映する場合は,HiRDBの環境変数PDDBACCSで指定してください。
インナレプリカ機能を使ったRDエリアのデータ連動を次の図に示します。
図3-19 インナレプリカ機能を使ったRDエリアのデータ連動
更新ログの抽出方法は,「5.3 抽出環境定義」のextract_levelオペランドに指定します。extract_levelオペランドの指定値と抽出する更新ログの関係は次のとおりです。
インナレプリカの運用に従って,次に示す指針でextract_levelオペランドを指定してください。
インナレプリカの運用 | extract_levelオペランドの指定値 |
---|---|
常にカレントRDエリアがマスタ(抽出対象)になる運用 | extract_level=current_genを指定 |
カレントRDエリア以外がマスタ(抽出対象)になる状態がある運用 | ディスクの切り離し時にextract_level=all_genを指定※ |
extract_levelオペランドを指定する指針を次に示します。