スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 セキュリティガイド
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5.5 HiRDBの環境設定を行う
実行者 HiRDB管理者
HiRDB管理者は次に示すどれかの方法でHiRDBの環境設定を行ってください。
- 簡易セットアップツールを使用する方法
- システムジェネレータを使用する方法
- コマンドを使用する方法
各環境設定方法のメリット,デメリットについては,マニュアル「HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド」の「HiRDBの環境設定の概要」を参照してください。
- 参考
- ISO/IEC 15408の評価は,システムジェネレータを使用する方法で行われました。
- <この節の構成>
- (1) 簡易セットアップツールを使用する場合
- (2) システムジェネレータを使用する場合
- (3) コマンドを使用する場合
簡易セットアップツールを使用した環境設定については,マニュアル「HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド」の「簡易セットアップツールによる環境設定」を参照してください。
- 注意
- HiRDBサーバ用のマシンとは別に,簡易セットアップツール実行用のマシンを準備する必要があります。簡易セットアップツール実行用のマシンはセキュアエリア内に設置して管理するようにしてください。このマシンをセキュアエリア外に設置すると,管理者以外の人間にHiRDBが不正利用されるリスクが高くなります。
- 簡易セットアップツールを実行すると,HiRDB管理者用の認可識別子とパスワードが次のように設定されます。
・認可識別子:OSアカウントのユーザ名
・パスワード:OSアカウントのパスワード
パスワードがOSアカウントのパスワードと同じになるため,定義系SQLのGRANTでパスワードを変更してください。
なお,ここで設定されたHiRDB管理者用の認可識別子は変更できません。
システムジェネレータを使用した環境設定については,マニュアル「HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド」の「システムジェネレータによる環境設定」を参照してください。
- 注意
- システムジェネレータを実行すると,HiRDB管理者用の認可識別子とパスワードが次のように設定されます。
認可識別子:OSアカウントのユーザ名(root権限がある場合はroot)
パスワード:OSアカウントのユーザ名(root権限がある場合はroot)
パスワードが認可識別子と同じになるため,定義系SQLのGRANTでパスワードを変更してください。なお,ここで設定されたHiRDB管理者用の認可識別子は変更できません。
- HiRDB/パラレルサーバでシステムジェネレータを実行する場合,HiRDB/パラレルサーバを構成するマシンのネットワークの設定が終わったあとに実行してください。また,システムジェネレータはシステムマネジャを定義するマシンで実行してください。
- HiRDB/パラレルサーバの場合,LAN1に接続したホストをシステムジェネレータで指定する必要があります。そのため,HiRDBクライアントを接続するネットワーク(LAN2)は,HiRDBサーバでの2枚目のLANカードを使用するように,あらかじめネットワークの設計を行ってください。また,二つのネットワークを有効に利用するためには,マルチコネクションアドレス機能を使用する必要があります。マルチコネクションアドレス機能については,マニュアル「HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド」を参照してください。マルチコネクションアドレス機能を使用する場合,システム定義のpdstartオペランドで-mオプションを指定しますが,このオプションにLAN2に接続するHiRDBサーバのホストを指定します。
(3) コマンドを使用する場合
コマンドを使用した環境設定については,マニュアル「HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド」の「コマンドによる環境設定」を参照してください。
- 注意
- データベース初期設定ユティリティを実行するときに,-uオプションでHiRDB管理者用の認可識別子を,-pオプションでパスワードを設定してください。このオプションを指定しないと,HiRDB管理者用の認可識別子とパスワードが次のように設定されます。
- 認可識別子:OSアカウントのユーザ名(root権限がある場合はroot)
- パスワード:OSアカウントのユーザ名(root権限がある場合はroot)
- この場合,パスワードが認可識別子と同じになるため,定義系SQLのGRANTでパスワードを変更してください。
- なお,ここで設定されたHiRDB管理者用の認可識別子は変更できません。
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