HiRDB データ連動機能 HiRDB Datareplicator Version 8
抽出情報キューファイル回復機能を使った回復手順を次の図に示します。
図9-11 抽出情報キューファイル回復機能を使った回復手順
回復手順の詳細について,次の表に示します。
表9-15 抽出情報キューファイル回復機能を使った回復手順の詳細
| 項目 | 対象 | 操作内容とコマンド実行例 | 確認内容 |
|---|---|---|---|
| 手順1: 現象の把握※1 |
障害回復対象のサーバ | 障害の要因を特定します。抽出情報キューファイルにだけ障害が発生している場合は,これ以降の手順に従って回復します。 | − |
| 手順2: 抽出側Datareplicatorを停止 |
マネージャノード | 抽出側Datareplicatorを停止します。
|
− |
| 手順3: 抽出サーバステータスファイルのバックアップを取得 |
障害回復対象のサーバ | 抽出サーバステータスファイルのバックアップを取得します。
|
− |
| 手順−: 回復に失敗し,再度回復する場合 |
障害回復対象のサーバ | 抽出サーバステータスファイルをバックアップから回復します。
|
− |
| 手順4: 障害要因を排除 |
障害回復対象のサーバ | 抽出情報キューファイルの障害の要因を取り除きます。 | − |
| 手順5: 抽出情報キューファイル回復機能を使った回復処理 |
マネージャノード | 抽出情報キューファイルを回復します。
|
回復を開始したときに出力されるKFRB05034-Iメッセージと,回復を完了したときに出力されるKFRB05035-Iメッセージの,回復対象ファイルの範囲が同じことを確認してください。 hdestateコマンドで抽出側Datareplicatorが終了状態になるまで監視します※2。又は,マネージャノードの抽出マスタエラー情報ファイルに,抽出側Datareplicatorを終了するメッセージ(KFRB00510-I)が出力されているか確認します。抽出側Datareplicatorの終了後は,エラー情報ファイルにエラーが出力されていないことを確認してください。 |
| 手順6: 抽出側Datareplicatorを再開始 |
マネージャノード | 抽出側Datareplicatorを再開始します。
|
− |
障害が発生する前に抽出処理が完了していて,反映側Datareplicatorに送信していない更新情報がある場合に,抽出情報キューファイルを回復します。
抽出情報キューファイルの回復では,抽出サーバステータスファイルの情報を基に,障害が発生する前に抽出処理が完了していた更新情報をシステムログファイルから抽出して,抽出情報キューファイルに格納します。
抽出情報キューファイルを回復した後,抽出側Datareplicatorを再開始します。抽出側Datareplicatorを再開始すると,抽出情報キューファイル回復機能によって再抽出した更新情報が反映側Datareplicatorに送信されます。また,障害が発生した後の更新情報については,抽出処理の続きを実行します。
障害が発生する前に反映側Datareplicatorに更新情報をすべて送信していた抽出情報キューファイルは,初期化された状態から抽出処理を再開します。
抽出情報キューファイルの回復中に障害が発生した場合は,抽出サーバステータスファイルをバックアップから回復して,「9.1.2 エラーの対処方法」を参照して障害の要因を取り除いてください。障害の要因を取り除いた後,抽出情報キューファイル回復機能を再度実行してください。
ただし,次のファイルに障害が発生した場合は,抽出情報キューファイル回復機能は使用できなくなります。データ連動回復機能を使用して回復してください。
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