3.4.3 情報取得

SNMPプロトコルを使って,JP1/Cm2/Network Node Managerで各マシン上のDatareplicatorの情報を取得できます。

JP1/Cm2/Network Node Managerは一定時間ごとに各マシンのデータを取得して蓄積します。蓄積するデータが数値データのときはグラフ化できるため,抽出件数/反映件数の推移を時系列に把握できます。さらに,監視している値が一定値になると警告を出すイベントも設定できます。これらの情報を基にDatareplicatorの状態を自動的に監視して,Datareplicatorが停止したときに警告できます。JP1/Cm2/Network Node Managerの操作については,マニュアル「JP1 Version 8 JP1/Cm2/Network Node Manager ネットワーク管理ガイド」を参照してください。

MIBファイルについて
情報取得をするときは,監視マシンと監視対象マシンのDatareplicatorの両方にMIBファイルが必要です。DatareplicatorのMIBファイル(ファイル名:hdsMIB)を監視マシンにコピーして,JP1/Cm2/Network Node ManagerでMIBのロードを実行してください。DatareplicatorのMIBファイルは,編集しないでください。
MIBファイルについては,「3.4.9 MIBファイル」を参照してください。
<この項の構成>
(1) 情報取得の仕組み

(1) 情報取得の仕組み

JP1/Cm2/Network Node ManagerはMIBファイルを参照して,オブジェクトIDとGET/GETNEXT/SET要求を,監視対象マシンのSNMPエージェントに発行します。監視対象マシンのSNMPエージェントはMIBファイルを参照して取得した情報をJP1/Cm2/Network Node Managerに返します。

HiRDBパラレルサーバ構成で複数のDatareplicatorの情報を取得するときは,取得する情報はマシン単位の情報になります。

JP1/Cm2を使った情報取得の概要を次の図に示します。

図3-29 JP1/Cm2を使った情報取得の概要

[図データ]

注※1
JP1/Cm2/Network Node Managerを示します。
注※2
JP1/Cm2のSNMPエージェントを示します。
注※3
UNIX版の場合:JP1/Cm2のSNMPエージェント
Windows版の場合:DatareplicatorのSNMPエージェント
説明
  1. 監視マシンのJP1/Cm2/Network Node ManagerがDatareplicatorのMIBファイル(hdsMIB)を参照して,オブジェクトIDとGET/GETNEXT/SET要求コードを監視対象マシンのSNMPエージェントに渡します。
  2. 監視対象マシンのSNMPエージェントは,DatareplicatorのMIBファイル(hdsMIB)を参照して,Datareplicatorの情報を収集します。その後,収集した情報を監視マシンのSNMPエージェントに渡します。
  3. 監視マシンのSNMPエージェントは,情報をJP1/Cm2/Network Node Managerに渡します。