1.2.6 BINARY型使用上の注意事項

<この項の構成>
(1) BINARY型を使用できない項目
(2) 位置付け子の利用

(1) BINARY型を使用できない項目

BINARY型は,次に示す項目では使用できません。

また,BINARY型の定義長で指定可否が変わる項目を次の表に示します。

表1-8 BINARY型の定義長で指定可否が変わる項目

項目定義長
1~255256~32,00032,001~2,147,483,647
ソート×
グループ分け×
集合関数×
探索条件×
データの挿入,更新※1
重複排除×
集合演算×
連結演算※2
スカラ関数※3
CASE式×
CAST指定×
(凡例)
○:使用できます。
×:使用できません。
注※1
BINARY型の列への更新値,挿入値に定数を指定する場合は,16進文字列定数だけ指定できます。
注※2
最大長が32,001バイト以上のBINARY型の連結演算は,UPDATE文のSET句の更新値以外では使用できません。
注※3
定義長が32,001バイト以上のBINARY型を指定できるスカラ関数は,LENGTH関数,SUBSTR関数,及びPOSITION関数だけです。これ以外のスカラ関数では,定義長が32,001バイト以上のBINARY型は使用できません。

(2) 位置付け子の利用

UAPでBINARY型を扱う場合には,位置付け子を用いることで,クライアント上にデータの実体を保持しないで, BINARY型データを扱うSQLの処理ができます。位置付け子については「1.14 位置付け子(locator)」を参照してください。