スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 SQLリファレンス

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RDノード指定CONNECT文(分散RDノードとの接続)

機能

分散RDノードに,認可識別子とパスワードを連絡して,UAPをそのRDノードに接続します。接続に成功したら,接続先のRDノードを現行RDノードにします。

使用権限

指定されたRDノードに連絡する認可識別子には,そのRDノードでシステムに接続するための権限が必要です。指定されたRDノードでシステムに接続するために必要な権限については,そのRDノードのシステムのマニュアルを参照してください。

形式

 
 CONNECT TO{RDノード名称|:埋込み変数1}
  〔USER:埋込み変数2〔USING:埋込み変数3〕〕
 

オペランド

RDノード名称
接続先のRDノードのRDノード名称を指定します。

埋込み変数1
接続先のRDノードのRDノード名称を値として持つ埋込み変数を指定します。
UAPの記述言語がC言語の場合,31バイト以下の固定長文字列のデータ型で,文字列はナル値で終わらせてください。ナル値で終わらないと,(エリア長−1)の文字列がRDノード名称として使用されます。
UAPの記述言語がCOBOLの場合,このオペランドは30バイト以下の固定長文字列のデータ型で,文字列をナル値で終わらせる必要はありません。
既定文字集合以外の文字集合は指定できません。

接続先のRDノードに連絡する認可識別子を値として持つ埋込み変数を指定します。

UAPの記述言語がC言語の場合,31バイト以下の固定長文字列のデータ型で,文字列はナル値で終わらせてください。ナル値で終わらないと,(エリア長−1)の文字列が認可識別子として使用されます。

UAPの記述言語がCOBOLの場合,このオペランドは30バイト以下の固定長文字列のデータ型で,文字列をナル値で終わらせる必要はありません。

既定文字集合以外の文字集合は指定できません。

USER以降のオペランドをすべて省略すると,既定RDノードに接続するために使用したものと同じ認可識別子とパスワードを接続先のRDノードに連絡します。

大文字,小文字を区別して扱う場合,引用符(")で囲んでください。

接続先のRDノードに連絡するパスワードを値として持つ埋込み変数を指定します。

UAPの記述言語がC言語の場合,31バイト以下の固定長文字列のデータ型で,文字列はナル値で終わらせてください。ナル値で終わらないと,(エリア長−1)の文字列がパスワードとして使用されます。

UAPの記述言語がCOBOLの場合,このオペランドは30バイト以下の固定長文字列のデータ型で,文字列をナル値で終わらせる必要はありません。

既定文字集合以外の文字集合は指定できません。

パスワードのないユーザを使用する場合は,USING句を省略するか,又は埋込み変数に任意の文字列を指定してください。

共通規則

  1. 接続先に既定RDノードを指定できません。つまり,接続先RDノードのRDノード名称に,既定RDノードのRDノード名称(=シングルサーバ定義,又はフロントエンドサーバ定義に指定した自ノードのRDノード名称)は指定できません。
  2. 複数の分散RDノードには同時に接続できません。
  3. 既に接続している分散RDノードに対しては,RDノード指定CONNECT文を実行できません。表別名を含むSQL文などの実行によって,HiRDBが自動的に分散RDノードに接続している場合も,同じRDノードに接続するRDノード指定CONNECT文を実行できません。
  4. RDノード指定CONNECT文の実行が正常終了すると,現行RDノードが指定されたRDノードに切り替わります。
  5. RDノード指定CONNECT文の実行がエラー終了した場合は,現行RDノードは変更されません。
  6. 既定RDノードに接続しないでRDノード指定CONNECT文を発行した場合は,指定されたRDノードに接続する前に,クライアント環境変数PDUSERで指定した認可識別子とパスワードを使用して自動的に既定RDノードに接続します。

留意事項

  1. RDノード指定CONNECT文でRDノードに接続した直後は,そのRDノードが現行RDノードになります。現行RDノードが既定RDノードでない場合は,表別名やRDノード名称で修飾された表名を含むSQL文は使用できません。このようなSQL文を発行すると,そのSQL文は表別名やRDノード名称で修飾された表名を含んだまま現行RDノードに送られるので正常に実行できません。

使用例

認可識別子(埋込み変数USER2)とパスワード(埋込み変数PSWD2)を連絡して,RDノード名称がRDNODE10のRDノードに接続します。

 
    CONNECT TO RDNODE10 USER :USER2 USING :PSWD2