スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 セキュリティガイド
実行者 HiRDB管理者
HiRDBのセキュリティを強化するために,表7-1に示すHiRDBシステム定義のオペランドを指定してください。
表7-1 セキュリティを強化するために指定するオペランド
| オペランド | 指定する理由 | 参照個所 |
|---|---|---|
| pd_connect_errmsg_hide = Y | ユーザ認証エラーが発生したときのメッセージに,認可識別子に関する情報を出力しないようにするため。 | (1) |
| pd_security_host_group | セキュリティ上のリスクを軽減するため。 | (2) |
ユーザ認証エラーが発生したときの出力メッセージに,認可識別子に関する情報を出力しないようにするため,このオペランドにはYを指定してください。
セキュリティレベルの高いシステムを構成する場合,HiRDBサーバ構成で使用するホストを明確に定義し,セキュリティに影響するHiRDBの操作(ユティリティや関連プログラムプロダクトが定義したホスト以外からの操作)を制限するものです。
set pd_security_host_group = ホスト名〔,ホスト名…〕
このオペランドには,HiRDBサーバを構成するネットワークで使用している全ホスト名を指定してください。このオペランドを指定することで,セキュリティ上のリスクを軽減できます。ホスト名は,IPアドレスまたはFQDNでも指定できます。
このオペランドは,システム共通定義で指定します。また,オペランドの指定値は,強制終了,異常終了,および計画停止後でも変更できます。
pd_security_host_groupオペランドの指定例を図7-1および図7-2に示します。
図7-1 pd_security_host_groupオペランドの指定例(HiRDB/シングルサーバの場合)
図7-2 pd_security_host_groupオペランドの指定例(HiRDB/パラレルサーバの場合)
| KFPA19518-E |
| Unable to access from host aa....aa (A) |
ホストaa....aaからアクセスできません。
aa....aa:アクセスしたホストのIPアドレス
(S) このSQLを無視します。
[対策] 関連プログラムプロダクトまたはユティリティを実行するホストが,システム共通定義のpd_security_host_groupオペランドに追加する必要があるかどうかを判断してください。必要に応じてpd_security_host_groupオペランドにホスト名を追加し,HiRDBを再開始してください。
| KFPS04693-E |
| Host name specified in pd_security_host_group definition invalid, reason code=aa....aa, hostname=bb....bb (E+L) |
システム共通定義のpd_security_host_groupオペランドに指定したホスト名に誤りがあります。
aa....aa:理由コード
bb....bb:誤りがあったホスト名
(S) システム共通定義のpd_security_host_groupオペランドの解析処理がすべて終了したあと,HiRDBの開始処理を終了します。
[対策] 理由コードに従って対策し,再度HiRDBを開始してください。
pd_security_host_groupオペランドを指定する場合,ユニットコントローラが使用する共用メモリの計算式に次の値を加算してください。
272×a
a:pd_security_host_groupオペランドに指定したホストに対応するIPアドレスの数(pd_security_host_groupオペランドを指定していない場合は0)
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