スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 SQLリファレンス

[目次][索引][前へ][次へ]

全般規定

制御系SQLの種類と機能

制御系SQLは,HiRDBとの接続・切り離し,及び表の排他制御に使用するSQLです。

制御系SQLの種類と機能を次の表に示します。

表5-1 制御系SQLの種類と機能

種 類 機 能
CALL COMMAND文(コマンド又はユティリティの実行) HiRDBのコマンド・ユティリティを実行します。
COMMIT文(トランザクションの正常終了) 現在のトランザクションを正常終了させて,同期点を設定し1コミットメント単位を生成します。そのトランザクションが更新したデータベースの内容を有効にします。
CONNECT文(HiRDBとの接続) HiRDBに認可識別子,及びパスワードを連絡して,UAPがHiRDBを使用できる状態にします。
DISCONNECT文(HiRDBとの切り離し) 現在のトランザクションを正常終了させて,同期点を設定し1コミットメント単位を生成します。その後,UAPをHiRDBから切り離します。
LOCK文(表の排他制御) 指定した表に排他制御をします。
RDノード指定CONNECT文
(分散RDノードとの接続)
分散RDノードに,認可識別子とパスワードを連絡して,UAPがそのRDノードを利用できる状態にします。
RDノード指定DISCONNECT文
(分散RDノードとの切り離し)
現在のトランザクションを正常終了させ,同期点を設定し1コミットメント単位を生成します。その後,UAPを分散RDノードから切り離します。
ROLLBACK文(トランザクションの取り消し) 現在のトランザクションを取り消して,そのトランザクション内でのデータベースの更新を無効にします。
SET CONNECTION文(現行RDノードの設定) 現行RDノードを設定します。
SET SESSION AUTHORIZATION文(実行ユーザの変更) HiRDBに認可識別子,及びパスワードを連絡して,接続中のユーザを変更します。

制御系SQL指定時の留意事項

トランザクションは,論理的な仕事の単位であり,回復や同時実行の基本単位です。同時実行性向上のためには,一つのトランザクションの期間をできるだけ短くすることが望ましいです。特に大量データの更新をする場合には,排他期間,排他リソース数,ログ量などに留意する必要があります。そして,場合によってはトランザクションを分割することも必要です。

OLTP下のX/Openに従ったUAPでの留意事項

OLTP下のX/Openに従ったUAPでは,次に示すSQL文は使用できません。