hdestop(抽出側Datareplicatorの終了)
機能
抽出側Datareplicatorを強制終了モードで終了します。正常終了モードで終了する場合には,抽出システム定義のsynctermオペランドにtrueを設定します。
形式
hdestop 〔 -t sendterm 〕 〔 -e 〕 〔 -s〔 送信先識別子〔{{,送信先識別子 }}…〕〕〕 〔 -w 〕
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オプション
- -t sendterm
送信処理を停止する場合に,強制的に処理を打ち切って停止するときに指定します。このオプションは,送信処理が稼働中で,かつ稼働中の送信処理の停止を指示するオプション指定の場合(-e 及び -sオプションのどちらの指定もないとき,又は-sオプションの指定があるとき)にだけ有効になります。
-tオプションを省略すると,抽出側Datareplicatorは,送信間隔中に抽出情報キューファイルから読み込んだ更新情報を送信し終わってから,送信処理を停止します。
- -e
HiRDBシステムログファイルからの更新情報の抽出処理だけを停止するときに指定します。
- -s〔 送信先識別子〔{{,送信先識別子 }}…〕〕
送信先への送信処理だけを停止するときに指定します。
- 送信先識別子
特定の送信先識別子の送信処理だけを停止するときに,抽出システム定義で指定した送信先識別子を指定します。複数の送信先識別子を指定する場合には,送信先識別子と送信先識別子の間に,空白を入力しないでください。送信先識別子に**を指定した場合は,引数不正エラーとなります。
送信先識別子を省略すると,すべての送信先識別子への送信処理が終了します。
- -w
抽出側Datareplicatorのマスタプロセスが停止するまで待った後で,hdestopコマンドの処理を終了するときに指定します。
計画系切り替えで使用するDatareplicator停止シェルを使用するときのようにDatareplicator本体が完全に停止するのを待ってコマンドを終了させる必要がある場合に,このオプションを指定してください。
-wオプションなしのときは,hdestopコマンドはマスタプロセスに停止要求を送信完了すると終了します(マスタプロセスはコマンドと非同期に終了します)。
-wオプションありのときは,hdestopコマンドはマスタプロセスに停止要求を送信完了後,マスタプロセスの終了まで待ってから終了します(コマンド終了時には,マスタプロセスも終了しています)。
hdestopコマンドにオプションを複数付けるときに使える組み合わせを次に示します。
hdestopコマンド のオプション | -t | -e | -s | -w |
---|
-t | × | ○ | ○ | ○ |
-e | ○ | × | ○ | × |
-s | ○ | ○ | × | × |
-w | ○ | × | × | × |
- (凡例)
- ○:オプションを組み合わせて実行できます。
- ×:オプションを組み合わせて実行できません(エラーメッセージが出力されます)。
規則
注意
- 既に停止状態の抽出処理又は送信処理に対して停止要求があった場合,停止処理は実行されないで,稼働中の抽出処理又は送信処理に対してだけ停止処理が実行されます。なお,この場合hdestopコマンドは正常終了することとします(ただし,既に停止状態であった内容をエラー情報ファイルに出力します)。
- 抽出処理又は送信処理の個別停止を繰り返し実行した結果,すべての抽出処理及び送信処理が停止した場合は,抽出側Datareplicatorを停止します。
- 抽出システム定義のsendcontrolオペランドでsendmstを指定して,特定の送信先だけの個別停止をした場合,hdestopコマンドの受け付け時点で対象外の送信先に対する送信間隔が打ち切られ,送信処理を開始します。
- 抽出システム定義のnodecontrolオペランドでのserver指定時,抽出ノードマスタプロセスが稼働中でかつ抽出マスタプロセスが停止中の場合,hdestopコマンドはKFRB04411-Eメッセージを出力しエラー終了します。稼働中の抽出ノードマスタプロセスは停止しません。