反映処理の開始方式を設計します。反映処理の開始方式には,同時開始と遅延開始があります。反映処理の開始方式と開始タイミングの関係を次の図に示します。
図4-43 反映処理の開始方式と開始タイミングの関係
反映側Datareplicatorを起動すると同時に反映処理を開始します。同時開始とすると,更新情報を受信した順に逐次,反映できます。
反映側Datareplicatorの起動時には,受信処理だけを開始し,任意のタイミングで反映処理を開始(遅延開始)します。反映処理を開始する前に,定義の変更,反映側DBのメンテナンスなどをする場合に使います。
遅延開始としても受信処理は開始されているため,抽出側システムから送信された更新情報は反映情報キューファイルに格納されます。
遅延開始での開始方式には次の三つがあります。
ユーザが指定した時間間隔後に反映処理を自動的に開始する方式です。指定する時間は,反映側Datareplicatorの起動時からの時間です。
コマンドを実行してから反映処理を開始する方式です。この方式で,反映側システムから反映処理の動作を制御できます。
抽出側システムから送信されたイベントを検知した時点で,反映処理を開始する方式です。この方式で,抽出側システムから,反映処理の動作を制御できます。