| エラーコード |
内容 |
対策 |
| -1511 |
パス名の指定が不正です。
- パス名に使用できない文字を指定しています。
- パス名の長さが制限(167文字)を超えました。
- HiRDBファイルシステム領域名の長さが制限(165文字)を超えました。
- HiRDBファイル名の長さが制限(30文字)を超えました。
|
制御文,コマンドライン,及びシステム定義ファイルに指定したパス名を見直してください。
HiRDBが自動的にHiRDBファイルを生成する機能では,HiRDBファイルシステム領域名の長さによってはパス長が制限を超える場合があります。それぞれの制限に従ったHiRDBファイルシステム領域を指定してください。
- 作業表用ファイル(サーバ定義pdworkオペランド):最大141文字
- プラグインインデクス遅延一括更新(サーバ定義pd_plugin_ixmk_dirオペランド):最大136文字
問題がない場合は保守員に連絡してください。 |
| -1514 |
セクタ長の指定が不正です。
- セクタ長を指定して作成したHiRDBファイルシステム領域には対応していません。
- RDエリアのページ長がHiRDBファイルシステム領域のセクタ長の整数倍になっていません。
|
- セクタ長を指定しないで作成したHiRDBファイルシステム領域を使用してください。
- RDエリアのページ長を見直してください。
どちらにも該当しない場合は保守員に連絡してください。 |
| -1532 |
- 通常ファイル,又はキャラクタ型スペシャルファイル(Windows版の場合はダイレクトディスクアクセス)以外のファイルを指定しました。
- HiRDBファイルシステム領域がありません。
|
- 制御文,コマンドライン,及びシステム定義ファイルに指定したパス名を間違えていないかどうか見直してください。
- 通常ファイル,又はキャラクタ型スペシャルファイル(Windows版の場合はダイレクトディスクアクセス)以外はHiRDBファイルシステム領域として使用できません。
- メッセージに表示されたHiRDBファイルシステム領域が削除されていないか,シンボリックリンクが切れていないか確認してください。
|
| -1534 |
排他エラーです。 |
- メッセージに出力されたHiRDBファイルシステム領域,又はHiRDBファイルに対してpdfls -Lコマンドを実行し,排他制御中のプロセスを調査してください。排他制御中のプロセスを特定できた場合,そのプロセスの終了を待って実行してください。排他制御中のプロセスが特定できなかった場合,時間をおいてから再度実行してください。
- メッセージに出力されたHiRDBファイルシステム領域をコマンドで使用中の場合,コマンドが終了するまで待って再度実行してください。
- コマンド実行によってこのエラーになる場合,HiRDBを終了して実行してください(HiRDBの停止中に実行するコマンドに限る)。
- 上記対策を実行しても問題が解決しない場合は保守員に連絡してください。
|
| -1535 |
- HiRDBファイルシステム領域内の空き容量が不足しています。
- HiRDBファイルシステム領域を作成したディスクの空き容量が不足し,ディスクが満杯になりました。
- RDエリアの自動増分で,HiRDBファイルの大きさが64ギガバイトを超える増分はできません。
|
- 制御文,コマンドライン,及びシステム定義ファイルに指定したHiRDBファイルシステム領域の空き容量をpdfstatfsコマンドで確認してください。作成しようとしたファイルサイズ分の空き容量がない場合は別のHiRDBファイルシステム領域を指定してください。
- 通常ファイルのHiRDBファイルシステム領域が運用中にディスクが満杯になった場合,ほかのファイルを削除するか,ディスクを拡張して空き容量を増やしてください。
- UNIX版の場合,キャラクタ型スペシャルファイルのHiRDBファイルシステム領域を使用しているときはディスクが満杯になることはありません。ただし,シンボリックリンクを使用して運用している場合は誤って通常ファイルにリンクしていないかどうかを確認してください。
- UNIX版で通常ファイルを使用する場合,HiRDB管理者及びルートユーザでのシステム資源の制限値を,-nオプション指定値より大きな値,又は無制限に設定してください。
また,AIXの場合,マニュアル「HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド」の「AIXのオペレーティングシステムパラメタの見積もり」の「/etc/security/limitsファイルの指定値の注意事項」に従って対策してください。
- ラージファイルが使用できるよう,ディスクの設定を行ってください。ディスクの設定については,各種OSやディスクのマニュアルを参照してください。
- RDエリアの自動増分時に増分エラー(KFPH22025-E)または増分抑止(KFPH22026-E)となった場合,以下の対処を行ってください。
(1)上記の2〜5の必要な対処を行ってください。
(2)データベースの状態表示コマンド(pddbls)又はデータベース状態解析ユティリティ(pddbst)で,対象となるRDエリアの使用状況と,HiRDBファイルシステム領域の状態表示コマンド(pdfstatfs)でHiRDBファイルシステム領域の空き容量を調べ,各使用状況に応じて以下のいずれかの対処を行ってください。
・RDエリア単位又は表単位のデータベースの再編成(pdrorg)を実行してください。
・データベース構成変更ユティリティ(pdmod)のRDエリアの拡張(expand rdarea)でHiRDBファイルを追加してください。
|
| -1536 |
HiRDBファイルシステム領域に作成できるファイル数を超えました。 |
- 最大ファイル数(pdfmkfs -lコマンドで指定)を大きくし,HiRDBファイルシステム領域を再作成してください。
- 制御文,コマンドライン,及びシステム定義ファイルに,作成できるファイル数に余裕がある別のHiRDBファイルシステム領域を指定してください。
|
| -1538 |
HiRDBファイルシステム領域ではありません。 |
- HiRDBファイルシステム領域として初期設定されたファイルを制御文,コマンドライン,及びシステム定義ファイルに指定しているかどうか見直してください。
- HiRDBファイルシステム領域が壊れている可能性があります。表示されたパスに対してpdflsコマンドを実行し,HiRDBファイルシステム領域が壊れていないか調査してください。
|
| -1539 |
HiRDBファイルがありません。 |
- 制御文,コマンドライン,及びシステム定義ファイルに指定したパス名に正しいHiRDBファイルを指定しているか見直してください。HiRDBファイル名はpdflsコマンドで確認できます。
- HiRDBの運用中にRDエリアを構成するHiRDBファイルからエラーが発生した場合,原因としてRDエリアの構成変更前のバックアップを使用して回復した場合や,pdfrmコマンドで強制的にHiRDBファイルを削除した場合が考えられます。正しい回復手順でRDエリアを回復するか,又は再初期化を実行してください。
どちらにも該当しない場合は保守員に連絡してください。 |
| -1540 |
アクセス権がありません。 |
- 制御文,コマンドライン,定義ファイルに指定したHiRDBファイルシステム領域のアクセス権を見直して,アクセス権のあるユーザで再度実行するか,OSのchmodコマンドでアクセス権を変更した後,再度実行してください。
Windows版の場合,次の項目を実施してください。
- ダイレクトディスクアクセスを使用している領域で発生したときは,フォーマットされたディスクを指定していないか見直してください。
- WindowsのCOPYコマンドでコピー中でないか見直してください。コピー中の場合,コピーが完了するまで待ってください。
|
| -1541 |
HiRDBファイルが既に定義されています。 |
制御文,コマンドライン,及びシステム定義ファイルに指定したHiRDBファイルが既に存在します。重複しないようにHiRDBファイルを指定してください。
重複するHiRDBファイルがない場合は保守員に連絡してください。 |
| -1543 |
バージョンが一致しません。 |
- 動作中のHiRDBのバージョンが,HiRDBファイルシステム領域を作成したバージョンより古いです。新しいバージョンのHiRDBで作成した領域は,古いバージョンのHiRDBで使用できません。
- 複数バージョンのHiRDBをインストールしている場合,実行する絶対パス名を見直してください。
|
| -1544 |
入出力エラーです。 |
イベントログ(UNIX版の場合はsyslogfile)のKFPO00107-Eメッセージのerrnoに対応した処置をしてください。
KFPO00107-Eが出力されていない場合は保守員に連絡してください。 |
| -1548 |
ロックセグメントが不足しています。 |
イベントログ(UNIX版の場合はsyslogfile)のKFPO00107-Eメッセージのerrnoに対応した処置をしてください。errnoが46(ENOLCK)の場合はOSのロックセグメントが不足しています。
マニュアル「HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド」のOSのオペレーティングパラメタの見積もりを参照し,上限を上げてください。HP-UXの場合は,nflockを見直してください。
その他のOSの場合は,ロックを使用している他プロセスの終了を待って,再度実行してください。
上記対策を実行しても問題が解決しない場合は保守員に連絡してください。 |
| -1549 |
システムのオープン数の上限を超えました。又は,プロセスのオープン数の上限を超えました。 |
イベントログ(UNIX版の場合はsyslogfile)のKFPO00107-Eメッセージのerrnoに対応した処置をしてください。
UNIX版の場合は,マニュアル「HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド」のOSのオペレーティングパラメタの見積もりを参照し,不足している場合は上限を上げてください。
次の値を見直してください。
- HP-UXの場合
nfile,maxfiles_lim
- Solarisの場合
rlim_fd_max
- AIXの場合
nofiles_hard
- Linuxの場合
NR_FILE,NR_OPEN
|
| -1550 |
メモリが不足しています。 |
メモリの見積もりを見直し,問題があればメモリを増やす,常駐プロセス数を減らすなどの対処をしてください。
対策をしても問題が解決しない場合は保守員に連絡してください。 |
| -1555 |
ロックセグメント不足,ファイルオープン数の上限オーバ,メモリ不足のどれかが発生しました。 |
-1548,-1549,-1550のエラーコードに記述された対策を実行してください。
対策をしても問題が解決しない場合は保守員に連絡してください。 |
| -1556 |
- 断片化した複数の空き領域をファイルに割り当てようとしましたが,HiRDBファイルシステム領域の最大増分回数(pdfmkfs -e)の指定がないか,指定数が不足して割り当てることができません。
- 新たな空き領域をファイルに割り当てようとしましたが,以下の要因により割り当てることができません。
(1)HiRDBファイルシステム領域の最大増分回数(pdfmkfs -e)の指定がないか,自動拡張(pdfmkfs -a)の指定がありません。
(2)HiRDBファイルシステム領域の最大増分回数(pdfmkfs -e)を指定している場合,指定数が不足してます。
- HiRDBファイルの割り当てエクステント数が上限値24を超えるため,割り当てることができません。
|
<RDエリア用のHiRDBファイルの場合>
次のどちらかを実行ください。
(1)HiRDBファイルシステム領域内のエクステント及び断片化した空き領域を統合してください。手順を次に示します。
- HiRDBの正常終了※
- pdfbkupコマンドで領域のバックアップを取得
- pdfmkfsコマンドで領域を初期設定
なお,事前にエラー発生領域に対してpdfstatfsコマンドを実行し,増分回数合計値(current expand count)と増分回数上限値(available expand count)の差を確認してください。差が23以内の場合は最大増分回数が不足した可能性があるので,領域の初期化時に最大増分回数(-eオプション)を増やしてください。
- pdfrstrコマンドで領域の回復
- HiRDBの正常開始※
- 注※ 1.,5.は,次の手順でも可能です。
- 1. 領域に割り当てたRDエリアをコマンド閉塞状態かつクローズ状態にした後,対応サーバプロセスをリフレッシュする(pdpfresh)
- 5. 領域に割り当てたRDエリアを閉塞解除状態かつオープン状態にする
(2)RDエリアの作成時の場合,別のHiRDBファイルシステム領域にRDエリアを構成するファイルを割り当ててください。RDエリアの拡張時の場合,別のHiRDBファイルシステム領域のHiRDBファイルを指定し,RDエリアを拡張してください。
<作業表用のHiRDBファイルの場合>
作業表用HiRDBファイルシステム領域に対して,pdfstatfs -dコマンドを実行し,ユーザ最大使用量(peak capacity)の値を確認します。領域の総容量(user area capacity)に対して余裕がある場合は,最大増分回数(-eオプション)の指定値を増やして,pdfmkfsコマンドによる初期設定を再度実行してください。ユーザ最大使用量が総容量に近い場合は,HiRDBファイルシステム領域サイズ(-nオプション)を大きくしてpdfmkfsコマンドによる初期設定を再度実行してください。
<ユティリティ用のHiRDBファイルの場合>
次のどちらかを実行してください。
(1)最大増分回数(-eオプション)の指定値を増やして,pdfmkfsコマンドによる初期設定を再度実行してください。
(2)初期割り当てサイズ及び増分サイズを指定できるユティリティの場合,初期割り当てサイズ及び増分サイズを大きくしてください。 |
| -1562 |
HiRDBファイルシステム領域と,作成しようとしたHiRDBファイルの使用目的が一致しません。 |
- 制御文,コマンドライン,及びシステム定義ファイルに指定したHiRDBファイルシステム領域の使用目的が正しいかどうかを確認してください。HiRDBファイルシステム領域の使用目的はpdfstatfsコマンドで確認できます。
- Linux版の場合,キャラクタ型スペシャルファイル上には作成できないHiRDBファイルがあります。この場合は,通常ファイル上のHiRDBファイルシステム領域を使用してください。
- 使用目的がSDB以外のHiRDBファイルシステム領域に共用RDエリアを作成しようとしました。共用RDエリアを使用する場合は,使用目的にSDBを指定して初期設定したHiRDBファイルシステム領域に作成してください。
|
| -1565 |
pd_large_file_useオペランドにNを指定しているにもかかわらず,ラージファイル(Windows版の場合は2ギガバイト以上のファイル)を使用しています。 |
ラージファイル(Windows版の場合は2ギガバイト以上のファイル)を使用する場合は,pd_large_file_useオペランドにYを指定するか,又は指定を省略してください。
又は,2ギガバイト未満のHiRDBファイルシステム領域を再作成してください。ただし,pdfmkfs -aコマンドを指定して領域を再作成しないでください。 |
| その他 |
− |
保守員に連絡してください。 |