抽出処理の運用方法について説明します。
抽出側Datareplicatorの起動と同時に,抽出と送信を開始します。抽出側Datareplicatorを同時開始する場合の運用例を図6-5に,同時開始の場合の運用手順と抽出側Datareplicatorの動作を表6-1に示します。
図6-5 抽出側Datareplicatorの同時開始の運用例
注 図中の1,2は,次の表の操作に対応しています。
表6-1 運用手順と抽出側Datareplicatorの動作(同時開始)
順序 | 運用手順 | 抽出側Datareplicatorの動作 |
---|---|---|
1 | hdestartコマンドを実行します(初期起動時はhdestartコマンドを実行する前に,hdestart -iコマンドとhdeprepコマンドを実行します)。 | 抽出側Datareplicatorが起動して,抽出側HiRDBのシステムログファイルからの更新情報の抽出,及び反映側システムへの更新情報の送信を開始します。 |
2 | - |
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抽出側Datareplicatorの起動時には抽出だけを開始し,hdestart -sコマンドによって送信の開始が要求された時点で,送信を開始します。
送信遅延開始するには,次のように操作します。
抽出側Datareplicatorを送信遅延開始する場合の運用例を図6-6に,送信遅延開始の場合の運用手順と抽出側Datareplicatorの動作を表6-2に示します。
図6-6 抽出側Datareplicatorの送信遅延開始の運用例
注 図中の1~3は,次の表の操作に対応しています。
表6-2 運用手順と抽出側Datareplicatorの動作(送信遅延開始)
順序 | 運用手順 | 抽出側Datareplicatorの動作 |
---|---|---|
1 | hdestart -eコマンドを実行します。 | 抽出側Datareplicatorが起動して,抽出側HiRDBのシステムログファイルからの更新情報の抽出だけを開始します。 |
2 | 抽出プロセスが,抽出側HiRDBの正常終了を検知する前に,hdestart -sコマンドを実行します。 抽出プロセスが抽出側HiRDBの正常終了を検知するまでに送信プロセスを起動していない場合,抽出情報キューファイル内の更新情報は反映側システムに送信されません。 | 反映側システムへの更新情報の送信を開始します。 |
3 | - |
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抽出側Datareplicatorの起動時には送信だけを開始し,hdestart -eコマンドによって抽出の開始が要求された時点で,抽出を開始します。
抽出遅延開始するには,次のように操作します。
抽出側Datareplicatorを抽出遅延開始する場合の運用例を図6-7に,抽出遅延開始の場合の運用手順と抽出側Datareplicatorの動作を表6-3に示します。
図6-7 抽出側Datareplicatorの抽出遅延開始の運用例
注 図中の1~3は,次の表の操作に対応しています。
表6-3 運用手順と抽出側Datareplicatorの動作(抽出遅延開始)
順序 | 運用手順 | 抽出側Datareplicatorの動作 |
---|---|---|
1 | hdestart -sコマンドを実行します。 | 抽出側Datareplicatorが起動して,反映側システムへの更新情報の送信だけを開始します。 |
2 | hdestart -eコマンドを実行します。 | 抽出側HiRDBのシステムログファイルからの更新情報の抽出を開始します。 |
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エラー停止中の一部の送信処理だけを再開始するには,次のように操作します。
送信先を追加するには,いったんデータ連動を停止して,抽出側又は反映側Datareplicator定義を変更します。定義を変更した送信先は初期化が必要ですが,部分初期化を実行することもできます。
送信先を追加する手順については,「6.5.6 抽出側HiRDBの運用手順」を参照してください。