スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 メッセージ

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4.1 RPC関連エラーの詳細コード

RPC関連エラーは,次のような場合に出力されます。

RPC関連エラー出力時は,表4-2の詳細コードを確認すると同時に,表4-1のよくある要因の内容を確認してください。また,通信エラーが原因となるエラーメッセージが出力された場合,そのメッセージにRPC関連エラー詳細コードが出力されないことがあります。この場合も,表4-1のよくある要因の内容を確認してください。

なお,RPC関連エラー詳細コードが出力されても,内部的にリトライすることで解決する場合があります。次のような場合に調査及び対策をしてください。

RPC関連エラー時のよくある要因と対策を次の表に示します。

表4-1 RPC関連エラー時のよくある要因と対策

項番 エラーの内容 意味 対策
1 ホスト名,又はポート番号の誤り
  • クライアント環境定義に指定するホスト名,又はポート番号に誤りがあります。
  • システム定義に指定するホスト名,又はポート番号に誤りがあります。
次の定義を見直し,誤りがあれば訂正してください。
  • クライアント環境定義
    PDHOST
    PDFESHOST
    PDCLTRCVADDR
    PDNAMEPORT
    PDSERVICEPORT
    PDCLTRCVADDR
    PDCLTRCVPORT
    PDFESGRP
  • システム定義
    pd_name_port
    pd_service_port
    pd_scd_port
    pd_trn_port
    pd_mlg_port
    pd_alv_port
    pdunitオペランドの-x,-c,-p,-s,-t,-m,及び-a
    pd_hostname
    pd_registered_port
    pdstartオペランドの-x,-m,及び-npd_security_host_group
2 システム資源不足
  1. ポート不足
  2. メモリ不足
  3. システムでオープンできるファイル不足
  4. プロセスでオープンできるファイル不足
  5. メッセージキュー操作でエラー
次の対策をしてください。
  1. ポート不足の場合
    直前に出力されるKFPS00349-Eメッセージの内容に従って対策してください。
  2. メモリ不足の場合
    プロセス固有領域が不足しています。メモリを見積もり直してください。また,不要なプロセスがある場合はそれらを停止してください。
  3. システムでオープンできるファイル不足(オープンできるファイル数を超えた)の場合
    UNIX版の場合:
    OSのオペレーティングシステムパラメタ(カーネルパラメタ)の,システムでオープンできるファイル最大数(HP-UXの場合はnfile,AIXの場合はmaxuproc×nofiles×固定ライセンス数,Linuxの場合はNR_FILE又はfs.file-max)を増やしてください。また,不要なプロセスやウィンドウがある場合は停止してください。
    Windows版の場合:
    インストールドライブに共用メモリサイズ以上の空き容量を確保してください。
  4. プロセスでオープンできるファイル不足(オープンできるファイル数を超えた)の場合
    UNIX版の場合:
    OSのオペレーティングシステムパラメタ(カーネルパラメタ)の,プロセスでオープンできるファイル数の最大(HP-UXの場合はmaxfiles_lim,Solarisの場合はrlim_fd_max,AIXの場合はnofiles_hard,Linuxの場合はNR_OPEN)を増やしてください。また,pd_max_open_fdsの指定値が小さい場合は大きくしてください。
    Windows版の場合:
    インストールドライブに共用メモリサイズ以上の空き容量を確保してください。
  5. メッセージキュー操作のエラーの場合
    UNIX版の場合:
    OSのオペレーティングシステムパラメタ(カーネルパラメタ)のメッセージキュー関連のパラメタを見直してください。
    Windows版の場合:
    インストールドライブに,共用メモリサイズ以上の空き容量を確保してください。又は,システム環境変数PDUXPLMSGMNI(メッセージキュー識別子数),システム環境変数PDUXPLMSGTQL(メッセージキューテーブル数)に必要なリソース数の値を設定してください。見積もりについては,マニュアル「HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド」を参照してください。
3 ホスト名解決不可,又はIPアドレス解決不可 gethostbyname,又はgethostbyaddrシステムコールで,ホスト名からIPアドレス,又はIPアドレスからホスト名への変換ができません。 次の事項を確認し,誤りがあれば修正してください。
  • hostsファイルの設定誤り
  • hostsファイルの権限不正
  • DNS,NISの各種設定ファイル(nsswitch.conf,resolv.confなど)の設定誤り
  • DNS,NISの各種設定ファイル(nsswitch.conf,resolv.confなど)の権限不正
なお,DNSやNIS使用時は,DNSサーバやNISサーバへの通信でエラーが発生している場合があります。また,複数ユニット構成の場合に,HiRDBの使用するホスト名をループバックアドレス(127.0.0.1)として割り当てると,エラーが発生することがあります。
4 /dev/HiRDB/pth不正 Solaris 11の場合は,次の要因も考えられます。
/etc/HiRDB/pthディレクトリが不正,または/dev/HiRDBのシンボリックリンクが不正です。
  • inode不足
  • ディレクトリ又はシンボリックリンクが存在しない
  • 権限不正
  • その他
Solaris 11の場合は,次の点も確認してください。
  • inode不足の場合
    /etc/HiRDB/pthディレクトリ下のファイルを削除してください。
  • ディレクトリが存在しない,権限不正,その他の場合
    /etc/HiRDBディレクトリ,又は/etc/HiRDB/pthディレクトリ,/dev/HiRDBのシンボリックリンクが存在しない場合は,pdsetupコマンドからセットアップし直してください。権限不正の場合は,/etc/HiRDBディレクトリ,又は/etc/HiRDB/pthディレクトリ,/dev/HiRDBのシンボリックリンクを削除した後に,pdsetupコマンドからセットアップし直してください。
Linux ES 4,及びLinux AS 4(IPFも含む)の場合は,次の点も確認してください。
  • /etc/udev/devices/HiRDBディレクトリ又は/etc/udev/devices/HiRDB/pthディレクトリが権限不正の場合
    権限不正のディレクトリを削除した後で再度pdsetupコマンドを実行してください。
  • /etc/udev/devicesディレクトリと/lib/udev/devicesディレクトリが共に存在する場合
    /etc/udev/devices/HiRDBディレクトリと/etc/udev/devices/HiRDB/pthディレクトリが存在しない場合は,それらをスーパユーザで作成しOSを再起動してください。ただし,/etc/udev/devices/HiRDBのパーミッションは755に,/etc/udev/devices/HiRDB/pthのパーミッションは777に設定してください。
Linux 5.1の場合は,次の点も確認してください。
  • /lib/udev/devices/HiRDBディレクトリ又は/lib/udev/devices/HiRDB/pthディレクトリが権限不正の場合
    権限不正のディレクトリを削除した後で再度pdsetupコマンドを実行してください。
5 ユニット,又はサーバの障害
  1. 通信先のユニット,又はサーバが稼働していません。
  2. HiRDBクライアント又はHiRDBサーバを配置しているマシンのCPU利用率が高騰しています。
次の対策をしてください。
  1. 通信先のユニット,又はサーバを起動してください。ユニット又はサーバが異常終了している場合は,直前に出力されているメッセージを調査し,エラーの原因を取り除いた後で再起動してください。なお,この状態でオンラインを続行できる場合(縮退運転など)は無視してください。
  2. HiRDBクライアント又はHiRDBサーバを配置しているマシンのCPU利用率が高騰している要因を調査し対策してください。
6 ネットワーク障害 ネットワーク障害が発生しました。
  1. ハードウェアの障害
  2. OSより下のレイヤのソフトウェアの障害
  3. Listenキュー不足
  4. ネットワーク負荷
一時的なネットワーク障害であって信処理がエラーとなることがあります。
次の対策をしてください。
  1. 使用するホストのネットワークが正常に動作しているかどうかを,OSのpingコマンドなどで確認してください。
  2. OSマニュアルを参照し,ネットワーク障害が発生していないか調査してください。
  3. HiRDBサーバに対する接続要求が多過ぎてListenキューが不足している場合があります。この場合,時間をおいて再度実行してください。又は,UNIX版の場合は,Listenキューの指定値を大きくしてください。
  4. ネットワーク負荷が高くなっている要因を調査し,対策してください。
一時的なネットワーク障害の場合,ネットワーク障害を確認できない場合があります。しばらく経過しても,RPC関連エラー詳細コードが出力され,運用できない状況が続く場合は,HiRDBシステムを強制停止後,再起動してください。
※2ユニット以上で構成するHiRDBシステムを強制停止する場合は,以下の手順で実行してください。
(1)MGRを配置しない全てのユニットでpdstop -zコマンドを実行し,ユニットを強制停止する。
(2)MGRを配置するユニットでpdstop -z,又はpdstop -fコマンドを実行し,ユニットを強制停止する。
7 ファイアウォール設定 ファイアウォールにより通信できません。
  1. HiRDBクライアントとHiRDBサーバの間
  2. HiRDBサーバ間
次の対策を行ってください。
  1. HiRDBクライアントとHiRDBサーバの間のファイアウォール設定とHiRDBの設定を見直してください。HiRDBクライアントとHiRDBサーバの間にファイアウォールを設定した場合の運用についての詳細は「HiRDB Version 8 シ ステム導入・設計ガイド」を参照してください。
  2. HiRDBサーバ間でファイアウォールの設定を行っている場合,ファイアウォールの設定を解除してください。

RPC関連エラーの詳細コードの一覧を次の表に示します。

表4-2 RPC関連エラーの詳細コードの一覧

詳細コード 名称 意味 対策
-301 PDRPCER_INVALID_ARGS 引数が不正です。 表4-1 RPC関連エラー時のよくある要因と対策」を参照し,該当する障害がないか確認してください。
該当しない場合は,全サーバマシンのイベントログ(UNIX版の場合はsyslogfile)や,OSのログファイル(ハードログなど)を参照し,エラーの直前にエラーメッセージが出力されていないか確認してください。エラーメッセージが出力されている場合は,そのメッセージに従って対策してください。エラーメッセージが出力されていない場合及び対処できない場合は,全サーバマシンのイベントログ(UNIX版の場合はsyslogfile)及び%PDDIR%\spool下のファイルを保存し,保守員に連絡してください。
-302 PDRPCER_PROTO プロトコルエラーが発生しました(関数の使用順序が誤っています)。 詳細コード-301の対策を参照してください。
-303 PDRPCER_FATAL 次の要因が考えられます。
(1)メモリが不足しています。
(2)システム定義が不正です。
(3)システムファイルで障害が発生しました。
(4)通信資源が不足しました。
  • ポートが不足しました。
  • システム又はプロセスでオープンできるファイル数を超えました。
(5)UNIX版の場合,/dev/HiRDB/pthがあるボリューム(ディスク)が不正です(inode不足,権限不正,又はディレクトリが存在しないなど)。
(6)起動プロセス数がpd_max_server_processオペランド指定値を超えました。
(7)ホスト名,又はポート番号に誤りがあります。
(8)ホスト名の解決ができません。
上記以外の場合,致命的又は予期しないエラーが発生しました。
要因が(1),(4),(5),(7),(8)のときは,「表4-1 RPC関連エラー時のよくある要因と対策」を参照し,対策してください。
要因が(2)の場合,pdconfchkコマンドを実行し,誤りのあるオペランドを修正してください。
要因が(6)の場合,起動プロセス数(pd_max_users,pd_process_countなど)を小さくするか,最大起動プロセス数(pd_max_server_process)を大きくしてください。
その他の場合,詳細コード-301の対策を参照してください。
-304 PDRPCER_NO_BUFS 次の要因が考えられます。
(1)メモリが不足しています。
(2)システムでオープンできるファイル数を超えました。
(3)プロセスでオープンできるファイル数を超えました。
(4)サーバが終了処理中です。
(5)サービスが登録されていません。
(6)ポート不足(Windows版の場合だけ)
要因が(1),(2),(3),(6)の場合,「表4-1 RPC関連エラー時のよくある要因と対策」を参照し,対策してください。
要因が(4)の場合,サーバを再起動し,再度実行してください。
要因が(5)の場合,クライアント環境定義のPDSERVICEGRPの値が誤っている(シングルサーバ,又はフロントエンドサーバ以外のサーバ名を指定している)可能性があります。
その他の場合,詳細コード-301の対策を参照してください。
-306 PDRPCER_NET_DOWN 通信処理,又は通信資源の確保処理でエラーが発生しました。次の要因が考えられます。
(1)メモリが不足しています。
(2)通信資源が不足しました。
  • ポートが不足しました。
  • システム又はプロセスでオープンできるファイル数を超えました。
(3)UNIX版の場合,/dev/HiRDB/pthがあるボリューム(ディスク)が不正です(inode不足,権限不正,又はディレクトリが存在しないなど)。
(4)ホスト名又はポート番号が不正です。
(5)ホスト名の解決ができません。
(6)ネットワーク障害が発生しました。
(7)通信先のユニット,又はサーバが稼働していません。
表4-1 RPC関連エラー時のよくある要因と対策」を参照し,対策してください。
-307 PDRPCER_TIMED_OUT タイムアウトが発生しました。
UAP,コマンド,及びユティリティがエラーになったり,システムサーバでエラーになってオンライン続行できなくなったりした場合,次の要因が考えられます。
(1)ネットワーク障害が発生しました。
(2)通信先のユニット,又はサーバが異常終了しました。
(3)システム定義,pd_watch_timeの指定を超えました。
無視してください。ただし,UAP,コマンド,及びユティリティがエラーになったり,システムサーバでエラーになってオンライン続行できなくなったりした場合は「表4-1 RPC関連エラー時のよくある要因と対策」を参照し,対策してください。
要因が(3)の場合は,マニュアル「HiRDBシステム定義」を参照して,システム共通定義「pd_watch_time」の指定値を見直してください。
-308 PDRPCER_MESSAGE_TOO_BIG 入力パラメタ長が限界値を超えています。 詳細コード-301の対策を参照してください。
-309 PDRPCER_REPLY_TOO_BIG 応答長がコール元が用意した領域長を超えています。
-310 PDRPCER_NO_SUCH_SERVICE_GROUP 通信先のユニット,又はサーバが稼働していません。 表4-1 RPC関連エラー時のよくある要因と対策」を参照し,対策してください。
-311 PDRPCER_NO_SUCH_SERVICE サービスが登録されていません。 クライアント環境定義のPDSERVICEGRPにシングルサーバ,又はフロントエンドサーバ以外のサーバを指定している可能性があります。
該当しない場合は詳細コード-301の対策を参照してください。
-312 PDRPCER_SERVICE_CLOSED 通信先のユニット,又はサーバが稼働していません。 表4-1 RPC関連エラー時のよくある要因と対策」を参照し,対策してください。
-313 PDRPCER_SERVICE_TERMINATING サービスは終了処理中です。 詳細コード-301の対策を参照してください。
-314 PDRPCER_SERVICE_NOT_UP 通信処理,又は通信資源の確保処理でエラーが発生しました。次の要因が考えられます。
(1)メモリが不足しています。
(2)通信資源が不足しました。
  • ポートが不足しました。
  • システム又はプロセスでオープンできるファイル数を超えました。
(3)UNIX版の場合,/dev/HiRDB/pthがあるボリューム(ディスク)が不正です(inode不足,権限不正,又はディレクトリが存在しないなど)。
(4)ホスト名又はポート番号が不正です。
(5)ホスト名の解決ができません。
(6)ネットワーク障害が発生しました。
(7)通信先のユニット,又はサーバが稼働していません。
表4-1 RPC関連エラー時のよくある要因と対策」を参照し,対策してください。
-315 PDRPCER_OLTF_NOT_UP 通信先のユニット,又はサーバが稼働していません。
-316 PDRPCER_SYSERR_AT_SERVER システムエラーが発生しました。 詳細コード-301の対策を参照してください。
-317 PDRPCER_NO_BUFS_AT_SERVER 次の要因が考えられます。
(1)メモリが不足しています。
(2)システムでオープンできるファイル数を超えました。
(3)プロセスでオープンできるファイル数を超えました。
(4)サーバが終了処理中です。
(5)サービスが登録されていません。
要因が(1),(2),(3)の場合,「表4-1 RPC関連エラー時のよくある要因と対策」を参照し,対策してください。
要因が(4)の場合,サーバを再起動し,再度実行してください。
要因が(5)の場合,クライアント環境定義のPDSERVICEGRPの値が誤っている(シングルサーバ,又はフロントエンドサーバ以外のサーバ名を指定している)可能性があります。
その他の場合,詳細コード-301の対策を参照してください。
-318 PDRPCER_SYSERR システムエラーが発生しました。 詳細コード-301の対策を参照してください。
-319 PDRPCER_INVALID_REPLY サービス関数実行後の応答長が不正です。
-320 PDRPCER_OLTF_INITIALIZING 通信先のユニット,又はサーバが稼働していません。 表4-1 RPC関連エラー時のよくある要因と対策」を参照し,対策してください。
-321 PDRPCER_ALL_RECEIVIED 電文はすべて受信されています。 詳細コード-301の対策を参照してください。
-323 PDRPCER_NO_BUFS_RB 次の要因が考えられます。
(1)メモリが不足しています。
(2)システムでオープンできるファイル数を超えました。
(3)プロセスでオープンできるファイル数を超えました。
(4)サーバが終了処理中です。
(5)サービスが登録されていません。
要因が(1),(2),(3)の場合,「表4-1 RPC関連エラー時のよくある要因と対策」を参照し,対策してください。
要因が(4)の場合,サーバを再起動し,再度実行してください。
要因が(5)の場合,クライアント環境定義のPDSERVICEGRPの値が誤っている(シングルサーバ,又はフロントエンドサーバ以外のサーバ名を指定している)可能性があります。
その他の場合,詳細コード-301の対策を参照してください。
-324 PDRPCER_SYSERR_RB システムエラーが発生しました。 詳細コード-301の対策を参照してください。
-325 PDRPCER_SYSERR_AT_SERVER_RB
-326 PDRPCER_REPLY_TOO_BIG_RB 応答長がコール元が用意した領域長を超えています。
-330 PDRPCER_NO_POOL_AT_SERVER プロセス割り当て時に,要求電文を格納するための共用メモリ中のバッファが不足しました。次の要因が考えられます。
(1)pdchprcコマンドを使用して,最大起動プロセス数を0にしたサーバに対してサービスを要求しました。
(2)pdpfreshコマンドを使用して,リフレッシュ中であるサーバにサービスを要求しました。
(3)同時に実行したUAPの数が多過ぎます。
(4)同時に実行したユティリティの数が多過ぎます。
要因が(1)の場合,pdchprcコマンドで最大起動プロセス数を増やしてください。
要因が(2)の場合,pdpfreshコマンド終了後,再度実行してください。
要因が(3)の場合,同時に実行するUAPの数を見直してください。
要因が(4)の場合,同時に実行するユティリティの数を見直してください。ユティリティの最大同時実行数については,マニュアル「HiRDB Version 8 コマンドリファレンス」を参照してください。
-335 PDRPCER_ROLLBACK_INTR 内部ロールバック要求を受け付けました。
ユティリティ実行中にpdstopコマンドを実行した場合,又はトランザクションやユティリティの関連プロセスがダウンした場合に出力されます。
内部ロールバック要因となったメッセージが直前に出力されている場合は,そのメッセージに従って対処してください。出力されていない場合は,保守員に連絡してください。
-344 PDRPCER_NO_DEVPTH /dev/HiRDB/pthディレクトリが不正です。 表4-1 RPC関連エラー時のよくある要因と対策」を参照し,対策してください。
-350 PDRPCER_UNLOAD_FRAGMENT フラグメントは破棄されました。 詳細コード-301の対策を参照してください。
-351 PDRPCER_NO_SUCH_TYPES 型変換で指定された表現形式はサポートされていません。
-352 PDRPCER_NO_SUCH_ADDR 指定されたIPアドレスは定義されていません。又は,IPアドレスが変換できません。 表4-1 RPC関連エラー時のよくある要因と対策」を参照し,対策してください。
-353 PDRPCER_NO_SUCH_NODENAME 指定されたホスト名は定義されていません。又は,ホスト名が変換できません。
-354 PDRPCER_TOO_MANY_HANDLERS 一つのプロセスで登録できるハンドラの数を超えました。 詳細コード-301の対策を参照してください。
-355 PDRPCER_NOT_FOUND 指定したスレッドはありません。又は,指定したスタッドは制御用スレッドです。
-356 PDRPCER_SERVER_BUSY 次の要因が考えられます。
(1)サーバの負荷が高く,サービスを実行できません。
(2)メモリ不足が発生しました。
要因が(1)の場合,時間をおいて再度実行してください。時間をおいても解消しない場合は,詳細コード-301の対策を参照してください。
要因が(2)の場合,「表4-1 RPC関連エラー時のよくある要因と対策」を参照し,対策してください。
-357 PDRPCER_SERVICE_INITIALIZING RPC環境が開始されていません。 詳細コード-301の対策を参照してください。
-359 PDRPCER_ALREADY_REPLIED 既に応答しています。 UAP,コマンド,又はユティリティがエラーになっていない場合は無視してください。
UAP,コマンド,又はユティリティがエラーになっている場合は詳細コード-301の対策を参照してください。
-360 PDRPCER_NOT_UPP_STARTED pdi_upp_startオペランドが発行されていません。 詳細コード-301の対策を参照してください。
-361 PDRPCER_NO_SERVICE_CLAUSE ユーザサービス定義にサービス句が定義されていません。
-362 PDRPCER_WRONG_NUMBER namへのサービス情報の登録・削除・検索でnam用以外のデータを指定しています。
-363 PDRPCER_UPP_FAILED システム定義の取得に失敗しました。次の要因が考えられます。
(1)システム定義の内容に誤りがあります。
(2)システム定義取得時にメモリ不足が発生しました。
要因が(1)の場合,システム定義を修正してください。
要因が(2)の場合,「表4-1 RPC関連エラー時のよくある要因と対策」を参照し,対策してください。
-364 PDRPCER_ERROR_REPLIED サーバでエラーが発生しました。 詳細コード-301の対策を参照してください。
-365 PDRPCER_TRACE_FILE_EMPTY トレースファイルにデータがありません。
-371 PDRPCER_PROFILE pd_registered_portオペランドの値が不正です。 直前に出力される,KFPS00346-E,KFPS00348-Eメッセージに従って対処してください。
-372 PDRPCER_RETRY_CONNECT 次のどれかの状態です。
  • pdchgconfコマンド実行中
  • pdprgrenewコマンド実行中
  • pdtrnqingコマンドによるトランザクションキューイング中
UAPが接続エラーとなった場合,次の要因が考えられます。
(1)使用しているクライアントライブラリのバージョンが07-01より古いバージョンです。
(2)pdchgcnfコマンド又はpdprgrenewコマンドが失敗し,HiRDBが開始していません。
(3)pdtrnqingコマンドによるトランザクションキューイング開始後,解除していません。
UAPが接続エラーでない場合はこのメッセージを無視してください。
  • 要因が(1)の場合
    pdchgcnf及びpdprgrenewコマンドを実行したときは,コマンドの終了を待って再度実行してください。
    pdtrnqingコマンドによるトランザクションキューイング中のときは,トランザクションキューイングを解除してから再度実行してください。
  • 要因が(2)の場合
    エラーの原因を取り除き,HiRDBを再開始してから再度実行してください。
  • 要因が(3)の場合
    トランザクションキューイングを解除してから再度実行してください。
-373 PDRPCER_RETRY_TRANSACTION
-374 PDRPCER_RETRY_STOPPING
-375 PDRPCER_RETRY_STARTING
-376 PDRPCER_TRNPAUSE 新規トランザクションのスケジューリング抑止状態です。 pdls -d svrコマンドで,新規トランザクションのスケジューリング抑止状態のサーバを特定し,原因を取り除いてください。新規トランザクションのスケジューリング抑止状態のサーバがない場合は,UAP又はユティリティを再実行してください。
-382 PDRPCER_CONN_SEPARATE_TIMEOUT 運用コマンドまたはユティリティ実行時に,ユーザサーバプロセス,ユティリティサーバプロセスの割り当てがpd_cmd_process_conwaittimeオペランドに指定した時間内に完了しませんでした。 KFPS00358-Eメッセージの処置に従ってください。
その他 詳細コード-301の対策を参照してください。