反映情報編集UOCの関数の中では,シグナルの操作をしないでください。
反映側Datareplicator又はほかのシステムと同じ共用メモリを使わないでください。
hds_uedit()で「COMMIT」を渡し,その戻り値が0又は4の場合,1個の同期点が完結されたものとみなされます。障害が発生して反映情報編集UOCのプロセスがアボートした場合,再開始のポイントは,前回の同期点の次から再実行されます。反映情報編集UOCの関数の中では,「COMMIT」が渡された場合に同期点処理をするとともに,途中で異常終了して再開始された場合に二重処理が発生しないように考慮した作りをしておく必要があります。
データベースにアクセスするUOCでは,編集終了関数hds_uend()でインタフェースブロック(UINTERFACE_BLK)の終了情報フラグ(stopinf)を参照してください。その終了情報が強制終了の場合は,データベースシステムに対してROLLBACKを実行した後にDISCONNECTするようにUOCを作成してください。この場合,ROLLBACKしないでDISCONNECTすると,強制停止までの更新がDISCONNECTの自動コミットによってコミットされます。そのため,次回のDatareplicator再開始時に,データベースに矛盾が起こってUOCがSQLエラーになります。
反映情報編集UOCを新規に作成する場合は,ここで示す注意事項に従って,反映情報編集UOCを作成してください。
既存の反映情報編集UOCを使用する場合は,反映情報編集UOCの実行形式ファイルを再度リンケージしてください。その場合,既存の反映情報編集UOCがここで示す注意事項に反していないことを確認してください。リンケージ方法については「8.1 反映情報編集UOC」を参照してください。なお,リンケージを行わなかった場合は,監査証跡が取得されます。
表8-22 反映情報編集UOCファイルの所有者及びアクセス権
所有者,アクセス権 | 設定する情報 | |
---|---|---|
所有者 | ユーザID | HiRDB Datareplicator管理者 |
グループID | HiRDB管理者のグループID | |
アクセス権 | 所有者 | r-x(read権限及び実行権限) |
グループ | ---(アクセス不可) | |
そのほか | ---(アクセス不可) |
ファイルの書き込み権限がないため,反映情報編集UOCの実行形式ファイルを再作成する場合は,既存の実行形式ファイルを削除してから,新しい実行形式ファイルを再作成してください。
反映情報編集UOCに,参照制約が定義されている表は指定できません。
拡張SYSLOG機能を使用する場合,「8.1.2 反映情報編集UOCの作成手順(UNIX)」に記載されているリンケージ方法で再度リンケージをしてください。
リンケージしなかった場合,反映情報編集UOCで出力されるsyslogfileは,拡張SYSLOG機能の対象となりません。
HP-UX(IPF)版で,64ビットの反映情報編集UOCだけを使用し32ビットの反映情報編集UOCを使用しない場合は,環境変数HDS_SHM_MODEに「64」を指定してください。この指定をしないと,共用メモリの確保時にメモリ不足が発生することがあります。