スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 メッセージ
RPC関連エラーは,次のような場合に出力されます。
RPC関連エラー出力時は,表4-2の詳細コードを確認すると同時に,表4-1のよくある要因の内容を確認してください。また,通信エラーが原因となるエラーメッセージが出力された場合,そのメッセージにRPC関連エラー詳細コードが出力されないことがあります。この場合も,表4-1のよくある要因の内容を確認してください。
なお,RPC関連エラー詳細コードが出力されても,内部的にリトライすることで解決する場合があります。次のような場合に調査及び対策をしてください。
RPC関連エラー時のよくある要因と対策を次の表に示します。
| 項番 | エラーの内容 | 意味 | 対策 |
|---|---|---|---|
| 1 | ホスト名,又はポート番号の誤り |
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次の定義を見直し,誤りがあれば訂正してください。
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| 2 | システム資源不足 |
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次の対策をしてください。
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| 3 | ホスト名解決不可,又はIPアドレス解決不可 | gethostbyname,又はgethostbyaddrシステムコールで,ホスト名からIPアドレス,又はIPアドレスからホスト名への変換ができません。 | 次の事項を確認し,誤りがあれば修正してください。
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| 4 | /dev/HiRDB/pth不正 | Solaris 11の場合は,次の要因も考えられます。 /etc/HiRDB/pthディレクトリが不正,または/dev/HiRDBのシンボリックリンクが不正です。
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Solaris 11の場合は,次の点も確認してください。
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| 5 | ユニット,又はサーバの障害 |
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次の対策をしてください。
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| 6 | ネットワーク障害 | ネットワーク障害が発生しました。
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次の対策をしてください。
※2ユニット以上で構成するHiRDBシステムを強制停止する場合は,以下の手順で実行してください。 (1)MGRを配置しない全てのユニットでpdstop -zコマンドを実行し,ユニットを強制停止する。 (2)MGRを配置するユニットでpdstop -z,又はpdstop -fコマンドを実行し,ユニットを強制停止する。 |
| 7 | ファイアウォール設定 | ファイアウォールにより通信できません。
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次の対策を行ってください。
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RPC関連エラーの詳細コードの一覧を次の表に示します。
| 詳細コード | 名称 | 意味 | 対策 |
|---|---|---|---|
| -301 | PDRPCER_INVALID_ARGS | 引数が不正です。 | 「表4-1 RPC関連エラー時のよくある要因と対策」を参照し,該当する障害がないか確認してください。 該当しない場合は,全サーバマシンのイベントログ(UNIX版の場合はsyslogfile)や,OSのログファイル(ハードログなど)を参照し,エラーの直前にエラーメッセージが出力されていないか確認してください。エラーメッセージが出力されている場合は,そのメッセージに従って対策してください。エラーメッセージが出力されていない場合及び対処できない場合は,全サーバマシンのイベントログ(UNIX版の場合はsyslogfile)及び%PDDIR%\spool下のファイルを保存し,保守員に連絡してください。 |
| -302 | PDRPCER_PROTO | プロトコルエラーが発生しました(関数の使用順序が誤っています)。 | 詳細コード-301の対策を参照してください。 |
| -303 | PDRPCER_FATAL | 次の要因が考えられます。 (1)メモリが不足しています。 (2)システム定義が不正です。 (3)システムファイルで障害が発生しました。 (4)通信資源が不足しました。
(6)起動プロセス数がpd_max_server_processオペランド指定値を超えました。 (7)ホスト名,又はポート番号に誤りがあります。 (8)ホスト名の解決ができません。 上記以外の場合,致命的又は予期しないエラーが発生しました。 |
要因が(1),(4),(5),(7),(8)のときは,「表4-1 RPC関連エラー時のよくある要因と対策」を参照し,対策してください。 要因が(2)の場合,pdconfchkコマンドを実行し,誤りのあるオペランドを修正してください。 要因が(6)の場合,起動プロセス数(pd_max_users,pd_process_countなど)を小さくするか,最大起動プロセス数(pd_max_server_process)を大きくしてください。 その他の場合,詳細コード-301の対策を参照してください。 |
| -304 | PDRPCER_NO_BUFS | 次の要因が考えられます。 (1)メモリが不足しています。 (2)システムでオープンできるファイル数を超えました。 (3)プロセスでオープンできるファイル数を超えました。 (4)サーバが終了処理中です。 (5)サービスが登録されていません。 (6)ポート不足(Windows版の場合だけ) |
要因が(1),(2),(3),(6)の場合,「表4-1 RPC関連エラー時のよくある要因と対策」を参照し,対策してください。 要因が(4)の場合,サーバを再起動し,再度実行してください。 要因が(5)の場合,クライアント環境定義のPDSERVICEGRPの値が誤っている(シングルサーバ,又はフロントエンドサーバ以外のサーバ名を指定している)可能性があります。 その他の場合,詳細コード-301の対策を参照してください。 |
| -306 | PDRPCER_NET_DOWN | 通信処理,又は通信資源の確保処理でエラーが発生しました。次の要因が考えられます。 (1)メモリが不足しています。 (2)通信資源が不足しました。
(4)ホスト名又はポート番号が不正です。 (5)ホスト名の解決ができません。 (6)ネットワーク障害が発生しました。 (7)通信先のユニット,又はサーバが稼働していません。 |
「表4-1 RPC関連エラー時のよくある要因と対策」を参照し,対策してください。 |
| -307 | PDRPCER_TIMED_OUT | タイムアウトが発生しました。 UAP,コマンド,及びユティリティがエラーになったり,システムサーバでエラーになってオンライン続行できなくなったりした場合,次の要因が考えられます。 (1)ネットワーク障害が発生しました。 (2)通信先のユニット,又はサーバが異常終了しました。 (3)システム定義,pd_watch_timeの指定を超えました。 |
無視してください。ただし,UAP,コマンド,及びユティリティがエラーになったり,システムサーバでエラーになってオンライン続行できなくなったりした場合は「表4-1 RPC関連エラー時のよくある要因と対策」を参照し,対策してください。 要因が(3)の場合は,マニュアル「HiRDBシステム定義」を参照して,システム共通定義「pd_watch_time」の指定値を見直してください。 |
| -308 | PDRPCER_MESSAGE_TOO_BIG | 入力パラメタ長が限界値を超えています。 | 詳細コード-301の対策を参照してください。 |
| -309 | PDRPCER_REPLY_TOO_BIG | 応答長がコール元が用意した領域長を超えています。 | |
| -310 | PDRPCER_NO_SUCH_SERVICE_GROUP | 通信先のユニット,又はサーバが稼働していません。 | 「表4-1 RPC関連エラー時のよくある要因と対策」を参照し,対策してください。 |
| -311 | PDRPCER_NO_SUCH_SERVICE | サービスが登録されていません。 | クライアント環境定義のPDSERVICEGRPにシングルサーバ,又はフロントエンドサーバ以外のサーバを指定している可能性があります。 該当しない場合は詳細コード-301の対策を参照してください。 |
| -312 | PDRPCER_SERVICE_CLOSED | 通信先のユニット,又はサーバが稼働していません。 | 「表4-1 RPC関連エラー時のよくある要因と対策」を参照し,対策してください。 |
| -313 | PDRPCER_SERVICE_TERMINATING | サービスは終了処理中です。 | 詳細コード-301の対策を参照してください。 |
| -314 | PDRPCER_SERVICE_NOT_UP | 通信処理,又は通信資源の確保処理でエラーが発生しました。次の要因が考えられます。 (1)メモリが不足しています。 (2)通信資源が不足しました。
(4)ホスト名又はポート番号が不正です。 (5)ホスト名の解決ができません。 (6)ネットワーク障害が発生しました。 (7)通信先のユニット,又はサーバが稼働していません。 |
「表4-1 RPC関連エラー時のよくある要因と対策」を参照し,対策してください。 |
| -315 | PDRPCER_OLTF_NOT_UP | 通信先のユニット,又はサーバが稼働していません。 | |
| -316 | PDRPCER_SYSERR_AT_SERVER | システムエラーが発生しました。 | 詳細コード-301の対策を参照してください。 |
| -317 | PDRPCER_NO_BUFS_AT_SERVER | 次の要因が考えられます。 (1)メモリが不足しています。 (2)システムでオープンできるファイル数を超えました。 (3)プロセスでオープンできるファイル数を超えました。 (4)サーバが終了処理中です。 (5)サービスが登録されていません。 |
要因が(1),(2),(3)の場合,「表4-1 RPC関連エラー時のよくある要因と対策」を参照し,対策してください。 要因が(4)の場合,サーバを再起動し,再度実行してください。 要因が(5)の場合,クライアント環境定義のPDSERVICEGRPの値が誤っている(シングルサーバ,又はフロントエンドサーバ以外のサーバ名を指定している)可能性があります。 その他の場合,詳細コード-301の対策を参照してください。 |
| -318 | PDRPCER_SYSERR | システムエラーが発生しました。 | 詳細コード-301の対策を参照してください。 |
| -319 | PDRPCER_INVALID_REPLY | サービス関数実行後の応答長が不正です。 | |
| -320 | PDRPCER_OLTF_INITIALIZING | 通信先のユニット,又はサーバが稼働していません。 | 「表4-1 RPC関連エラー時のよくある要因と対策」を参照し,対策してください。 |
| -321 | PDRPCER_ALL_RECEIVIED | 電文はすべて受信されています。 | 詳細コード-301の対策を参照してください。 |
| -323 | PDRPCER_NO_BUFS_RB | 次の要因が考えられます。 (1)メモリが不足しています。 (2)システムでオープンできるファイル数を超えました。 (3)プロセスでオープンできるファイル数を超えました。 (4)サーバが終了処理中です。 (5)サービスが登録されていません。 |
要因が(1),(2),(3)の場合,「表4-1 RPC関連エラー時のよくある要因と対策」を参照し,対策してください。 要因が(4)の場合,サーバを再起動し,再度実行してください。 要因が(5)の場合,クライアント環境定義のPDSERVICEGRPの値が誤っている(シングルサーバ,又はフロントエンドサーバ以外のサーバ名を指定している)可能性があります。 その他の場合,詳細コード-301の対策を参照してください。 |
| -324 | PDRPCER_SYSERR_RB | システムエラーが発生しました。 | 詳細コード-301の対策を参照してください。 |
| -325 | PDRPCER_SYSERR_AT_SERVER_RB | ||
| -326 | PDRPCER_REPLY_TOO_BIG_RB | 応答長がコール元が用意した領域長を超えています。 | |
| -330 | PDRPCER_NO_POOL_AT_SERVER | プロセス割り当て時に,要求電文を格納するための共用メモリ中のバッファが不足しました。次の要因が考えられます。 (1)pdchprcコマンドを使用して,最大起動プロセス数を0にしたサーバに対してサービスを要求しました。 (2)pdpfreshコマンドを使用して,リフレッシュ中であるサーバにサービスを要求しました。 (3)同時に実行したUAPの数が多過ぎます。 (4)同時に実行したユティリティの数が多過ぎます。 |
要因が(1)の場合,pdchprcコマンドで最大起動プロセス数を増やしてください。 要因が(2)の場合,pdpfreshコマンド終了後,再度実行してください。 要因が(3)の場合,同時に実行するUAPの数を見直してください。 要因が(4)の場合,同時に実行するユティリティの数を見直してください。ユティリティの最大同時実行数については,マニュアル「HiRDB Version 8 コマンドリファレンス」を参照してください。 |
| -335 | PDRPCER_ROLLBACK_INTR | 内部ロールバック要求を受け付けました。 ユティリティ実行中にpdstopコマンドを実行した場合,又はトランザクションやユティリティの関連プロセスがダウンした場合に出力されます。 |
内部ロールバック要因となったメッセージが直前に出力されている場合は,そのメッセージに従って対処してください。出力されていない場合は,保守員に連絡してください。 |
| -344 | PDRPCER_NO_DEVPTH | /dev/HiRDB/pthディレクトリが不正です。 | 「表4-1 RPC関連エラー時のよくある要因と対策」を参照し,対策してください。 |
| -350 | PDRPCER_UNLOAD_FRAGMENT | フラグメントは破棄されました。 | 詳細コード-301の対策を参照してください。 |
| -351 | PDRPCER_NO_SUCH_TYPES | 型変換で指定された表現形式はサポートされていません。 | |
| -352 | PDRPCER_NO_SUCH_ADDR | 指定されたIPアドレスは定義されていません。又は,IPアドレスが変換できません。 | 「表4-1 RPC関連エラー時のよくある要因と対策」を参照し,対策してください。 |
| -353 | PDRPCER_NO_SUCH_NODENAME | 指定されたホスト名は定義されていません。又は,ホスト名が変換できません。 | |
| -354 | PDRPCER_TOO_MANY_HANDLERS | 一つのプロセスで登録できるハンドラの数を超えました。 | 詳細コード-301の対策を参照してください。 |
| -355 | PDRPCER_NOT_FOUND | 指定したスレッドはありません。又は,指定したスタッドは制御用スレッドです。 | |
| -356 | PDRPCER_SERVER_BUSY | 次の要因が考えられます。 (1)サーバの負荷が高く,サービスを実行できません。 (2)メモリ不足が発生しました。 |
要因が(1)の場合,時間をおいて再度実行してください。時間をおいても解消しない場合は,詳細コード-301の対策を参照してください。 要因が(2)の場合,「表4-1 RPC関連エラー時のよくある要因と対策」を参照し,対策してください。 |
| -357 | PDRPCER_SERVICE_INITIALIZING | RPC環境が開始されていません。 | 詳細コード-301の対策を参照してください。 |
| -359 | PDRPCER_ALREADY_REPLIED | 既に応答しています。 | UAP,コマンド,又はユティリティがエラーになっていない場合は無視してください。 UAP,コマンド,又はユティリティがエラーになっている場合は詳細コード-301の対策を参照してください。 |
| -360 | PDRPCER_NOT_UPP_STARTED | pdi_upp_startオペランドが発行されていません。 | 詳細コード-301の対策を参照してください。 |
| -361 | PDRPCER_NO_SERVICE_CLAUSE | ユーザサービス定義にサービス句が定義されていません。 | |
| -362 | PDRPCER_WRONG_NUMBER | namへのサービス情報の登録・削除・検索でnam用以外のデータを指定しています。 | |
| -363 | PDRPCER_UPP_FAILED | システム定義の取得に失敗しました。次の要因が考えられます。 (1)システム定義の内容に誤りがあります。 (2)システム定義取得時にメモリ不足が発生しました。 |
要因が(1)の場合,システム定義を修正してください。 要因が(2)の場合,「表4-1 RPC関連エラー時のよくある要因と対策」を参照し,対策してください。 |
| -364 | PDRPCER_ERROR_REPLIED | サーバでエラーが発生しました。 | 詳細コード-301の対策を参照してください。 |
| -365 | PDRPCER_TRACE_FILE_EMPTY | トレースファイルにデータがありません。 | |
| -371 | PDRPCER_PROFILE | pd_registered_portオペランドの値が不正です。 | 直前に出力される,KFPS00346-E,KFPS00348-Eメッセージに従って対処してください。 |
| -372 | PDRPCER_RETRY_CONNECT | 次のどれかの状態です。
(1)使用しているクライアントライブラリのバージョンが07-01より古いバージョンです。 (2)pdchgcnfコマンド又はpdprgrenewコマンドが失敗し,HiRDBが開始していません。 (3)pdtrnqingコマンドによるトランザクションキューイング開始後,解除していません。 |
UAPが接続エラーでない場合はこのメッセージを無視してください。
|
| -373 | PDRPCER_RETRY_TRANSACTION | ||
| -374 | PDRPCER_RETRY_STOPPING | ||
| -375 | PDRPCER_RETRY_STARTING | ||
| -376 | PDRPCER_TRNPAUSE | 新規トランザクションのスケジューリング抑止状態です。 | pdls -d svrコマンドで,新規トランザクションのスケジューリング抑止状態のサーバを特定し,原因を取り除いてください。新規トランザクションのスケジューリング抑止状態のサーバがない場合は,UAP又はユティリティを再実行してください。 |
| -382 | PDRPCER_CONN_SEPARATE_TIMEOUT | 運用コマンドまたはユティリティ実行時に,ユーザサーバプロセス,ユティリティサーバプロセスの割り当てがpd_cmd_process_conwaittimeオペランドに指定した時間内に完了しませんでした。 | KFPS00358-Eメッセージの処置に従ってください。 |
| その他 | − | − | 詳細コード-301の対策を参照してください。 |
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