スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 SQLリファレンス
機能
表に,行を列単位で挿入します。直接,値を指定して一つの行の挿入ができます。また,問合せ式本体を使用して,一つ,又は複数の行の挿入もできます。
使用権限(形式1)
表に対するINSERT権限を持つユーザが,その表に行を挿入できます。
ただし,INSERT文中に問合せ指定を指定する場合は,その問合せ指定の表に対してSELECT権限が必要です。
形式1<列単位で表に行を挿入する>
INSERT INTO 〔〔RDノード名称.〕認可識別子.〕表識別子 {〔(列名〔,列名〕…)〕 {VALUES(挿入値〔,挿入値〕…) |問合せ式本体} |DEFAULT VALUES} 〔WITH ROLLBACK〕 問合せ式本体::={問合せ指定 |(問合せ式本体) |問合せ式本体{UNION|EXCEPT}〔ALL〕 {問合せ指定|(問合せ式本体)}} 問合せ指定 ::=SELECT〔{ ALL | DISTINCT}〕{選択式〔,選択式〕…|*}表式 表式 ::=FROM 表参照〔,表参照〕… 〔WHERE 探索条件〕 〔GROUP BY 値式〔,値式〕…〕 〔HAVING 探索条件〕 |
オペランド
データを挿入する列の名称を指定します。
列名についての規則を次に示します。
挿入するデータを取り出す問合せ式本体を指定します。
問合せ式本体については,「2.2 問合せ式」を参照してください。
問合せ指定については,「2.3 問合せ指定」を参照してください。
取り出したデータを挿入する列が繰返し列の場合,その列に対応する問合せ指定の選択式には,添字なしで繰返し列を指定します。
表式については,「2.5 表式」,表参照については,「2.6 表参照」,探索条件については,「2.7 探索条件」を参照してください。
挿入する行のすべての列に既定値を挿入します。
DEFAULT VALUESは,次の形式を指定する場合と同じ意味になります。
VALUES(DEFAULT,DEFAULT,…)
上記のDEFAULTの数は,挿入対象の表の列数と同じです。
挿入の対象となる表が,ほかのユーザで使用されているときは,トランザクションを取り消して無効にする場合,指定します。
WITH ROLLBACKを省略した場合は,挿入の対象となる表が,ほかのユーザで使用されているとき,使用中のユーザのトランザクションが終了してから実行します。
共通規則
参照制約に関する規則
使用例
INSERT INTO ZAIKO VALUES(:XSCODE,:XSNAME,:XCOL, :XTANKA,:XZSURYO)
INSERT INTO ZAIKO (SCODE,SNAME,ZSURYO) VALUES(:XSCODE,:XSNAME,:XZSURYO)
INSERT INTO ZAIKO SELECT * FROM ZAIKO2
INSERT INTO ZAIKO(SCODE,SNAME,COL) VALUES('612S',N'ズボン',N'白')
INSERT INTO JUTYU VALUES('02561','TT001','302S',50,CURRENT_DATE,CURRENT_TIME)
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