反映トランザクション同期機能使用時の注意事項について説明します。
反映トランザクション同期機能では,反映情報編集UOCは使用できません。
同期反映グループを構成するデータ連動識別子ごとの部分初期化はできません。同期反映グループを構成するデータ連動識別子の部分初期化を実行した場合,KFRB04344-Eメッセージが出力されて,初期化処理を中断します。ただし,次のどちらかの条件に該当する場合は,同期反映グループ全体を初期化します。
例えば,次の場合,KFRB04344-Eメッセージは出力されません。反映側Datareplicatorの初期化として動作します。
hdsstart -i -D 003
dsid001 = **
dsid002 = **
dsid003 = c1
dsid004 = **
dsid005 = **
syncgroup001 = Grp001,c1
反映トランザクション同期機能の処理中に,各バックエンドサーバの同期イベントがそろわないと,トランザクションが長大化して,反映側HiRDBでリソースが不足する可能性があります。また,長大なトランザクションが最終的に決着できないでロールバックする場合,多量のロールバックログを出力します。
このような問題を回避するために,反映側HiRDBの排他制御用プールサイズ,及びシステムログファイルサイズを超えないように,反映システム定義のsyncwait_limit_tran_countオペランドで同期待ち限界トランザクション数を見積もってください。
抽出側HiRDBがパラレルサーバで,サーバ間横分割していない表の場合は,PURGE TABLEを実行してもデータ連動ができます。
抽出定義を変更するためには,反映側Datareplicatorを初期化する必要があります。反映側Datareplicatorの初期化手順は,「6.8.4 反映トランザクション同期機能を使用している場合の構成変更」を参照してください。
反映側Datareplicatorを初期化しないで抽出定義を変更すると,反映側Datareplicatorの実行中にKFRB03317-Eメッセージが出力されて,エラーになります。エラーを回避するためには,同期反映グループを解除して再起動する必要があります。
反映側Datareplicatorの環境変数HDSCLTWAITTIMEに「USER」を指定した場合,HiRDBのクライアント環境定義PDSWAITTIME,及びPDSWATCHTIMEには0を指定してください。0以外を指定した場合,反映SQLプロセスが接続タイムアウトとなることがあります。