反映側システムのエラーの原因と対処方法を次の表に示します。なお,障害が発生して抽出側DBと反映側DBの不整合が発生した場合は,抽出側Datareplicator及び反映側Datareplicatorを初期化する必要があります。初期化手順の詳細については,「9.4 障害回復時の初期化手順」を参照してください。
表9-3 エラーの原因と対処方法
エラーの原因の種類 | エラーの対処方法 | |
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メモリ不足(ローカルメモリ) |
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メモリ不足(共用メモリ) |
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ファイルディスクリプタ不足 |
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ソケット確立不可 | システムコールからの詳細コードを基にエラーの原因を取り除いてください。 | |
ポートチェックエラー | 詳細コードを基にエラーの発生原因を取り除いてください。 | |
通信回線切断 | 通信回線を再接続し,抽出側システムを再起動してください。 | |
データ受信シーケンスエラー | 抽出側システムの保守員に連絡してください。 | |
ファイル容量不足 | 反映情報キューファイル | 反映情報キューファイルに格納されているすべての更新情報が反映されているかどうかを,hdsstateコマンドで確認してください(COMMUNICATION INFORMATIONのwrite positionとREFLECTION INFORMATIONのread positionが同じになっていれば,すべての更新情報が反映されています)。 すべての更新情報が反映されている状態でも,まだKFRB00005-E(キューファイル容量不足)になるときは,hdsstop -t immediate 又はforceコマンドを実行して反映側Datareplicatorを終了してください。その後,ファイル数を増やすか又は容量を拡張してから,hdsstart -iコマンドで再起動してください。このとき,抽出側Datareplicatorは自動的に再送信するので,特に操作は不要です。 |
反映ステータスファイル | 反映情報キューファイルに格納されているすべての更新情報を反映し終わってから,hdsstopコマンドで反映側Datareplicatorを終了してください。その後,ファイルの容量を拡張してから,hdsstart -iコマンドで再起動してください。 | |
更新情報不正 | 保守員に連絡してください。 | |
定義情報不正 | 抽出側システム又は反映側Datareplicatorの定義を修正してください。 | |
媒体不正 | 反映情報キューファイル | エラー対処後,抽出側と反映側の両方のデータ連動の環境を同期を取って初期化し,抽出側DBを基に反映側DBを再作成してください。 |
反映ステータスファイル | ||
反映マスタステータスファイル | ||
SQLエラー | SQLCODEを基にエラーの原因を取り除いてください。 | |
更新情報入力コマンド処理中のエラー |
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内部矛盾 | 保守員に連絡してください。 | |
マシン電源切断 | マシンを再起動してください。 | |
バスエラー | 保守員に連絡してください。 | |
不正シグナル受信(sigkill) |
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XID=aaaaaaaabbccdddd,eeeeeeeeffgghhhh
表示内容 | ユーザが取る処置 | ||
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PROGRAM | B-SVID | STATUS | |
hdssqle以外 | - | - | Datareplicator以外のトランザクションのため,トランザクション発生元のプログラムの指示に従ってトランザクションを決着します。 |
hdssqle | **...* | - | **...*が表示されているTRNGIDを持つトランザクションは,すべて反映側Datareplicatorの再起動時に自動的に決着されるため,対策は不要です。 |
**...* 以外 | FORGETTING(?,w) ?:任意の文字を示す | このTRNGIDを持つトランザクションは,pdfgtコマンドでトランザクションを決着させます。 | |
FORGETTING(?,w) 以外 | このTRNGIDを持つトランザクションのXIDを,エラー情報ファイルに出力されているKFRB3072-EメッセージのXIDと比較して,次のどちらかの処置を実行します。
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