2.8.2 反映側Datareplicatorの環境変数

反映側Datareplicatorの環境変数の設定内容を次の表に示します。

表2-18 反映側Datareplicatorの環境変数の設定方法

環境変数設定内容
PATH反映側Datareplicatorのコマンドライブラリの名称を指定します。1
TZ反映側Datareplicatorのメッセージ出力時のタイムゾーンを指定します。HiRDBのシステム定義に指定した内容と合わせてください。
PDDIR2反映側HiRDBの運用ディレクトリを指定します。
PDNAMEPORT2反映側HiRDBのポート番号を指定します。
PDHOST2反映側HiRDBのホスト名を指定します。
HDSPATH反映側Datareplicatorの運用ディレクトリを指定します。このディレクトリ下に反映側Datareplicatorの定義ファイル,ステータスファイル,エラー情報ファイルを作成します。さらに,このディレクトリは反映側Datareplicatorのコアファイル(プロセス全体のダンプファイル)の出力先になります。
なお,Windowsの場合は運用ディレクトリ名に丸括弧を使用できます。
注意
抽出側Datareplicatorと反映側Datareplicatorが同じマシン上にある場合は,環境変数HDEPATHとHDSPATHとで同じディレクトリを指定しないでください。
HDS_MST_STDCLOSE反映側Datareplicatorで,標準入力,標準出力,及び標準エラー出力をクローズするかどうかを指定します。
この環境変数を省略又は「TRUE」を指定:
反映側Datareplicatorで,標準入力,標準出力,及び標準エラー出力をクローズします。
「FALSE」を指定:
反映側Datareplicatorで,標準入力,標準出力,及び標準エラー出力をクローズしません。
「FALSE」を指定した場合,反映情報編集UOCで標準入力,標準出力,及び標準エラー出力を使用できます。
この環境変数を設定しないまま反映情報編集UOCで標準入力,標準出力,又は標準エラー出力を使用した場合,反映が正常に実行されないおそれがあります。反映情報編集UOCで標準入力,標準出力,又は標準エラー出力を使用する場合は,必ずこの環境変数に「FALSE」を設定してください。
HDS_RFI_ELANG3hdsrefinfmコマンドを実行する際の抽出側システムの文字コードを指定します。
指定されていない場合は,反映ステータスファイルを基に自動判別します。ただし,反映側の初期化直後に定義情報を表示する場合は,自動判別できません。自動判別できない場合は,ja_JP.SJISを仮定します。
HDS_RFI_PLANG3hdsrefinfmコマンドを実行する際の反映側システムの文字コードを指定します。
指定されていない場合は,ja_JP.SJISを仮定します。
HDSCLTWAITTIMEHiRDBのクライアント環境定義PDCWAITTIME(クライアントの最大待ち時間)とPDSWAITTIME(サーバの最大待ち時間)※4の設定値を,反映側Datareplicatorで有効にするかどうかを指定します。
この環境変数の指定は任意のため,指定する必要がない場合は省略することをお勧めします。
「USER」を指定:
HiRDBのクライアント環境定義の値を有効にします。
「REPL」を指定:
HiRDBのクライアント環境定義の値を無効にして,次の値を設定します。
  • PDCWAITTIME
    0(応答があるまで待ち続ける)を設定します。
  • PDSWAITTIME
    反映システム定義commit_wait_timeオペランドの値※5+600(秒)を設定します。
    反映トランザクション同期機能を使用している場合は,反映システム定義syncwait_limit_timeオペランドの値+600(秒)を設定します。
    なお,設定値が65,535を超える場合は65,535が設定されます。
この環境変数を省略した場合
反映情報編集UOCを実行するときは「USER」の指定値が仮定され,反映SQLプロセスを実行するときは「REPL」の指定値が仮定されます。
「USER」を指定する場合
HiRDBのクライアント環境定義PDCWAITTIMEとPDSWAITTIMEには,次のオペランドの指定値より大きな値を設定してください。
  • PDCWAITTIME
    HiRDBのpd_lck_wait_timeoutオペランド
  • PDSWAITTIME
    反映システム定義のcommit_wait_timeオペランド及びsyncwait_limit_timeオペランド
PDCWAITTIMEとPDSWAITTIMEに設定した値が小さいと,HiRDBの監視時間を超えてしまうことがあります。この場合,反映側DatareplicatorのプロセスはSQLエラーを検知して異常終了します。
注※1
コマンドライブラリの名称は,インストール時に設定されます。詳細については,「2.6.4 インストール時に登録される内容」を参照してください。
注※2
反映側HiRDBの環境変数です。環境変数の設定内容については,マニュアル「HiRDB Version 9 システム導入・設計ガイド」を参照してください。
注※3
HDS_RFI_ELANG,及びHDS_RFI_PLANGの指定値を次に示します。
環境変数文字コード
JIS8/シフトJISEUCUnicode(UTF-8)EBCDIC/KEIS
EBCDIK/KEIS
HDS_RFI_ELANGja_JP.SJISja_JP.UJISja_JP.UTF8EBCDIK
HDS_RFI_PLANGja_JP.SJISja_JP.UJISja_JP.UTF8
(凡例)
-:該当しません。
注※4
HiRDBのクライアント環境定義PDSWATCHTIMEは対象外です。HiRDBのクライアント環境定義に指定した値が常に有効となります。
注※5
反映環境定義のcommit_wait_timeオペランドを指定している場合は,反映環境定義に指定した値が有効になります。